睡眠不足や睡眠の質が悪いと、「うつ状態」「自律神経失調症」「免疫力の低下」など心身に様々な悪影響が起きるようになってきます。

季節の変わり目だったり、環境の変化などで睡眠が上手くとれていない感じがするんだよね⤵


たまに寝つきが悪かったり、途中で目が覚める程度なら心配ないけど、毎日のように不眠状態が続くと色々な病気の原因に繋がってきますので対策が必要になります!

今回は、快眠に関連した『サプリ』について解説してみますね!

たくさんある睡眠サプリ!いったい何がおすすめ⁉睡眠サプリに利用されている成分とはどのようなものなの?
睡眠サプリに利用されている機能性関与成分は、テアニン、ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン、GABA、グリシン、オルニチン、アスパラプロリン、ガセリ菌CP2305株、トリプトファン、クロセチン、清酒酵母GSP6、5-アミノレブリン酸リン酸(5-ALA)、NMN、CBDなど様々です。

こんなにも沢山の成分があるけどどれがおすすめなの?
テアニンとはどのようなものなの?

テアニンとは、緑茶に含まれるアミノ酸の一種です。
特に新芽に含まれる量が多く、玉露や抹茶などいわゆる高級茶における ”うまみの主成分” なのです。
テアニンには、リラクセーション(リラックス)効果、脳神経細胞の保護作用、抗ガン剤の作用増強が期待されています。
テアニンには副交感神経の働きを優位にし、脳波ではアルファ波を増加させるという実験結果が発表されています。
ラフマとはどのようなものなの?

ラフマは中国に自生するハーブの一種です。
中国では、古くから葉をお茶にして飲用し、日常的に親しまれてきました。
ラフマ葉エキスに含まれる『ヒペロシド』と『イソクエルシトリン』は、睡眠の質(眠りの深さ・起床時の睡眠に対する満足感)の向上に役立つことが報告されています。
GABAとはどのようなものなの?
GABAは、脳に存在する抑制系の神経伝達物質としてストレスを和らげ興奮した神経を落ち着かせる働きをします。
GABAには、ドーパミンなど興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑えて、リラクゼーション効果を有することが発表されています。
また、昼間に摂取したGABAがその日の睡眠の質を改善し、就寝前に限らず日中摂取しても夜まで効果が発揮されることがGABAストレス研究センターによって発表されています。

「ネルノダ」について詳しく知りたい方はこちらから!

グリシンとはどのようなものなの?
「グリシン」とは、アミノ酸の一種で生体内で合成することができる非必須アミノ酸のひとつです。
グリシンは天然の食品にも多く含まれています。タンパク質の構成成分となっていることはもちろんですが、神経伝達物質のひとつとしても知られています。
グリシンを摂取することで入眠時の深部体温を低下させ、睡眠の質・睡眠量が改善されることが第32回の日本睡眠学会にて発表されています。

グリシンについてもっと知りたくなった方はこちらの「グリシン百科」を参照してください!
オルニチンとは
オルニチンとは、オルニチンはタンパク質を構成するアミノ酸とは異なり、身体中を血液とともにめぐる特別なアミノ酸です。
「遊離アミノ酸」といい、肝臓など必要とされた場所で必要とされた時に活躍します。
疲労回復を促すことでより良い睡眠をつくり、すっきりとした朝の目覚めをもたらすと期待されてます。
就寝前に摂取することで、睡眠の質と目覚めを改善する効果も期待されています。
アスパラプロリン(アスパラガス由来プロリン-3-アルキルジケトピペラジン)とは
アスパラガスを加熱・酵素処理すると、睡眠問題の解決に役立つ「アスパラプロリン」が生じることが明らかになりました。
アスパラプロリンは特別な加工処理をすることで初めて得られる成分ですので、アスパラガスをたくさん食べたからと言ってこれらの効果が得られるものではないようです。
ガセリ菌CP2305株とは
「カルピス」由来の乳酸菌研究により選び抜かれたガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)には心理的なストレスを和らげ、睡眠の質(眠りの深さ)を高めるのに役立つ機能があることが報告されています。
また、ガセリ菌CP2305株(L. gasseri CP2305)には腸内環境の改善に役立つ機能があることが報告されています。
乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)

”Yakult(ヤクルト)1000” に含まれている「乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)を1,000億個含む飲料」の継続飲用により、一時的な精神的ストレスがかかる状況での睡眠の質を高める機能が報告されています。
また、生きて腸内まで到達する乳酸菌 シロタ株により、腸内環境を改善する機能があることが報告されています。

”Yakult(ヤクルト)1000” は睡眠の質向上、ストレスの緩和などの機能が確認され、タレントのマツコ・デラックスさんのテレビでの発言もあり、大ヒット商品で品薄状態が続いている様だね!

ぐっすり眠るための準備、快適な睡眠を追求することを ”眠活” といいます。
この眠活ブームは睡眠時間が世界的に見ても極端に短い日本人が心と体のメンテナンスタイムの重要性に気付き始めたことを表しているかもしれませんね!

トリプトファンとは
食べ物から摂取したトリプトファンは、日中は脳内で幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの原料となります。
また、睡眠を促すメラトニンにも関与しています。
そのため、トリプトファンが不足すると、不眠症や睡眠の質の低下を引き起こす原因となります。

トリプトファンが多い食べ物は、豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品、チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、米などの穀類、バナナ、ナッツ類などです。
バナナには100g当たりにトリプトファンは290㎎含まれています。
そして、セロトニンの生成に必要な全ての栄養素が含まれています。
朝食にバナナとヨーグルトの組み合わせでトリプトファンが効果的に摂取できます!

クロセチンとは
「クロセチン」は、睡眠時の中途覚醒回数を減らす働きが報告されています。
クロセチンは体内で小腸から吸収され、グルタミン酸受容体(NMDA受容体)やヒスタミン神経系に作用することで、中途覚醒を抑制すると考えられています。
それによって深い睡眠のノンレム睡眠が引き起こされて中途覚醒の回数を減らすと考えられます。
清酒酵母GSP6とは
歴史ある酒蔵で発見された現存する最古の清酒酵母から、さらに選りすぐられたものが清酒酵母GSP6です。
過酷な環境に耐える強い生命力をもち、他の酵母よりも「深い睡眠」を促すチカラを秘めています。
臨床試験によって「睡眠の質の向上」「すっきりとした目覚め」に清酒酵母GSP6が役立つことを確認されたと発表されています。
5-アミノレブリン酸リン酸(5-ALA)とは
生命を維持する為に必要なエネルギーを作り出すのに必須である5-ALAは、植物や動物などあらゆる生物の体内で産生されています。
5-ALAは多くの食品に含まれていますが、特に発酵食品に多く含まれていることが報告されています。
長崎大学が、サプリメントとして市販されている5-アミノレブリン酸(5-ALA)が、新型コロナウイルスの増殖を阻害するとの研究結果を2021年に発表したことでも話題ですね。
「機能性表示食品」とは
「機能性表示食品」は、事業者の責任で、科学的根拠を基に商品パッケージに 機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品です。
特定保健用食品(トクホ)と異なり、国が審査を行いませんので、事業者は自らの責任において、科学的根拠を基に適正な表示を行う必要があります。
(引用:消費者庁)
「睡眠の日」とは
「睡眠の日」は、睡眠についての正しい知識の普及と国民の健康増進への寄与を目的に、睡眠健康推進機構が日本睡眠学会との協力によって制定したもので、3月18日を「春の睡眠の日」、9月3日を「秋の睡眠の日」と定めています。
不眠におすすめの「漢方薬」を紹介!【寝つきが悪い・途中で何度も目が覚める】
漢方薬は、西洋薬の「ハルシオン®・レンドルミン®・マイスリー®など」と異なり、直接的に睡眠を誘発する(強制的に眠くする)ようなはたらきは持っていません。
むしろ不眠が起こる原因から解放することで、眠れるようにしていくため、より「自然なかたちで睡眠に導いてくれる」のが特徴です!
漢方薬を選ぶ際には、実証、虚証などを考慮するとあなたに一番合う相性のいい漢方薬が見つかると思います。
不眠治療に用いられる漢方薬一覧!

同じ不眠という状態でもでも体質や体調など様々な面から漢方薬は選ばれます。

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