不安・動悸がつらい!不安障害・神経症におすすめの漢方薬【加味帰脾湯(かみきひとう)】

加味帰脾湯 漢方薬

比較的に虚弱体質な人で不安感が強い場合におすすめの漢方薬が『加味帰脾湯(かみきひとう)』です。

不安障害・神経症・動悸・貧血などに用いることが多い漢方薬です。

ハルくん
ハルくん

コロナ禍の中、緊張感と不安感が続いているね…。

のんびり太郎
のんびり太郎

強いストレスが続いてしまうと心身ともに何らかの不調が出てしまいます。

ストレスを上手に解消していかないといけないけど、なかなか難しいですよね…。

のんびり太郎
のんびり太郎

ストレスによる体調不良を感じたら漢方薬の助けを借りてみてください!
不安が強い時におすすめの漢方薬が『加味帰脾湯』なのです。

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不安障害とはどんな状態なの?

不安障害(不安神経症・強迫性障害)になると、不安や恐怖の感情が普段の状態とは異なって過剰に付きまとってしまうことで日常生活に支障をきたしてしまいます。

過度のストレスや疲れなどをきっかけに、感情のバランスが崩れてしまうことで、理由にそぐわないような強い不安と恐怖が出現してしまうのです。

「社会不安障害」と言われる状態では、人前での会話などで極度の不安と緊張を感じてしまい、混乱に陥るなどの症状が現れます。

また人前で仕事をしたり字を書くなど、普通の人であれば特に緊張や不安を感じない場面でも強い不安を感じることがあります。

ハルくん
ハルくん

不安障害になると危険や危機でないものにまで強い不安や恐怖を感じてしまうので、日常生活に支障が出てしまうのがつらそうだよね。

どうして不安が強くなってしまうの?【不安とセロトニンの深い関係】

ハルくん
ハルくん

不安になっている時は、人の体の中ではどのようなことが起きているのかな?

のんびり太郎
のんびり太郎

不安には脳内神経伝達物質のひとつである「セロトニン」が深く関係していることが分かっています。

「セロトニン」とは、脳内の神経伝達物質のひとつで、「ドパミン」・「ノルアドレナリン」を制御し精神を安定させる働きをします。

必須アミノ酸であるトリプトファンから生合成される脳内の神経伝達物質のひとつで、視床下部や大脳基底核・延髄の縫線核などに高濃度に分布しています。

セロトニンには、他の神経伝達物質であるドパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)などの情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。

セロトニンが低下すると、これら2つのコントロールが不安定になりバランスを崩すことで、攻撃性が高まったり、不安やうつ・パニック障害などの精神症状を引き起こすといわれています。

ハルくん
ハルくん

何でもバランスが大切なんだね!

近年、セロトニンの低下の原因に、女性ホルモンの分泌の減少が関係していることが判明し、更年期障害と関わりがあることが知られるようになりました。

(引用:厚生労働省 e-ヘルスネット)

【加味帰脾湯】の生薬構成(ツムラ)

黄耆(オウギ)、柴胡(サイコ)、酸棗仁(サンソウニン)、蒼朮(ソウジュツ)、人参(ニンジン)、茯苓(ブクリョウ)、遠志(オンジ)、山梔子(サンシシ)、大棗(タイソウ)、当帰(トウキ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)、木香(モッコウ)、竜眼肉(リュウガンニク)

【加味帰脾湯】の効能効果(ツムラ)

貧血、不眠症、精神不安、神経症

【加味帰脾湯】の特徴・説明

  • 『加味帰脾湯』は『帰脾湯』「柴胡」「山梔子」を加えたもので、『帰脾湯』の鎮静作用・抗炎症作用が増強されますが、補剤的作用は少し減弱となります。加味とは生薬を加えるという意味です。
のんびり太郎
のんびり太郎

「山梔子」を含有製剤の長期投与(多くは5年以上)により、大腸の色調異常、浮腫、びらん、潰瘍、狭窄を伴う腸間膜 静脈硬化症があらわれるおそれがあると言われています。

長期投与する場合にあっては、定期的にCT、大腸内視鏡等の検査を行うこ とが望ましいとされています。

(引用:日本漢方生薬製剤協会

  • 構成生薬に「遠志(オンジ)」が含まれているため健忘・記憶障害などに用いることもあります。
  • 構成生薬に「遠志(オンジ)」が含まれているために、血糖値のコントロールをみる指標である『1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(1,5-AG)』が正しく測定できない可能性があります。
  • 味は表現法が難しいですが、わずかに甘味を帯びて特異な感じです。
のんびり太郎
のんびり太郎

『加味帰脾湯』は、元気がなくて疲れ気味のひとの「不眠」にも使用される方剤です!

ロート製薬からは、和漢箋「ユクリズム®」という商品名で販売されています。

のんびり太郎
のんびり太郎

『加味帰脾湯』を服用するとちょっと胃がもたれて飲みにくいという様な場合は、加味帰脾湯より虚弱な体質の人向けの『帰脾湯』がおすすめです!

のんびり太郎
のんびり太郎

東洋医学においては、疲労時の出血として ”脾不統血(ひふとうけつ)” という概念があり、『帰脾湯』、『加味帰脾湯』が代表方剤とされてきました。

脾不統血とは気の不足によって血を身体内に保持する力が低下している状態を指しています。

このような状態になるのは中医学では ”固摂作用” が低下した結果と考えられています。 

現代医学的には皮下出血、鼻血、血尿、血便、痔出血、不正性器出血、経血過多などが主な症状です。

血糖コントロールの指標のひとつ『1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(1,5-AG)』に影響を与える「遠志(オンジ)」とはどのような生薬なの?

ハルくん
ハルくん

『1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(1,5-AG)』って何?

のんびり太郎
のんびり太郎

『1,5-AG』は、検査(採血)時点から過去数日間の血糖レベルがわかる指標です。

尿糖の排泄量に伴い数値が下がるという仕組みから、食後だけ高血糖になっているケースなど、病状が比較的軽度の時点から、より敏感に反応が現れるので、糖尿病の早期発見に役立つ血液検査になります。

のんびり太郎
のんびり太郎

『1,5-AG』は、ほかの血糖値の指標となる検査項目『HbA1C(ヘモグロビン・エーワンシー)・グリコアルブミン(GA)』とは異なり、数値が低い方が糖尿病の状態が悪いので勘違いしないようにしてくださいね!

出典:糖尿病ネットワーク
ハルくん
ハルくん

お薬の成分が、様々な検査結果に影響を与えることもあるって本当なの?

のんびり太郎
のんびり太郎

本当なんです!

漢方薬の中にも血糖の指標のひとつである『1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(1,5-AG)』の検査結果に影響を与えてしまうものがあるので紹介しておきますね。

『1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(1,5-AG)』に影響を与える生薬である「遠志」が含まれている漢方薬一覧!
のんびり太郎
のんびり太郎

「遠志(オンジ)」自体に、1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(1,5-AG)が多く含まれているので、本来の血糖コントロール状態に比べて『1,5-AG 値が高くなる』可能性があります。

つまり、遠志を服用していると、糖尿病の状態が誤って本当より良く見えてしまうのです。

ハルくん
ハルくん

「遠志(オンジ)」は、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を乾燥したもので、漢方的には精神を安定させたり、動悸、健忘、不眠、咳嗽、多痰、腫れ物などのに効果が期待できる生薬です。

のんびり太郎
のんびり太郎

「遠志(オンジ)」が健忘・記憶障害などにも効果が期待できることもあり、「遠志エキス」として商品化されています。

エーザイからは「遠志(オンジ)の恵み®」、ロート製薬からは「キオグッド®」、大正製薬からは「メモリーケア®」というように様々な商品名で販売されています。

【加味帰脾湯】のエビデンスとは

エビデンスとは、科学的根拠、つまり実験や調査などの研究結果から導かれた「裏付け」があることを指します。

  • アルツハイマー病モデルマウスにおける対象記憶認識改善作用
  • 空間記憶障害改善作用(マウス)

【加味帰脾湯】のクリニカルパール

クリニカルパール(Clinical pearl)とは、とは経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

松田邦夫Dr
松田邦夫Dr

”老人の不眠症” に『加味帰脾湯』をよく使用しています。

(引用:漢方.jp)

三上修Dr
三上修Dr

”『加味帰脾湯』が肥満症の改善に役立つのではないか” というエビデンスが少しずつ構築され始めています。

『加味帰脾湯』が肥満症を改善させると考えているメカニズムは ”オキシトシン” と言われるホルモンの関与なのです。

『加味帰脾湯』がオキシトシンニューロンを活性させたことが認められたのです。

オキシトシンは ”愛情ホルモン・幸せホルモン” と呼ばれており、精神の安定に働いていますが、最新の研究により食欲抑制や脂肪分解などの効用も報告されています。

西洋薬で肥満症を改善する効果が実証されている薬剤(やせ薬)はGLP-1受容体作動薬と言われる糖尿病薬ですね。

(引用:漢方.jp)

【加味帰脾湯】の注意点

むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。

【加味帰脾湯】の入手方法

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

漢方薬のメーカーは「ツムラ」「クラシエ」が2大メーカーです。そのほか、「三和」「コタロー」などあります。どこのメーカーが優れているかは自分は正直わかりません

同じ方剤名でもその中に含まれる生薬は植物などが原料になっているので、生産地・生産時期・天候などで変わります。ただ、しっかりと厳しい基準をクリアしたものですので心配はありません。

ちなみに、「ツムラ」さんの粉末は、粒子が大きいですがお湯に溶かすときれいに完全に溶けてしまいます。

「クラシエ」さんの粉末は、粒子が細かいですが、お湯に完全には溶けず、粒子が沈殿した感じになります。

実際に飲み比べて、お好みのメーカーを選んでいただければ良いと思います。

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