コロナ禍の中、便秘症が悪化しているというデータが発表されています。
ステイホームなどによる運動不足や不安やストレスなどが原因とも言われています。
消化促進作用や抗酸化作用、免疫力を高める作用など様々な研究結果が発表されている『バナナ』に注目が集まっています。
今回、東京大学医学部附属病院医師の伊藤明子先生らの研究グループにより、2020年に実施した研究で、「バナナの⾧期摂取で血液中のマグネシウム量が有意に増加、腸内フローラにおいて有用な細菌叢(さいきんそう)の増加および望ましくない細菌叢が減少する」という結果が明らかになりました。
以前から、多くの健康作用が発表されている「バナナ」だけど、今回は『腸内フローラの改善』も確認されたみたいだね!
バナナの⾧期摂取についての研究の内容とはどのようなものなの?
日本人の健康な成人男女を対象に、バナナを4週間毎日摂取する前と後の腸内フローラやその他の健康面の変化を調べる研究です。
体組成・血液検査・便検査・糖化度検査の結果を解析した臨床試験です。
バナナの⾧期摂取についての臨床試験結果のポイントとは?
① 腸内環境の改善が期待できる
Bilophila属・Megasphaera属・Parabacteroides属などの複数の悪玉菌や炎症起因菌がバナナの摂取群で減少していることが確認されています。
腸内環境の改善により、ミネラル吸収の改善や蠕動(ぜんどう)運動の改善、免疫力の向上が期待されています。
②血液中のマグネシウムが有意に増加する
マグネシウムは、近年その健康効果が注目されている必須ミネラルのひとつです。
マグネシウムが不足すると、骨粗しょう症、神経疾患、精神疾患、不整脈、心疾患、筋肉収縮異常などの疾患を引き起こす可能性があります。
③BMI高値の試験参加者において体重が減少する
バナナ摂取群の中でBMIが24以上のヒトにおいて、体重が減少することが確認されています。
ちなみにBMIが25以上が肥満傾向とされています。
バナナには、多彩に含まれる栄養成分の働きやその構成によって、「ダイエット効果」などが期待されています。
④収縮期血圧が群間比較で低下した
米国心臓協会でもDASH食(血圧を下げるための食事療法)の一食材としてバナナが推奨されています。
今回の臨床試験でも、バナナの摂取で血圧を下げる作用が期待できることがわかりました。
バナナに豊富に含まれている「カリウム」が血圧を下げる効果が認められています。
バナナの⾧期摂取がヒト腸内フローラおよび血液生化学に与える効果の研究
参考文献:(Jpn Pharmacol Ther vol. 49 no. 2 2021)
バナナに期待されている健康作用
バナナの摂取による【整腸作用】
バナナに含まれている食物繊維・難消化性デンプンが腸の働きを整えます。
特に「青めのバナナ」にその機能が顕著に期待されるとのことです。
つまり、便秘の改善にも期待出来るということですね!
最近では、お店によっては追熟しきっていない「青めのバナナ」のバナナが売っていることもあります。
あまり、甘くはないですが便秘のためには、「青めのバナナ」が狙い目だね!
まとめ
バナナには多くの健康作用が確認されています。どこのスーパーにでも置いてあり、価格も安く、そのまま皮をむくだけで食べられる便利でお得な果物ですね!
まさに、バナナは「スーパーフルーツ」といっても過言ではないですね!
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
漢方相談や薬膳に関するオンライン相談も提供し、遠方の方々も利用できます。
また、わんこの健康も見逃しません。
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