
花粉症の時には、鼻水が水道の蛇口を開いたかのようにとめどなく流れ落ちてくるけど、どこからあんなに鼻水がでてくるの?


どれだけ出ればなくなるの?って感じだよね!
実は、どこかに溜まっているものが出てくるわけではないので、鼻水が枯渇して止まることはないんだよ。

今回は「鼻水」についての解説だね!
鼻水はどこから出てきて、最後はどこに流れて行くの?

ズバリ!鼻水の正体は「血液」なのです。
詳しくは鼻腔の粘膜から血液が濾過されて排出されるものが「鼻水」となります。

血管の壁は、ある程度「水分」が移動できるような構造になっています。
正常であれば、鼻腔を適度に潤す程度の鼻水が絶えず産生されることで、空気中のほこりや細菌・ウイルスなどが体の奥に入り込まないように働いています。
しかし、アレルギー物質やウイルス・細菌、温暖差などの刺激により、鼻粘膜に炎症が起きると肥満細胞(マスト細胞)から「ヒスタミン」が放出されます。
ヒスタミンは血管を拡張させる作用があるため、血管から血液の成分である血漿成分の濾過をを亢進させるのです。
そうなると鼻粘膜は浮腫んだ状態になり、浮腫みが強くなれば鼻づまりになり、透過亢進がひどくなると水様性の鼻水が垂れてくることになります。
鼻水は強くすすると咽頭まで達するため反射的に飲みこまれてしまいます。
毛細血管はどんな構造になっているの?
毛細血管は、細動脈と細静脈を結ぶ、太さは5〜10μmと細い網目状の血管です。
血管壁は単層の内皮細胞からなっています。
この血管壁の細胞間隙を通して、血液中と組織で、酸素と二酸化炭素の受け渡しや、栄養素の供給と老廃物の回収など物質交換を行っているのです。

全身の血管の総長は、約10万km(地球2周半)ですが、その9割以上を毛細血管が占めているんだって!
毛細血管の先まで血液が届かず、血管が幽霊のように消えてしまう「ゴースト血管」という現象が注目されているんだけど、そのまま放置していると動脈硬化を進行させることがわかってきたようなんだ。

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