月経障害・不妊症・更年期障害などで冷え性がある女性におすすめの漢方薬【当帰芍薬散㉓(とうきしゃくやくさん)】

当帰芍薬散 漢方薬

足腰が冷える、生理不順がつらいなど様々な婦人科系疾患におすすめの漢方薬が『当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)』です。

『当帰芍薬散』は、全身に大切な栄養素を与えてくれて、血行を良くする作用が認められている漢方薬です。

ハルくん
ハルくん

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」っていう言葉を聞いたことがあるけど、どんな意味なの?

のんびり太郎
のんびり太郎

「芍薬」も「牡丹」も共に美しい花です。

「百合」は清楚な花であることから、そのことを模して美しい人の姿や振る舞いを花に見立てた言葉なのです。

のんびり太郎
のんびり太郎

漢方薬の口訣に ”当芍美人(とうしゃくびじん)” という言葉があるのですが、細身で色白、華奢な感じの女性に『当帰芍薬散』を使用するとよいとされています。

竹久夢二の描く柳腰の美人女性がそのイメージと一致しているようです!

出典:YouTube【上毛新聞ニュース動画 ―群馬の今 伝えます―】
ハルくん
ハルくん

ちなみに、「芍薬」ってどんな花なんだろう?

のんびり太郎
のんびり太郎

「芍薬」はこんなに奇麗な花だよ!

のんびり太郎
のんびり太郎

それでは、今回は『当帰芍薬散』について解説してみます!

【当帰芍薬散】の生薬構成(ツムラ)

当帰(トウキ)、川芎(センキュウ)、芍薬(シャクヤク)、茯苓(ブクリョウ)、蒼朮(ソウジュツ)、沢瀉(タクシャ)

【当帰芍薬散】の効能効果(ツムラ)

筋肉が一体に軟弱で疲労しやすく、腰脚の冷えやすいものの次の諸症
※貧血、倦怠感、更年期障害(頭重、頭痛、めまい、肩こり等)、月経不順、月経困難、不妊症、動悸、慢性腎炎、妊娠中の諸病(浮腫、習慣性流産、痔、腹痛)、脚気、半身不随、心臓弁膜症

【当帰芍薬散】の特徴・説明

  • 月経障害・不妊症・更年期障害など婦人科系疾患に頻用される漢方薬です。
  • 細身で色白、華奢な感じの女性を ”当芍美人(とうしゃくびじん)” と例えるほどに、『当帰芍薬散』は女性に使用する漢方薬の代表格です。
  • 古典的には ”陰虚証” と言われる体質に、「水毒」「瘀血」などがあることが使用の目安になります。
  • 味は表現法が難しいですが、わずかに渋いです。

【当帰芍薬散】の注意点

むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。

【当帰芍薬散】のエビデンスとは

エビデンスとは科学的根拠、つまり実験や調査などの研究結果から導かれた「裏付け」があることを指します。

  • 無排卵周期症において排卵率が改善した
  • 排卵障害に対してのクロミフェン投与時に『当帰芍薬散』を併用することで妊娠時期が早くなる
  • 月経困難症において『当帰芍薬散』使用により月経痛が優位に改善する

【当帰芍薬散】のクリニカルパール

クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

三輪高喜Dr
三輪高喜Dr

『当帰芍薬散』を神経性嗅覚障害のうち、感冒罹患後嗅覚障害と外傷性嗅覚障害症例に対して使用しています。
その結果、当帰芍薬散治療例における治癒率ならびに治癒と軽快を合わせた改善率はそれぞれ54.1%、71.3%であり治療成績を得ることができています。

(引用:Kampo Medicine)

松田邦夫Dr
松田邦夫Dr

尿路系の不定愁訴を訴えるような場合には『当帰芍薬散』が効く場合があります。

(引用:漢方.jp)

松田邦夫Dr
松田邦夫Dr

妊娠中のむくみや諸症状に『当帰芍薬散』がよいのですが、出産後の腰痛にも『当帰芍薬散』が良い場合があります。

妊娠・出産・月経に関連して症状が悪化するような場合には『当帰芍薬散』が良いことが多いですね!

生薬の「大黄」を加味することで『当帰芍薬散』単独よりも効果が高くなることもあります。

また、浮腫みやすく冷えを伴うような女性の坐骨神経痛などにも効果が期待できます。

(引用:漢方.jp)

松田邦夫Dr
松田邦夫Dr

手足の指の関節が痛むような場合に『当帰芍薬散』が効くことがあります。

江戸時代中期の医家である ”吉益南涯” がこのような症例に効果があることを示しています。

(引用:漢方.jp)

松田邦夫Dr
松田邦夫Dr

幼少時に ”しもやけ” がよく出来ていたような女性には『当帰芍薬散』が良く効く場合が多いですね!

(引用:漢方.jp)

新見正則Dr
新見正則Dr

『当帰芍薬散』の構成生薬には「茯苓蒼朮沢瀉」の利水作用のある生薬が3種類含まれています。

そのため、めまいは ”水毒” と考えられていますので、『当帰芍薬散』は女性のめまいにも効果が期待できます。

また、婦人科系の症状に使用される ”駆瘀血剤” の主な漢方薬は体質的に実証から順に次のようになります。

  1. 桃核承気湯
  2. 桂枝茯苓丸
  3. 当帰芍薬散
  4. 当帰建中湯
松田邦夫Dr
松田邦夫Dr

アレルギー性鼻炎で『小青竜湯』を服用して胃の調子が悪くなって飲めなくなった女性で冷えも訴えていたために『当帰芍薬散』を使用して効果があったことがあります。

その他、胃腸が弱い人には『苓甘姜味辛夏仁湯』もいいですね!

また、『人参湯』を併用することも多いですね!

(引用:漢方.jp)

新見正則Dr
新見正則Dr

原因不明で難治性であった紫斑病に『当帰芍薬散』を使用した場合に効果があった経験があります。

(引用:漢方.jp)

【当帰芍薬散】の入手方法

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
のんびり太郎
のんびり太郎

『当帰芍薬散』に生薬の「人参」を加えた『当帰芍薬散加人参』は冷え性で疲れやすい人の「むくみ・生理痛・頭痛」などの症状を和らげてくれる作用が期待できます。

『当帰芍薬散加人参』は、アリナミン製薬からは「ルビーナめぐり®」という商品名で販売されています。

漢方薬のメーカーは「ツムラ」「クラシエ」が2大メーカーです。そのほか、「三和」「コタロー」などあります。どこのメーカーが優れているかは自分は正直わかりません

同じ方剤名でもその中に含まれる生薬は植物などが原料になっているので、生産地・生産時期・天候などで変わります。ただ、しっかりと厳しい基準をクリアしたものですので心配はありません。

ちなみに、「ツムラ」さんの粉末は、粒子が大きいですがお湯に溶かすときれいに完全に溶けてしまいます。

「クラシエ」さんの粉末は、粒子が細かいですが、お湯に完全には溶けず、粒子が沈殿した感じになります。

実際に飲み比べて、お好みのメーカーを選んでいただければ良いと思います。

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