体力が無く、腰まわりが冷えて痛みがある人におすすめの漢方薬が『苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)』です。
腰痛・腰まわりの冷え・坐骨神経痛などに使用されています。
【苓姜朮甘湯】の生薬構成(ツムラ)
茯苓(ブクリョウ)、乾姜(カンキョウ)、白朮(ビャクジュツ)甘草(カンゾウ)
【苓姜朮甘湯】の効能効果(ツムラ)
腰に冷えと痛みがあって、尿量が多い次の諸症:腰痛、腰の冷え、夜尿症
「痛み」に使用される漢方薬!
- 疎経活血湯(そけいかっけつとう):血虚を伴う慢性的な痛みに
- 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう):体が丈夫なひとの関節痛・神経痛に
- 葛根加苓朮附湯(かっこんかりょうじゅつぶとう):関節痛に(上半身の痛み)
- 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう):冷え性で虚弱傾向のひとの関節痛に
- 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう):腰骨より下の痛みに
- 薏苡仁湯(よくいにんとう):関節痛や筋肉痛、神経痛などに
- 二朮湯(にじゅつとう):四十肩・五十肩に
- 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう):こむら返り・筋肉の痙攣
【苓姜朮甘湯】の特徴・説明
- 『苓姜朮甘湯』は体力が無い人で、腰から下側が冷えて痛みがあるような場合に使用されている漢方薬です。
”水の中に座っている様に腰が冷える” というような場合には『苓姜朮甘湯』がファーストチョイスになりまります。
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のんびり太郎
「冷え性」のひとにおすすめの漢方薬!
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):末梢の冷えに
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):足腰の冷えに
- 桂枝茯苓丸㉕(けいしぶくりょうがん):足が冷えてのぼせる人に
- 大建中湯(だいけんちゅうとう):お腹の冷えに
- 五積散(ごしゃくさん):クーラー病にも効果あり!
- 真武湯(しんぶとう):新陳代謝が低下した虚弱体質の人の冷えに
- 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう):腰まわりが冷えて痛みがある人に
- 『苓姜朮甘湯』は構成生薬では『甘草乾姜湯』に「茯苓・白朮」を加えたとものと言えます。
『甘草乾姜湯』の方意である ”薄い分泌物がよく出る” ということから ”色のない薄い尿が多く出る” ことも『苓姜朮甘湯』を使用する目安になります。
- 『苓姜朮甘湯』に含まれている「白朮」は ”温性利尿・鎮痛作用” があるとされています。体を温めて、痛みを和らげてくれます。
- 『苓姜朮甘湯』の味は表現法が難しいですが、甘くて辛いです。
【苓姜朮甘湯】のクリニカルパール
クリニカルパール( Clinical pearl )とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。
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大塚敬節Dr
『苓姜朮甘湯』は下肢が冷える坐骨神経痛に効果がある場合があります。
(引用:金匱要略講話)
【苓姜朮甘湯】の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
【苓姜朮甘湯】の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
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河邊甲介
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
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