腰まわりの冷えや痛みにおすすめの漢方薬【苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)】

苓姜朮甘湯

体力が無く、腰まわりが冷えて痛みがある人におすすめの漢方薬が『苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)』です。

腰痛・腰まわりの冷え・坐骨神経痛などに使用されています。

【苓姜朮甘湯】の生薬構成(ツムラ)

茯苓(ブクリョウ)、乾姜(カンキョウ)、白朮(ビャクジュツ)甘草(カンゾウ)

【苓姜朮甘湯】の効能効果(ツムラ)

腰に冷えと痛みがあって、尿量が多い次の諸症:腰痛、腰の冷え、夜尿症

「痛み」に使用される漢方薬!

【苓姜朮甘湯】の特徴・説明

  • 『苓姜朮甘湯』は体力が無い人で、腰から下側が冷えて痛みがあるような場合に使用されている漢方薬です。
    ”水の中に座っている様に腰が冷える” というような場合には『苓姜朮甘湯』がファーストチョイスになりまります。
のんびり太郎
のんびり太郎
「冷え性」のひとにおすすめの漢方薬!
のんびり太郎
のんびり太郎

からだを温める作用がある生薬を『温裏薬』といいます。

代表として「乾姜」「附子」などの生薬があります。

  • 『苓姜朮甘湯』は構成生薬では『甘草乾姜湯』に「茯苓白朮」を加えたとものと言えます。
    『甘草乾姜湯』の方意である ”薄い分泌物がよく出る” ということから ”色のない薄い尿が多く出る” ことも『苓姜朮甘湯』を使用する目安になります。

  • 『苓姜朮甘湯』に含まれている「白朮」は ”温性利尿・鎮痛作用” があるとされています。体を温めて、痛みを和らげてくれます。

  • 『苓姜朮甘湯』の味は表現法が難しいですが、甘くて辛いです。

【苓姜朮甘湯】のクリニカルパール

クリニカルパール( Clinical pearl )とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

大塚敬節Dr
大塚敬節Dr

『苓姜朮甘湯』は下肢が冷える坐骨神経痛に効果がある場合があります。

(引用:金匱要略講話)

【苓姜朮甘湯】の注意点

むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。

【苓姜朮甘湯】の入手方法

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

漢方薬のメーカーは「ツムラ」「クラシエ」が2大メーカーです。そのほか、「三和」「コタロー」などあります。どこのメーカーが優れているかは自分は正直わかりません

同じ方剤名でもその中に含まれる生薬は植物などが原料になっているので、生産地・生産時期・天候などで変わります。ただ、しっかりと厳しい基準をクリアしたものですので心配はありません。

ちなみに、「ツムラ」さんの粉末は、粒子が大きいですがお湯に溶かすときれいに完全に溶けてしまいます。

「クラシエ」さんの粉末は、粒子が細かいですが、お湯に完全には溶けず、粒子が沈殿した感じになります。

実際に飲み比べて、お好みのメーカーを選んでいただければ良いと思います。

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