異常気象と連日のように報道されるようになった昨今ですが、マスク着用の推奨などコロナ禍も相まって夏バテしているひとは多いと思います。
こんな時、おすすめの漢方薬が『清暑益気湯(せいしょえっきとう)』です。
『清暑益気湯』は高温多湿によって起きる様々な身体症状を改善してくれます。
こんなに暑い日が続くと夏バテして食欲も落ちるし、
疲れが取れなくなってくるよね⤵
”夏バテ” におすすめの漢方薬、
『清暑益気湯(せいしょえっきとう)』を紹介します!
漢方薬も上手に利用して暑い夏を元気に乗り切りましょうね!
『夏バテ』とはどんな状態なの?
夏バテとは、「体がだるい」「食欲がない」「疲れやすい」「眠れない」など、夏の暑さによって起きる体調不良の総称です。
暑いから夏バテになるというわけでは無く、室内と屋外の出入りを頻繁に行うことによる急激な温度変化によって自律神経が乱れることで夏バテになりやすいと言われています。
温度の急激な変化が、
体に及ぼす影響は大きそうだよね。
夏バテのおもな症状にはどのようなものがあるの?
- よく眠れない
- 食欲がなく体がだるい
- めまいがあったり、息苦しいことがある
夏バテの原因にはどのようなものがあるの?
- 体内の水分・ミネラル不足⇒脱水症状
- 暑さによる食欲の低下⇒栄養不足
- 暑さとエアコンによる冷えの繰り返し⇒自律神経失調症
夏バテを予防するにはどうすればいいの??
- こまめに水分補給をする:
普通の生活においても毎日2.5Lの水分が身体から失われています。
水分補給というとスポーツ飲料や経口補水液をイメージすることが多いと思いますが、スポーツ飲料は糖分が多く含まれており血糖値の急激な変化が起こり自律神経の乱れや糖尿病を招くことがありますので適度な補給をお勧めします。
経口補水液(OS-1など)には塩分が多めに含まれているため、
多く摂り過ぎることでナトリウムの過剰摂取となり、
「血圧上昇・むくみ」などを招くこともあります。
汗が滴ってくるよな環境でなければ、水分補給には普通の水や麦茶などがお勧めです。
- 温度差や体の冷やし過ぎに注意する:
設定温度は28度くらいが良いとされています。
外気温との温度差を5度以内にすることがポイント!
- 睡眠をしっかりとる
- 食事は栄養バランスを心がけ、冷たいものをとりすぎないようにする。
夏バテに効果的な栄養素にはどのようなものがあるの?
- タンパク質:
タンパク質には、筋肉疲労を回復させる効果や、身体の持久力アップ、免疫力の向上などが期待できます。
- ビタミンB1:
ビタミンB1は「疲労回復のビタミン」と呼ばれ、糖質をエネルギーに変える手助けをしたり、体内の老廃物の排泄を補助して疲労回復させてくれる働きがあります。
- ビタミンB2:
「発育のビタミン」とも呼ばれ、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に関わります。
- ビタミンC:
抗酸化作用と酵素を助ける作用を持つ栄養素です。
血液中の白血球の働きも助けるため、免疫力の向上に役立つといわれています。
- ミネラル:
暑い夏には汗を多くかくため、体内の水分バランスやナトリウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素、カリウム、カルシウムなどのミネラル分が崩れやすくなっています。
夏バテに効果的な食べ物おすすめ5選!
夏野菜:
トマト・ナス・きゅうりなどの夏野菜は、汗をかいた際に必要となるカリウムなどのミネラルや水分などが豊富に含まれているので夏バテ対策に最適です。
- 魚(さかな):
魚には疲労回復に効果がある良質なタンパク質が豊富に含まれています。
特に青魚は健康面ではおすすめの食材です。
かまぼこも脂質が少ないため夏バテの食欲が落ちているときにはおすすめです。
- 鶏肉や豚肉:
特に鶏肉や豚肉が夏バテにはおすすめです。
鶏のむね肉には、イミダペプチドという疲労回復が認められた成分が含まれ、疲労回復に効果があります。
また豚肉にはビタミンB類も豊富に含まれているので、夏バテ解消に効果があります。
イミダペプチドはサプリメントもあるよ!
”ホンマでっか!TV” でもおなじみの大阪市立大学「根本 修身」先生推奨の商品がこれ!
- うなぎ:
イメージ的にも精がつく食べ物の代表格ですよね。
うなぎには、ビタミン類が豊富に含まれているので疲労回復効果などが期待できます。
- 梅干しやレモン:
ビタミンC・クエン酸が多く含まれているため、ストレス軽減効果や免疫力向上効果があります。酸味によって食欲増進効果が期待できます。
”クエン酸と疲労回復効果の関係性” は次のように考えられています!
疲労は活性酸素によって細胞がダメージを受けることで起きると考えられています。
肉体的な疲労なら筋肉細胞、精神的な疲労なら神経細胞がダメージを受けているのです。
このダメージを修復するには、アデノシン三リン酸(ATP)という物質が必要なのです。
このアデノシン三リン酸(ATP)という物質を産生しているのがクエン酸回路という働きで、このサイクルを活性化させるためにクエン酸が役立っているとされています。
スポーツ選手も疲労回復にクエン酸をサプリで摂取することも多いですね!
しっかり食べて、
元気に夏を乗り越えましょうね!
夏場にも起きる「ヒートショック」とはどのような状態なの?
『ヒートショック』と言えば、冬のイメージが強いと思いますが、意外にも夏場にも多いのです!
冬場の場合は、暖房の効いた部屋から、トイレやお風呂場などの寒い部屋に移動した際に起こりやすいのですが、ヒートショックは急激な温度変化によって生じるために夏場にも起こるのです。
真夏の暑い屋外から冷房の効いた屋内に移動するときや、逆に冷房の効いた部屋から暑い屋外に移動するときの温度差で急激に血圧が変動し、ヒートショックが起きてしまいます。
『ヒートショック』とは、
急激な温度変化により血圧が大きく変動することにより、
「失神」や「心筋梗塞」「脳梗塞」などを引き起こす怖い状態です。
冬場だけでなく、夏場の急激な温度変化には要注意です!
【清暑益気湯】の生薬構成(ツムラ)
蒼朮(ソウジュツ)人参(ニンジン)、 麦門冬(バクモンドウ)、 黄耆(オウギ)、陳皮(チンピ)、当帰(トウキ)、 黄柏(オウバク)、甘草(カンゾウ)、 五味子(ゴミシ)
【清暑益気湯】の効能効果(ツムラ)
夏バテ(食欲不振、下痢、全身倦怠)、夏やせ
【清暑益気湯】の特徴・説明
- 『清暑益気湯』の味は表現法が難しいですが苦くてわずかに甘い感じです。
『清暑益気湯』の効能は次の通りです。
- ”気(元気)” を補う
- 汗で失われた水液を補う(潤いを補う)
- からだにこもった熱を取り除く
- ”脾胃(消化器系)” を助ける
※中医学では汗をかくと水分と一緒に ”気” も失うと考えられています。
夏バテには気を補う穀物類や豆、芋、お肉、魚などをしっかりを食べることも大切です!
【清暑益気湯】の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
【清暑益気湯】の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
漢方相談や薬膳に関するオンライン相談も提供し、遠方の方々も利用できます。
また、わんこの健康も見逃しません。
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