過敏性腸症候群の第一選択薬としておすすめの漢方薬が『桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)』です。
腹痛や下痢などに使用されます。
過敏性腸症候群(IBS)は、漢方や東洋医学の観点からもアプローチできます。
桂枝加芍薬湯は、IBSの症状を和らげる効果が期待されます。
この漢方薬は、体のバランスを整え、消化器系の不調を改善するとされています。
東洋医学では、IBSは気の不調和やストレスが関与すると考えられ、桂枝加芍薬湯に理気薬を加味することで、その調和を促進するとされています。
経験豊富な漢方医師の指導のもとで適切な使用法を確認することが大切です。
過敏性腸症候群とはどのような状態なの?
- おもな症状は、排便により改善する腹痛と便通異常(下痢・便秘)。
- 慢性的に( 1カ月以上)症状が持続。
- 症状を説明できる腹部の病気がない。
- ストレスが関与。
- 重症になると、通勤電車に乗れないなど生活に大きな支障をきたすことも。
- 英名は irritable bowel syndrome(IBS)。
過敏性腸症候群の分類
- 下痢型/便秘型/交替型(下痢と便秘が交替で現れる)に分類されます。
- 患者数は、多い順に、交替型、便秘型、下痢型。
- 下痢型は男性、便秘型は女性に多い。
- 便秘型もつらいけれども、下痢型はもっとつらい
(引用:一般社団法人 日本臨床内科医会)
過敏性腸症候群が改善するおすすめの方法とは⁉
- 原因を見つけるための「食事行動日記」をつけてみる:
症状が強くなる特定の場所に対するストレスや、特定の食べ物などが発見できる可能性があります。
- 運動をする:
ある医学論文によると、3か月後に43%の人の症状が改善し、さらに運動をつづけた人は、この後症状が悪化しなかったという結果も出ています。
- 不安・ストレス対策として「瞑想」「マインドフルネス」を取り入れる。
- 「高フォドマップ( FODMAP)食」をやめてみる:
FODMAP食を3週間やめてみて、症状が改善したら1週間に1つずつ取り入れて症状の変化を確認する。
フォドマップとは、小腸内で消化・吸収されにくい糖類の略称です。
これには、フルクトース 、ガラクトオリゴ糖 、二糖 、単糖、ソルビトール、マンニトール 、キシリトールおよびマルチトールのような糖アルコール の短鎖オリゴ糖ポリマーが含まれています。
過敏性腸症候群(IBS)は、恋愛やデート中にも女性にとって悩みの種となります。
ストレスや不安は症状を悪化させ、おならや頻尿などのトイレトラブルを引き起こすことがあります。
特に女性はホルモンの影響を受けやすく、月経周期によって症状が変動することも。
デート前には過剰な心配りがストレスを増幅させることがあるため、ストレス管理が重要です。
食事や生活習慣の見直し、リラックス法などが役立ちます。
専門家の助言も受けながら、恋愛とIBSを両立させるためのバランスを見つけましょう。
自臭症は、疾患がないにもかかわらず、口臭や体臭が気になり、周囲から嫌悪感を感じる症状です。
女性にとってはデートやキスの際に悩みの種になることも。
自身の体臭や口臭に過度に敏感になり、社会生活や人間関係に支障をきたすことがあります。
自臭症と過敏性腸症候群(IBS)が高率に併発することを確認したという研究結果もあります。
(参考文献:Jpn J Ps.vchosom Med55ゴ380−1385,20i5)
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)の生薬構成(ツムラ)
芍薬(シャクヤク)、桂皮(ケイヒ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)の効能効果(ツムラ)
しぶり腹、腹痛
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)の特徴・説明
- 過敏性腸症候群で、腹痛をともなう下痢型や、腹痛をともなう便秘下痢交替型の第一選択薬です。
下痢は、”しぶり腹(裏急後重)”といわれ排便してもすっきりしないような場合によいとされています。
- 味は表現法が難しいですが、わずかに甘くて辛いです。
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)のクリニカルパール
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、とは経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。
『桂枝加芍薬湯』+『四物湯』⇒神田橋処方は ”PTSDのフラッシュバック処方” として有名でよく知られていますが、著名な精神科医である「神田橋 條治」医師が見出した漢方薬の組み合わせです。
”イップス” にも効果が期待できるような気がしています。
(引用:漢方.jp)
フラッシュバックと漢方を組み合わせた対策方法について解説します。
フラッシュバックは心的外傷後ストレス障害(PTSD)の一症状であり、漢方では心身のバランスを整えることが重要です。
具体的な改善策としては、ストレスを緩和する漢方薬や穏やかな生活習慣の確立が挙げられます。
ただし、個々の症状や体質によって効果は異なるため、専門家の指導のもとで適切な漢方療法を行うことが重要です。
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
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