なかなか子供が授からない不妊症・女性の月経異常におすすめの漢方薬【温経湯(うんけいとう)】

温経湯 漢方薬

女性の不妊症に用いられる漢方薬の代表的なもののひとつが『温経湯』です。

そのほか、女性の不妊症には『当帰芍薬散』が用いられることも多い漢方薬です。

男性が原因の不妊症には、よく『補中益気湯』が用いられます。

ハルくん
ハルくん

晩婚化も相まって、「不妊」に悩んでいる夫婦も多いと聞くことが多くなったよね。

のんびり太郎
のんびり太郎

不妊の頻度は25歳~29歳では8.9%、30~34歳では14.6%、35~39歳21.9%、40~44歳では28.9%と報告されており、30歳から不妊症が増加、つまり自然に妊娠する確率が減っていることがわかります。

不妊の目安として次のような公式があります。

画像引用:浅田レディースクリニック

不妊とはどのような状態なの?

出典:jorono

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。

日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。

不妊の原因は、男性側、女性側、あるいはその両方にある場合がありますが、何も原因がない場合もあります。

男性側に理由がある割合と、女性側に理由がある割合は、ほぼ半々だと言われています。

(引用:日本産科婦人科学会

ハルくん
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「不妊症」に対するクリニカルパール

クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

橋本進一先生
橋本進一先生

不妊症の原因の一つが ”鉄欠乏性貧血” です。

(引用:漢方.jp)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

なかなか子供を授からない原因には「不妊症」と「不育症」があるのですが、最近では不育症の割合の方が多いと言われています。

不育症とは妊娠はするけれども、流産、死産や早期新生児死亡などを繰り返し、結果的に子どもをもてない状態をいいます。

不育症についてはまだ分かっていないことが多く、検査を行っても約半数は原因が特定できないとされます。

中医学的には受精卵が着床を上手くできない理由は子宮のベッドが固いからと考えます。

この子宮のベッドが固くなる理由は中医学的には ”血虚” であると考えるのです。

そのため、女性の「不妊症」と「不育症」には漢方薬では ”血” を補う方剤を使用するのです。

肝血虚には『四物湯』を用いるのですが、これだけでは補血作用しかないために、お腹を丈夫にして体を温める作用のある『人参養栄湯』がベストなのです。

ここで『十全大補湯』も候補の一つになるような感じがするかもしれませんが、構成生薬の中に活血作用のある「川芎」が含まれているために妊婦にはちょっと避けたい感じになります。

また、『人参養栄湯』がおすすめなのは固渋薬である「五味子」が含まれているからです。

私は「不妊症」と「不育症」の95%くらい『人参養栄湯』を処方しています。

イメージとして子宮を柔らかくて温かいベットにするためと考えると分かりやすいと思います。

(引用:がんじゅうふぁみりー)

のんびり太郎
のんびり太郎

固渋薬とは固摂を改善する生薬を指しています。

自汗・盗汗・慢性の咳嗽・慢性の下痢・脱肛・遺精・早漏・出血・不正性器出血・帯下などを改善する作用を持ち合わせた生薬のことです。

代表的な生薬が「五味子」「山茱萸」です。

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

中医学的には性ホルモン関連に影響があるものは ”腎” と考えています。

男性・女性に関わらず生殖関連の不都合を立て直すには ”腎虚” を改善する必要があります。

腎虚は2つのタイプがあり、腎虚を改善する漢方薬は次の通りです。

  1. 腎陽虚:『八味地黄丸(八味丸)』『牛車腎気丸』
  2. 腎陰虚:『六味丸』、『杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)』、『知柏地黄丸(ちばくじおうがん)』、『麦味地黄丸(ばくみじおうがん)』

腎精(じんせい)が弱る原因のひとつに脂っこい食事(ジャンクフード)があると考えます。

腎精とは「腎の中に貯蔵されている精」のことで、人間の生命現象・生命の全てを支える最も根源的なちからと中医学では考えます。

(引用:がんじゅうふぁみりー)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

血虚と腎虚の改善で不妊症・不育症の95%は改善されるのですが、残りの数パーセントは色白のぽっちゃり型の体型の人なのです。

つまり、”痰湿” と ”気虚” がある場合です。

この場合は『防己黄耆湯』で対応します。

(引用:がんじゅうふぁみりー)

【温経湯(うんけいとう)】の生薬構成(ツムラ)

麦門冬(バクモンドウ)、 半夏(ハンゲ)、 当帰(トウキ)、 甘草(カンゾウ)、 桂皮(ケイヒ)、 芍薬(シャクヤク)、 川芎(センキュウ)、 人参(ニンジン)、 牡丹皮(ボタンピ)、呉茱萸(ゴシュユ)、 生姜(ショウキョウ)、阿膠(アキョウ)

【温経湯(うんけいとう)】の効能効果(ツムラ)

月経不順、月経困難、こしけ、更年期障害、不眠、神経症、湿疹、足腰の冷え、しもやけ

【温経湯(うんけいとう)】の特徴・説明

  • 『温経湯』は駆於血作用があり、婦人科系の疾患に使用されます。
  • 『温経湯』は ”冷えのぼせ” といわれる気の上逆に効果があります。
  • 『温経湯』の味は表現法が難しいですが、わずかに辛くて渋いです。

【温経湯(うんけいとう)】のクリニカルパール

クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

坂崎弘美先生
坂崎弘美先生

『温経湯』の処方の目安は次の通りです。

  • 冷え性だが手はほてる
  • 唇が乾燥してリップが手放せない
  • 皮膚がカサカサ

”主婦湿疹” などの手荒れにも効果が期待できます。

(引用:漢方.jp)

幾嶋泰郎先生
幾嶋泰郎先生

”掌蹠膿疱症” に『温経湯』を使用することがあります。

かなり効果を実感できています。

(引用:漢方.jp)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

『温経湯』は手足がほてり、唇が乾く(乾燥する)人に使用すると良い漢方薬です。

中医学的には ”下焦の虚寒” ”血行不良に血虚を伴うもの” ”上熱” に使用します。

温経湯の場合の血虚は基本的に ”肝血虚” で心血虚ではありません。

『温経湯』の効能は中医学的には次のように表されます。

  • 温経散寒:経絡(気や血の経路)を温める
  • 補血調経:血を補い月経をを整える
  • 活血化瘀:血行を改善し血の巡りを改善する
長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

瘀血体質の判定のポイントは次の通りです。

女性は3つ以上、男性は2つ以上当てはまれば瘀血体質と考えます。

  • 肩こりがあって凝っている場所が明確である(痛い場所がピンポイント)
  • シミやそばかすが目立って、皮膚が黒ずみやすい
  • 静脈瘤がある
  • 舌の裏にある血管が青い
  • 大きなケガや手術の既往歴がある
  • 下半身は冷えるが顔は火照る(冷えのぼせ)
  • 軽くぶつけただけでアザが出来る・いつの間にかアザが出来ていることが多い
  • 生理がレバー状の血の塊が多い
  • 生理周期が長い(35日以上)
  • 生理痛が強い(特に生理の前半)

【温経湯(うんけいとう)】の注意点

むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。

【温経湯(うんけいとう)】の入手方法

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
のんびり太郎
のんびり太郎

『温経湯』はロート製薬 和漢箋(わかんせん)から「ルナフェミン」という商品名で販売されています。

漢方薬のメーカーは「ツムラ」「クラシエ」が2大メーカーです。そのほか、「三和」「コタロー」などあります。どこのメーカーが優れているかは自分は正直わかりません

同じ方剤名でもその中に含まれる生薬は植物などが原料になっているので、生産地・生産時期・天候などで変わります。ただ、しっかりと厳しい基準をクリアしたものですので心配はありません。

ちなみに、「ツムラ」さんの粉末は、粒子が大きいですがお湯に溶かすときれいに完全に溶けてしまいます。

「クラシエ」さんの粉末は、粒子が細かいですが、お湯に完全には溶けず、粒子が沈殿した感じになります。

実際に飲み比べて、お好みのメーカーを選んでいただければ良いと思います。

「赤ちゃんの性別の産み分け」って本当にできるの?

出典:PublicDomainPictures

科学的根拠に基づいた確実性の高い産み分け方法と、婦人科医の中でも意見が分かれている方法があるようです。

まず、科学的根拠に基づいた確実性の高い産み分け方法には次の2つの方法が挙げられています。

次に婦人科医の中でも意見が分かれている方法として次のような方法が挙げられます。

  • オルガスムスの有無で産み分ける:女性が性交によって快感をおぼえてオルガスムスに達すると、子宮頸管から強いアルカリ性の液が分泌されるため、男の子が授かりやすいとされています。

  • 性交日によって産み分ける:膣内が排卵日に近づくとアルカリ性になることを利用して、男の子を望む場合は、排卵日当日に性交するとよいとされています。

  • リンカル(リン酸カルシウム)を服用する:リンカルは、微量の鉄分を含んだ天然カルシウムで男の子の出産率を高めるとされている栄養補助食品です。

  • ピンクゼリーとグリーンゼリーを使用する:酸性のピンクゼリーとアルカリ性のグリーンゼリーがあり、膣内の酸性度を人為的にコントロールすることで、産み分けの確率が高くなるとされています。頚管粘液がアルカリ性であれば男の子が授かりやすく、逆に頚管粘液が酸性になっていると女の子が授かりやすいとされています。
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