経血過多や痔出血などの ”止血” に使用されるおすすめの漢方薬が『芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)』です。
慢性的な出血で貧血傾向の場合に使用されます。
子宮筋腫とはどのような状態なの?

子宮筋腫とは子宮を構成している平滑筋という筋肉組織由来の良性腫瘍で、比較的若い方から閉経後の方まで高頻度に見られる疾患です。
特に症状もなく健康診断で偶然指摘されることも多くあります。
症状としては、過多月経、過長月経、月経痛、腹部腫瘤触知、貧血などがあります。
さらに子宮筋腫が大きくなると周囲臓器を圧迫し、頻尿、排尿困難、便秘、腰痛などの症状もみられ、時には不妊や流早産の原因にもなります。
症状の強さは子宮筋腫のある部位、大きさや個数などによって異なります。
子宮筋腫は良性であるため、治療を必要としない症例も多くあります。
何らかの症状が生活の質を落とす状態にある場合に治療を検討するとよいでしょう。
(引用:公益社団法人 日本婦人科腫瘍学会)
芎帰膠艾湯の生薬構成(ツムラ)
地黄(ジオウ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、甘草(カンゾウ)、川芎(センキュウ)、艾葉(ガイヨウ)、阿膠(アキョウ)
芎帰膠艾湯の効能効果(ツムラ)
痔出血、月経血過多、血尿
芎帰膠艾湯の特徴・説明
- 『芎帰膠艾湯』は止血効果を有する漢方薬で、慢性の出血により貧血状態にある場合に使用されます。

血虚とは身体を栄養する血が不足していたり、血の流れが滞っているような状態を指します。
- 『芎帰膠艾湯』の味は表現法が難しいですが、甘くて特異です。
芎帰膠艾湯のクリニカルパール
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、とは経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

『芎帰膠艾湯』は中医学では ”血虚の出血” に用いる漢方薬です。
中医学的な効能は ”補血止血” ”調経安胎” です。
不正性器出血・血便・血尿など少量で持続性のある出血があり、肝血虚体質の人に使用します。
その他、分娩後の持続性出血や切迫流産にも使用します。
(引用:がんじゅうふぁみりー)
芎帰膠艾湯の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
芎帰膠艾湯の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
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