”湿熱” の漢方的養生法!【体質別養生法】

”湿熱” の漢方的養生法!【体質別養生法】
のんびり太郎
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漢方的には体質は8つに分することが出来ます!

体質ごとに養生法は異なります。

それぞれの体質(タイプ)別に解説していきます。

”湿熱” とはどのような状態なの?

湿熱体質とは「水」と「熱」の両方が過剰になっている状態を言います。

湿熱とはドロドロ・ネバネバしたようなイメージで捉えると理解しやすいです。

湿熱体質は、食欲旺盛・お酒をたくさん飲む人で肥満傾向で暑がり・汗っかきのタイプです。

いわゆる生活習慣病になりやすい生活をしている人が湿熱体質になりやすいです。

脂っこい物や味の濃い物、辛い物などの刺激物、生もの、アルコール類を日常的に多く摂取していると、体内に湿熱が蓄積されてしまいます。

湿熱は体内で過剰な湿邪と熱邪が結合した状態で、湿熱によって消化吸収機能が阻害され、その結果、下痢が生じます。このことを「湿熱痢」といいます。

便がねっとりしている、便が臭い、口が渇く、口臭がする、舌に黄色い舌苔がべっとりと付着しているなどはこの証の特徴です。

湿熱になる原因とは
  • 食べすぎ・飲みすぎ
  • 脂っこい物や味の濃い物、辛い物などの摂り過ぎ
  • アルコール類の摂り過ぎ

”湿熱タイプ” におすすめの養生法とは?

養生法

暴飲暴食を控える

食べ過ぎ

飲食物を摂り過ぎて、身体に余分な「湿」「熱」をため込んでしまった状態が ”湿熱タイプ” なので、その原因となっている暴飲暴食をしないことが、最短で効率的な改善方法になります。

薬膳的には「湿熱」に偏った性質のある味の濃いもの・甘いもの・辛いもの・脂っこいものは控えるようにしましょう!

さらにこのようなものを冷やした状態で摂ると、巡りが悪くなってしまい悪循環を招いてしまいます。

ストレスをためないようにする

ストレスが過剰になることでイライラすると身体に熱がこもってきます。

そのために、なるべくストレスを発散して、ため込まないようにすることが肝心です。

軽く汗をかく運動や趣味などを意識的に行うことも大切です。

サウナは湿熱を悪化させることも

身体にたまってしまった余剰な「湿」「熱」は発散させることも大切です。

汗をかくことで湿熱を身体の外に出すことが良いのですが、サウナの場合は注意が必要です。

サウナは身体の外から熱や湿度をを強制的に加えて無理やり汗を出させている状態です。

この過度で急激な環境の変化は、身体にとってストレスとなることもあります。

身体を動かすことでからだの内側から燃焼を強め、水を巡りを良くすることで発汗させる方が湿熱タイプの漢方的養生にはおすすめです。

”湿熱タイプ” におすすめの食材とは?

薬膳的には、余分な熱や水を処分する作用のある食材がおすすめです。

気の巡りを良くする作用のある食材を加えることで、効果アップが期待できます。

のんびり太郎
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漢方では ”” は ”すい” や ”けつ” を巡らせてくれると考えます。

水をさばいてくれる食材
  • トウモロコシ
  • はとむぎ
  • 大豆
  • 小豆
熱を冷ましてくれる食材
  • トマト
  • もやし
  • バナナ
  • 緑茶
気の巡りを良くしてくれる食材
  • 玉ねぎ
  • セロリ
  • 蕎麦
  • ジャスミン茶

”湿熱タイプ” におすすめの漢方薬

のんびり太郎
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痰湿を解消するためには、熱を冷ましたり、過剰な水をさばいたり、巡りを良くする作用のある生薬をあれこれ組み合わせた方剤が多いのが特徴です。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

顔がのぼせて赤いようなひとで、炎症を感じささせる皮膚症状の改善に、おすすめの漢方薬が黄連解毒湯おうれんげどくとうです。

また、『黄連解毒湯』は二日酔い・口内炎にも効果があります。

『黄連解毒湯』は漢方的には ”瀉剤” であり、冷やす方剤です。

抗炎症作用・鎮静作用・止血作用が認められています。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

最近では『コロナ太り』という言葉を聞く機会が多くなりましたが、「ダイエット」におすすめの漢方薬が防風通聖散ぼうふうつうしょうさんです。

ダイエットのみではなく、『防風通聖散』には ”18種類の生薬” が含まれており、体質改善効果も期待できます。

『防風通聖散』は ”肥満症の漢方薬” と有名になってしまっていますが、皮膚疾患・耳鼻科疾患にも効果があります。

皮膚疾患では、赤みや熱感が強く、分泌物が粘稠な場合に使用します。

耳鼻科疾患には、副鼻腔炎・鼻炎などに使用されています。

温清飲(うんせいいん)

皮膚疾患・婦人科領域・精神神経症状など様々な症状に使用う出来るおすすめの漢方薬が温清飲うんせいいんです。

皮膚がカサカサして色つやが悪いひとに使用されることが多い漢方薬です。

尋常性乾癬やベーチェット症候群の口内炎などの粘膜疾患にも使用されることがあります。

構成生薬の面では『黄連解毒湯』『四物湯』を合わせた方剤です。

応用範囲の広い方剤のひとつです。

竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

泌尿器・生殖器系の様々な症状におすすめの漢方薬が竜胆瀉肝湯りゅうたんしゃかんとうです。

急性期や・亜急性期に使用されることが多いですが、慢性期に使用しても良いとされています。

しかし、この場合には体力が無い人には向きません。

『竜胆瀉肝湯』は体力がある ”実証” 向きの方剤です。

外陰部のかゆみや湿疹などにも使用されています。

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