慢性的な皮膚症状におすすめの漢方薬【温清飲(うんせいいん)】

温清飲

皮膚疾患・婦人科領域・精神神経症状など様々な症状に使用う出来るおすすめの漢方薬が『温清飲(うんせいいん)』です。

皮膚がカサカサして色つやが悪いひとに使用されることが多い漢方薬です。

尋常性乾癬ベーチェット症候群の口内炎などの粘膜疾患にも使用されることがあります。

口内炎(アフタ)とはどのような状態なの?

アフタは直径数ミリ大の円形の浅い潰瘍で、潰瘍の表面は灰白色~黄白色の偽膜で覆われ、潰瘍の周囲は赤くなっています。

食物や歯ブラシなどがちょっと触れただけもズキッとした強い痛みを覚えます。

また刺激性の食物や熱いもの、塩辛いものがしみたりします。

アフタは何もしなくても1~2週間で治ります。

アフタが再発を繰り返す場合に再発性アフタといいます。

なお、慢性再発性アフタはベーチェット病の一症状として生じることもあります。

口内炎(アフタ)の原因にはどのよううなものがあるの?

原因は不明のことが多いようです。

機械的刺激、遺伝性、極端な疲労、ストレス、あるいは片寄った栄養摂取などいろいろな要素が絡み合って発症するといわれます。

ベーチェット病では遺伝的素因が注目されています。

(引用:公益社団法人 日本口腔外科学会

【温清飲】の生薬構成(ツムラ)

地黄(ジオウ)、 芍薬(シャクヤク)、 川芎(センキュウ)、 当帰(トウキ)、 黄芩(オウゴン)、 黄柏(オウバク)、 黄連(オウレン)、 山梔子(サンシシ)

【温清飲】の効能効果(ツムラ)

皮膚の色つやが悪く、のぼせるものに用いる:月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症

【温清飲】の特徴・説明

のんびり太郎
のんびり太郎

『温清飲』の名前の由来は”体をめ血を補う『四物湯』” と ”実熱をまし消炎作用のある『黄連解毒湯』” からきているといわれています。

  • 「地黄」が含まれているため、胃腸虚弱な人が服用すると、食欲不振や胃もたれなどの症状を誘発することがあります。

  • 皮膚疾患に使用する際は、患部が乾燥していて分泌物はなく、皮膚が粉を吹いているような場合に使用されます。

  • ”飲(いん)” とはお茶のように随時飲む煎じ薬や、冷たくして服用する煎じ薬という意味です。

  • 尋常性乾癬やベーチェット症候群による口内炎などの粘膜疾患にも使用されることがあります。
「口内炎」に使用される主な漢方薬一覧!

のんびり太郎
のんびり太郎

※漢方エキス剤の場合ならば、白湯に溶かしてから冷やして口内に含むようにして飲んだり、溶かした漢方薬を氷らせて口に含んだりすると効果的です!

※「黄連解毒湯」、「半夏瀉心湯」は、口内炎にしみて痛みが出る場合があります。痛みがつらい時は「桔梗湯」の方がしみません。

  • 味は表現法が難しいですが、苦いです。

【温清飲】のクリニカルパール

クリニカルパール(Clinical pearl)とは、とは経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

新見正則Dr
新見正則Dr

アトピー性皮膚炎でカサカサになっている様な場合には『温清飲』がかなり効果が期待できます。

アトピー性皮膚炎でジクジクしたような場合は『消風散』の方がいい場合が多いです。

松田邦夫Dr
松田邦夫Dr

アトピー性皮膚炎は単剤ではなかなか治らないことも多く、痒みを取る作用のある『温清飲』に熱感を取る作用のある『白虎加人参湯』を併用すると効果が期待できます。

(引用:漢方.jp)

【温清飲】の入手方法

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

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