女神散で乗り切る!更年期のうつとイライラへの漢方アプローチ

女神散

更年期を迎えると、多くの女性が心身のバランスを崩し、うつやイライラに悩まされることが増えます。

こうした症状に対して、漢方薬の『女神散』が注目されています。

『女神散』は、心身の不調を整え、更年期特有の精神的なストレスを和らげる効果が期待できる漢方薬です。

本記事では、女神散の成分やその働きに焦点を当て、更年期のうつやイライラにどうアプローチできるのかを詳しく解説します。

漢方の力で、更年期を快適に過ごすためのヒントをお届けします。

のぼせやめまいなどがある人の、産前産後の神経症(不安や不眠など)、月経不順、更年期障害におすすめの漢方薬『女神散(にょしんさん)』です。

ハルくん
ハルくん

「血の道症」に使用されることが多い『女神散(にょしんさん)』は、”女神さま” ってすごい命名だよね。

のんびり太郎
のんびり太郎

そのようなイメージで理解している人も多いと思うのですが、

実際の名前の由来は、女性特有の症状(血の道症)に対して効果があることから、

”女性に神効ある方剤” ということから名づけられたようです。
残念ながら ”女神さま” とは関係ないようです。

のんびり太郎
のんびり太郎

今回は『女神散(にょしんさん)』について解説してみますね!

女神散(にょしんさん)の生薬構成(ツムラ)

当帰(トウキ)、川芎(センキュウ)、蒼朮(ソウジュツ)、香附子(コウブシ)、桂皮(ケイヒ)、黄芩(オウゴン)、人参(ニンジン)、檳榔子(ビンロウジ)、黄連(オウレン)、木香(モッコウ)、丁子(チョウジ)、甘草(カンゾウ)

女神散(にょしんさん)の効能効果(ツムラ)

のぼせとめまいのあるものの次の諸症:前産後の神経症、月経不順、血の道症

女神散(にょしんさん)の特徴・説明

  • のぼせやめまいなどがある人の、産前産後の神経症(不安や不眠など)、月経不順、更年期障害に使用される漢方薬です。
    古典的には「血の道症」に使用される漢方薬です。
のんびり太郎
のんびり太郎

『女神散』は東洋医学でいう ”血虚” に用いられる漢方薬なので、

血が不足した状態に起こると考えられている「肌荒れや抜け毛、爪が割れやすい」などの症状の改善に効果が期待できます。

  • めまいはフワフワするような浮遊感を訴える場合によいとされています。

  • 体質的には、幅広く使用しても問題は無いことが多いとされています。

  • 便秘を伴うような場合は、大黄剤を併用するとよいことが多いとされています。

  • 『女神散』は浅田飴で有名な「浅田宗伯」という漢方医であり儒学者が創製した漢方薬です。
    もともとは、戦地での神経症の治療に用いられた『安栄湯(あんえいとう)』という名前でした。
  • 味は表現法が難しいですが、わずかな甘味を帯びて特異です。
のんびり太郎
のんびり太郎

以前は『女神散』が戦場にいる兵士たちの精神状態を安定させるために使われていたこともあります。

のんびり太郎
のんびり太郎

『女神散』は、薬の切れ味が良いということで「神の如く効く薬」という意味で、

『如神散』という漢字をあてられることもあるようなんです。

女神散(にょしんさん)のクリニカルパール

クリニカルパール(Clinical pearl)とは、とは経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

松田邦夫Dr
松田邦夫Dr

『女神散』は『加味逍遥散』の実証版というイメージで使用すると良いですね。

(引用:漢方.jp)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

『女神散』は中医学では ”気血両虚の気滞” ”心火旺(しんかおう)” に使用される方剤です。

気血両虚があり、ストレスによって気滞症状と自律神経の興奮がみられる場合で症状が軽めの時に『女神散』が功を奏します。

(引用:がんじゅうふぁみりー)

女神散(にょしんさん)の注意点

むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。

女神散(にょしんさん)の入手方法

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
ほどよい堂
河邊甲介
河邊甲介

「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。

代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。

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