『五積散(ごしゃくさん)』は、湿邪と寒邪が絡み合った症状に効果的な漢方薬です。
特に、湿度が高い季節や低気圧の接近で悪化する坐骨神経痛や重だるい痛みに悩んでいる方におすすめです。
湿邪が体内に滞ることで引き起こされる、こわばりや動かし始めの痛み、また舌苔がべっとりと付く特徴的な症状に対応します。
『五積散』は、湿邪を除去し、寒邪による痛みを緩和する効果があります。
服用を始めてから約2ヶ月後には、朝起きた時の痛みが軽減し、3ヶ月後には腰痛も軽くなります。
さらに半年後には、足の重だるい痛みがほとんど気にならなくなるほどの改善が期待できます。
『五積散』は、体内を温めて血行を促進し、お腹のガスの停滞も解消するため、全体的な体調を整える効果もあります。
坐骨神経痛に悩む方、寒湿痺にお悩みの方は、ぜひ試してみてください。
その他に、クーラーのかけ過ぎや寒冷など、生活や職場の環境または気象の変化によって、体が冷えて神経痛・関節痛などの痛みが出たり、体の冷え、肩こり、疲労感、便秘、腰痛、手足のむくみ、肌あれ、睡眠不足、生理痛、月経不順、頭痛、めまい、のぼせ、だるさなど自律神経失調症におすすめの漢方薬が『五積散(ごしゃくさん)』です。
クーラー病(冷房病)とはどのような状態なの? / 冷房の効いた部屋と暑い外、体は悲鳴を上げています
『クーラー病(冷房病)』とは、夏場の冷房が原因と考えられる様々な健康障害の俗称です。
冷房が強く効いた場所に長時間いた後、暑い外気温にさらされることを繰り返したときに起こる体調不良と言われ、自律神経のバランスが崩れることが原因と言われています。

ギンギンに冷房をかけた部屋の出入りを繰り返していると体調がおかしくなってくるよね⤵


自律神経は体温調節も行っていて、”5度以上の急激な気温変化” には素早く対応することが難しいと言われています。
気温の著しい変化が繰り返されることで、体温調節している交感神経や副交感神経のバランスがおかしくなってしまうのです。
クーラー病(冷房病)の予防と対策にはどのような方法があるの?

冷房の設定温度を26~28℃くらいにして、冷やしすぎないことが前提になります。
職場に暑がりの人がいて、その人が権力を持っていると適正な温度管理はなかなか難しいかもしれませが…。


神経が図太い人は、周りの人が寒がっているのが分かっていても平気でクーラーの設定温度を22℃くらいにしたりするよね…。
本当に自分のことしか考えていないよね…。

いるよね~そんな人…。
そっと温度設定を上げるとすぐに気づいて元に戻されてしまう…。
そんな人に係わるとどんどんストレスが溜まっていくから、諦めてひざ掛けなど防寒対策した方が心身ともに健全かもしれません。
他人を変えることは容易なことではありませんよね…。

ウォーキングなどのリズム運動をして自律神経を整えたり、筋トレも加えて筋肉量を増やすのも冷え性対策になります。
寝る前にぬるめの風呂にゆっくり入り体を温め、ストレッチやマッサージなどを行うのも効果的です。

バスタイムでリラックスしてね!

五積散(ごしゃくさん)の生薬構成(ツムラ)/ 16種の生薬の力で寒湿痺の根本ケア
蒼朮(ソウジュツ)、陳皮(チンピ)、当帰(トウキ)、半夏(ハンゲ)、茯苓(ブクリョウ)、甘草(カンゾウ)、桔梗(キキョウ)、枳実(キジツ) 、桂皮(ケイヒ)、厚朴(コウボク)、芍薬(シャクヤク)、生姜(ショウキョウ)、川芎(センキュウ)、大棗(タイソウ)、白芷(ビャクシ)、麻黄(マオウ)
五積散(ごしゃくさん)の効能効果(ツムラ)
胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、冷え症、更年期障害、感冒
五積散(ごしゃくさん)の特徴・説明 / 16種の生薬の力で寒湿痺の根本ケア

梅雨の湿気や低気圧の接近で、重だるい痛みや動き始めのこわばりが悪化することはありませんか?
さらに、舌に白い舌苔がべっとりと付着している場合、「着痺(ちゃくひ)」と呼ばれる状態が考えられます。
これは、湿邪が坐骨神経に影響を与え、坐骨神経痛を引き起こすものです。
症状は重だるさ、動かし始めの痛み、湿度や寒さで悪化するのが特徴です。
このような場合には、湿邪と寒邪の両方を取り除く漢方薬『五積散(ごしゃくさん)』が効果的です。
服用を始めて数カ月で痛みの軽減が見られ、半年後には重だるさがほとんど気にならなくなったという例もあります。
『五積散』は体を温め、血行を促進し、不調を根本から改善してくれます。
ぜひ試してみてください!
- クーラーのかけ過ぎや寒冷などからだが冷えることによって起こる神経痛、関節痛、自律神経失調症に使用されます。
漢方的には、”寒湿” による状態を指します。
- 下半身が冷えて、上半身がほてっているようなことが使用の目安になります。
漢方的には ”上熱下寒” と表現します。
- 冷えや痛みが強い場合は「附子」を加えることで効果が増強することがあります。
- 味は表現法が難しいですが、わずかに甘くて辛いです。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):足腰の冷えに
- 桂枝茯苓丸㉕(けいしぶくりょうがん):足が冷えてのぼせる人に
- 大建中湯(だいけんちゅうとう):お腹の冷えに
- 五積散(ごしゃくさん):クーラー病にも効果あり!
- 真武湯(しんぶとう):新陳代謝が低下した虚弱体質の人の冷えに
- 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう):腰まわりが冷えて痛みがある人に
腹痛の原因と証(証ごとの特徴と治療法)
証(しょう) | 原因 | 特徴 | 治療法 |
---|---|---|---|
食滞(しょくたい) | 暴飲暴食、消化が悪い食品の摂取 | 胃の降濁機能の失調、腹痛 | 消化吸収機能を促進し、停滞を緩和する漢方薬 |
寒邪内阻(かんじゃないそ) | 冷たい飲食物の摂取、寒冷刺激 | 冷えにより脾胃の機能が停滞し、腹痛 | おなかを温め、寒邪を取り除く漢方薬 |
湿熱(しつねつ) | 脂っこい物や刺激物の過剰摂取、不潔な飲食 | 湿熱邪が腸に侵入、腹痛 | 湿熱を除去する漢方薬 |
脾胃陽虚(ひいようきょ) | 脾胃の機能低下、冷え | 消化・吸収機能低下、冷えによる気血の流れの悪化、腹痛 | 胃腸機能を高め、冷えを改善する漢方薬 |
肝鬱気滞(かんうつきたい) | ストレス、緊張 | 肝気の流れが滞り、脾胃に影響して腹痛 | 肝気の鬱結を緩和し、気の流れをスムーズにする漢方薬 |
脾虚肝乗(ひきょかんじょう) | 脾胃の虚弱体質、小さなストレスや緊張 | 消化器系の機能失調、体調不良 | 消化器系の機能を高め、ストレスを和らげる漢方薬 |
血瘀(けつお) | 血流鬱滞、慢性化による血行不良 | 血行障害による痛み、「通ぜざれば即ち痛む(不通即痛)」と表現 | 血行を促進し、鬱血を解消する漢方薬 |
腹痛の原因と証(しょう)に基づく方剤対応表
症状・特徴 | 証(しょう) | 代表的な漢方薬 | 補足情報 |
---|---|---|---|
冷え症で体力が弱い。薄着や冷たい飲食物で腹痛。腹部の膨満感や軟便。手足の冷え。舌は白く湿っぽい舌苔。 | 寒邪内阻(かんじゃないそ) | 当帰湯(とうきとう) | 温める力が強い漢方薬を用いる。丈夫な体質づくりにも効果があり継続服用が推奨される。 |
吐き気を伴う場合 | 寒邪内阻(かんじゃないそ) | 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう) | 冷えによる吐き気が強いときに適応。 |
頭痛・悪寒・発熱もみられる場合 | 寒邪内阻(かんじゃないそ) | 五積散(ごしゃくさん) | 風邪の症状を伴う冷えによる腹痛に適応。 |
脂っこい物、刺激物、味の濃い物、なま物やアルコール類の摂取後の腹痛。湿熱が原因。便が臭い、粘りがある。 | 湿熱(しつねつ) | 黄芩湯(おうごんとう) | 湿熱を除去する漢方薬で腹痛を緩和する。 |
湿熱が原因の腹痛に便秘を伴う場合 | 熱積(ねっしゃく) | 大承気湯(だいじょうきとう)、大柴胡湯(だいさいことう) | 熱を冷ます効果が強い漢方薬を使用し、腸の滞りを改善。 |
五積散(ごしゃくさん)のクリニカルパール
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

起床時に腰が痛み、冷えのぼせがあるような場合には『五積散』を使用する目安になります!
(引用:漢方.jp)
五積散(ごしゃくさん)の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
五積散(ごしゃくさん)の入手方法 / 通販で買える!:楽天とAmazonのおすすめ商品一覧
梅雨時や低気圧の接近で、重だるい痛みや動き始めのこわばりに悩むことはありませんか?
そんな時におすすめなのが『五積散』です。
湿邪と寒邪による体の不調、特に坐骨神経痛や腰痛、冷えからくるトラブルに効果的とされています。
この漢方薬には16種の生薬がバランスよく配合されており、体を温めながら巡りを整え、不調を根本からケアします。
服用を続けることで、痛みの軽減や体調の改善を実感できるはずです。
「朝のスッキリ感を取り戻したい」「重だるさを解消したい」という方に、ぜひ試していただきたい一品です。
『五積散』で、湿度や寒さに負けない健やかな毎日を手に入れましょう!
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
自分の体質、知っていますか?漢方的視点で不調を徹底分析!

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代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
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