胃腸もなんとなくスッキリしない。
そんなときに使われる漢方「温胆湯」とは?
布団に入っても、今日のことや明日のことを何度も考えてしまう。
眠ろうとするほど頭が冴えてしまう。
不安になりやすく、胃もたれや食欲低下も気になる。
そんな方に使われる漢方薬のひとつが、温胆湯(うんたんとう)です。
ただし、漢方薬は「眠れないから温胆湯」というように、症状だけで選ぶものではありません。
同じ不眠や不安でも、からだに潤いが足りないタイプ、気血が不足しているタイプ、ストレスで気が滞っているタイプなど、原因によって選ぶ処方が変わります。
大切なのは、現在の症状だけでなく、胃腸・睡眠・便通・冷え・疲労・舌の状態などを含めて、からだ全体を見ることです。
「温胆湯が自分に合うのかわからない」という方へ
ほどよい堂では、薬剤師が中医学の視点から現在の体質を整理しています。
商品を購入する前のご相談も歓迎です。
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温胆湯とは?「考えすぎ」と胃腸を一緒に見る漢方
温胆湯は、不眠や神経症などに用いられる漢方処方です。
体力中等度以下で、胃腸が虚弱なものの次の諸症。
「不眠症、神経症」。
ここで注目したいのが、単に「眠れない人」ではなく、胃腸が虚弱であることも判断材料になっている点です。
中医学では、心と胃腸を完全に別々のものとして考えません。
ストレスが続けば胃腸の動きが乱れやすくなり、胃腸が弱れば気血や津液の巡りも乱れやすくなると考えます。
中医学では「痰」が心を落ち着かなくさせると考える
温胆湯を理解するうえで重要なのが、中医学でいう「痰(たん)」です。
ここでいう痰は、のどから出る痰だけを意味するものではありません。
中医学では、水分代謝がうまくいかず体内に停滞したものを、広い意味で「痰湿(たんしつ)」として捉えます。
胃腸の働きが落ちる。
↓
飲食物から必要なものをうまく取り込みにくくなる。
↓
余分な水分が停滞しやすくなる。
↓
「痰湿」が生じやすくなる。
↓
胸や胃のつかえ、頭の重さ、気分の落ち着かなさなどにつながると考える。
中医学には「脾は生痰の源」という考え方があります。
「脾(ひ)」とは西洋医学の脾臓そのものではなく、主に消化吸収を担う働きを表す概念です。
ほどよい堂では、この胃腸を「土台」と考えています。
土が整えば、そこから作られる気・血・津液も整いやすくなるという考え方です。
現代的にいえば「何を食べるか」だけではなく、食べたものをきちんと消化し、吸収できる状態を整えることも大切です。
温胆湯が検討されやすいのはこんなタイプ
温胆湯がすべての不眠や不安に合うわけではありません。
ひとつの目安として、次のような状態が重なる方は体質を確認してみる価値があります。
- 布団に入ってから、いろいろ考えてしまう。
- 不安や心配事が頭から離れにくい。
- 眠りが浅い、または寝つきが悪い。
- ストレスがかかると胃腸の調子まで悪くなりやすい。
- 胃がもたれやすい、食欲が安定しない。
- 身体や頭が重いように感じることがある。
- 脂っこいもの、甘いもの、夜遅い食事が多い。
- 中医学的に「痰湿」がたまりやすい傾向がある。
チェックが多いからといって、温胆湯が必ず適しているわけではありません。
漢方では、症状の組み合わせや体質から「証」を組み立てて処方を選択します。
イスクラ温胆湯エキス顆粒の構成生薬
温胆湯はメーカーや製品によって構成や配合が異なる場合があります。
イスクラ温胆湯エキス顆粒の場合は、次の9種類の生薬から構成されています。
| 生薬 | 中医学的な見方 |
|---|---|
| 半夏 | 痰湿をさばき、胃のつかえや逆上を整える方向に用いられます。 |
| 茯苓 | 余分な水分をさばき、脾胃を支える方向に用いられます。 |
| 生姜 | 胃を整え、半夏などの働きを支える役割があります。 |
| 陳皮 | 気の巡りを整え、胃腸に停滞した痰湿をさばく方向に用います。 |
| 竹茹 | 痰にこもった熱を冷ます方向に用いられます。 |
| 枳実 | 滞った気を動かし、つかえを整える方向に用いられます。 |
| 甘草 | 処方全体を調和する目的などで配合されます。 |
| 黄連 | こもった熱を冷ます方向に用いられます。 |
| 酸棗仁 | 中医学では心神を養い、睡眠を支える生薬として用いられます。 |
※上記は中医学的な生薬の位置づけを簡略化して説明したものです。
※製品によって構成・分量が異なる場合がありますので、実際の商品表示・添付文書をご確認ください。
「不眠=温胆湯」ではありません
ここが漢方選びで最も大切なところです。
「眠れない」という同じ症状でも、中医学では原因をいくつかのパターンに分けます。
| タイプ | 特徴の一例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 痰湿・痰熱タイプ | 胃腸の重さ、考えすぎ、胸のつかえ、頭重感など。 | 温胆湯を検討するタイプのひとつです。 |
| 気血不足タイプ | 疲労感、動悸、顔色の悪さ、眠りが浅いなど。 | 不足している気血を補う視点が必要になります。 |
| 陰虚タイプ | ほてり、寝汗、口の乾き、夜になると熱っぽいなど。 | 「陰虚=潤い不足」を補う視点が必要になります。 |
| 気滞タイプ | イライラ、ため息、胸や脇の張り、ストレスで悪化するなど。 | 気の巡りを整えることが中心になります。 |
つまり、名前や口コミだけで漢方薬を選ぶより、「私はどのタイプなのか」を最初に整理する方が近道です。
温胆湯を買う前に、体質を確認してみませんか?
「私の場合は温胆湯でいい?」。
「ほかの漢方の方が合っている?」。
「今飲んでいる薬やサプリと一緒でも大丈夫?」。
そんな疑問を、薬剤師にLINEから無料で相談できます。
ほどよい堂では「漢方×薬膳×腸活」で考えます
漢方薬だけを選んでも、毎日の食事や睡眠、胃腸の状態が乱れたままでは、身体の土台を整えにくい場合があります。
ほどよい堂では、養生を大きく3つの柱から考えています。
① 栄養|細胞をつくる材料を入れる
身体は食べたものを材料として、日々少しずつ入れ替わっています。
そのため、単にカロリーだけを満たすのではなく、タンパク質・良質な脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維などをバランスよく摂ることが大切です。
② 循環|必要なものを届ける
食べた栄養も、必要な場所へ届けられて初めて役立ちます。
座りっぱなしを減らす、軽く歩く、入浴する、深呼吸するなど、無理のない範囲で身体を動かして巡りを支えましょう。
③ 吸収=腸活|「食べる」から「受け取れる身体」へ
中医学の「脾を整える」という考え方は、現代の腸活とも相性があります。
まず実践しやすいのは、1口30回を目安によく噛むことです。
噛むことは食べ物を細かくするだけでなく、消化の準備を始める大切なスイッチになります。
味噌汁や野菜スープ、海藻、きのこ、豆類、発酵性食物繊維などを毎日の食卓に少しずつ取り入れることもおすすめです。
考えすぎて眠れない人が、まず1つ変えるなら
いきなり生活すべてを変える必要はありません。
寝る直前の食事を減らす。
甘い飲み物を水やお茶に置き換える。
脂っこい夜食を控える。
夕食は腹八分目を意識する。
よく噛んで食べる。
中医学では、胃腸に余分なものが停滞すると「痰湿」が生じやすくなると考えます。
「頭を休ませたいときこそ、まず胃腸を休ませる」という視点を持ってみてください。
温胆湯を購入する前に確認してほしいこと
漢方薬も医薬品です。
「自然のものだから誰でも安心」というわけではありません。
イスクラ温胆湯エキス顆粒では、医師の治療を受けている方、妊娠中または妊娠している可能性のある方、胃腸が弱く下痢しやすい方、高齢者などは、服用前に医師・薬剤師・登録販売者へ相談するよう案内されています。
また、むくみがある方、高血圧・心臓病・腎臓病などの診断を受けている方も事前相談が必要です。
不眠症を目的として服用し、1週間程度たっても改善がみられない場合などは漫然と続けず、医師・薬剤師・登録販売者へ相談してください。
漢方薬同士や医薬品との併用では、生薬成分が重複することがあります。
現在使用している医薬品・漢方薬・健康食品を伝えたうえで相談することをおすすめします。
温胆湯を通販で探している方へ
温胆湯は、メーカーによって生薬構成・含有量・効能効果・用法用量などが異なる場合があります。
インターネットで購入するときは、商品名だけではなく、メーカー・成分・効能効果・使用上の注意まで確認してください。
「どの商品を買うか」より「自分はどのタイプか」から
漢方薬選びで大切なのは、有名な処方を探すことではありません。
自分の身体で今何が不足し、何が滞り、どこに負担がかかっているのかを整理することです。
考えすぎ。
不眠。
胃腸の不調。
疲れ。
冷え。
便通。
ストレス。
一見バラバラに見える症状も、中医学ではひとつの身体の中でつながっているものとして考えます。
「温胆湯が気になっているけれど、本当に自分に合っているのかわからない」。
そんなときは、購入前に一度体質を整理してみてください。
あなたに必要なのは、本当に温胆湯でしょうか?
ほどよい堂では、中医学と現代栄養学の両面から、現在のお身体を一緒に整理します。
漢方薬を無理に購入する必要はありません。
「何から始めればいいかわからない」という段階でも大丈夫です。
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宮崎県川南町にある漢方薬局「ほどよい堂」です。
薬剤師・中医薬膳師・薬膳素材専門士が、漢方×薬膳×腸活の視点から健康相談を行っています。
症状だけを見るのではなく、気・血・津液、陰陽、五臓、胃腸の状態、食生活や生活習慣まで確認し、その方に合った養生の優先順位を整理します。
全国からLINEを利用したオンライン漢方相談もご利用いただけます。
本記事は漢方・中医学について一般的な情報を提供するもので、診断や治療を目的としたものではありません。
症状が強い場合、長く続いている場合、急激に悪化した場合などは医療機関を受診してください。
漢方薬を使用する際は、商品ごとの添付文書を確認し、必要に応じて医師・薬剤師・登録販売者へご相談ください。



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