将来、病気で苦しんでいる人のために薬剤師になりたい・新薬を開発するような研究がしたいなど色々な理由で薬学部進学を希望している学生が多いと思います。
たくさんある大学の中でどこの大学に行くのがいいのか?
何を基準に大学を選べばいいのか悩んでいませんか?
今回の情報が、そんな受験生の志望大学選択のヒントになれば嬉しいです!
薬局業界は長年にわたり淘汰と再編が叫ばれてきました。
調剤ビジネスの安定した利益を求め、薬局が急増し、店舗数は約6万店にも達しました。
しかし、出店余地の減少と医療財政の危機的な状況により、買収合戦がヒートアップしました。
現在、局面は変わりつつあります。
医療財政の危機により調剤報酬に変化が生じ、一時は買収を進めた薬局やドラッグストアが息切れを起こし、身売りする側に回る事態が起きました。
この動きにより、薬局業界だけでなく、薬剤師のキャリアにも影響が及んでいます。
従来の序列が崩れ、薬学部の急増により負け組の撤退が始まりました。
経営やキャリアにおいて、時代の変化に適応できる者だけが生き残ることが求められています。
薬学部は「6年制or4年制」の2つの学科に分かれています
薬学部の2つの学科とはどのような違いがあるの?
- 薬学科:6年制 ⇒薬剤師になることを目指す
- 薬科学科(創薬化学科)など:4年制 ⇒新薬開発などの研究者を目指す
薬学部の受験をする場合は、このことをきちんと理解したうえで願書を提出してくださいね!
薬学部志望大学を選ぶポイントその①【薬学部の偏差値比較】
個人的には出来れば、偏差値が高い大学に行く方が良いと思います。
ただ、この大学の校風が好き・この大学のこの教授のもとで学びたいなど、確固たる理由があればそちらを優先してくださいね!
偏差値が高い大学を勧めるのはどうしてなの?
偏差値が高い大学を勧める理由は次の通りです。
個人的な意見として参考にしてもらえば良いと思います。
- 偏差値が高い薬学部の方がストレートに進級して、薬剤師国家試験合格率が高い傾向がある
- 偏差値が高い薬学部の方が目的意識が高い学生が多く集まってくる
- 偏差値が高い薬学部の方が私立大学の場合、学費が安い傾向がある
- 偏差値が高い薬学部の方が大学在学途中に薬剤師としてではなく、研究などの専門職に目的が変わっても大学のブランド力が後押ししてくれる可能性がある
- 偏差値が高い薬学部の方が、以前ほどではないがOB・OGなどのコネによって得する場合があることは否定できない。
普通に調剤薬局・病院薬剤師として働く場合は、国家試験を合格して薬剤師になってしまえば、高偏差値の大学出身であろうが、低偏差値の大学出身であろうが関係ないことがほとんどです。
難関国立大学出身・難関私立大学出身となれば凄いね!って感じになるかもしれないけど、普通に病院や調剤薬局に就職したら給料など待遇は全く同じだもんね。
薬学部偏差値を調べる際のおすすめサイトを紹介!
最新版の薬学部偏差値一覧はこちらから調べられるよ!
薬学部志望大学を選ぶポイントその②【薬学部の学費の比較】
薬学部は国公立大学・私立大学ではかなり学費が異なります!
ストレート進級しても薬学部は6年間ですので、この学費の6倍が必要になります。
私立大学なら学費だけで1,200万円だよね…。
これに入学金、教科書代、一人暮らしなら家賃に生活費、教科書代…。
恐ろしい金額になるよね…。
自分の家庭ではこんなに高い学費なんて用意できないという場合は、『奨学金制度』を利用するという方法があります。
ただ、この奨学金制度は『基本的に無利子で借りることができる(貸与)』が前提ですので、卒業後に返していかなくてはいけません。※貸付利息がつくもの(有利子型)もありますので利用する前にしっかり確認しておきましょう!
私立大学薬学部の学費を抑える裏技とは⁉【特待生制度・スカラシップ制度を利用しよう!】
特待生制度・スカラシップ制度とは、入試の時点で各大学が独自の基準を設けて募集している『特待生制度』です。
大学によって「特待生入試」「特別給費生入試」「スカラシップ入試」など呼び方に違いがあるので、募集要項を確認しておきましょう。
『特待生制度』に選ばれた成績上位者には、学費の全額または一部が免除されるんだよ!
一般入試での成績上位者を自動的に特待生として奨学金を給付したり、学費の全額または一部を免除する大学もあり様々ですので志望する大学の制度はしっかり確認しておきましょう。
大学によっては、入試のみだけではなく、大学での成績によっても授業料を免除してくれる場合もあります。
基本的にはどの大学の薬学部に行っても学ぶ内容は、極端には変わりません。
裏技的手法になりますが、薬剤師になることが目的であって、大学にこだわりがないのであれば ”敢えて偏差値の低い大学を受験して、その大学での成績上位者になって『特待生制度』を利用する” という離れ業的方法もあります。
薬学部志望大学を選ぶポイントその③【自宅通学可能か一人暮らしになるかで判断】
親元離れて一人暮らしになるのか、自宅から通学できるのかで経済的負担がかなり変わってきます。
- 自宅通学の場合:
自宅から大学がどのくらい離れているかも問題になると思いますが、薬学部の場合は実験や医療機関への実習などの文系などの学部に比べて終業が遅くなることも多いため、通学時間が長いと負担になることもあります。
- 一人暮らし:
大学の立地にもよりますが、大学から徒歩でも行けるようなところにアパートを借りることが出来れば自分時間の確保がしやすいです。
ただ、家賃・光熱費など経済的には大きな負担増です。
一人暮らしの方が、親の目が届かないので、ちょっと羽目を外したり、キャンパスライフを楽しみやすくはなりますよね!
薬学部志望大学を選ぶポイントポイントその④【総合大学薬学部or単科薬科大学の比較】
総合大学薬学部と単科薬科大学との大きな違いは次のようなことが挙げられます。
総合大学薬学部にはどのようなメリットがあるの?
文系・理系・体育学部系など様々な分野の学生が一堂に集うので、サークル活動などによって、幅広い友人の人脈構築ができます。
学生時代を共にした友人は、人生において財産になる可能性が高いのです。
社会人として働き出すと、職場の同僚などは仕事だけの付き合いのみで、腹を割ってなんでも相談できるような関係になることが少ない気がします。
個人的には総合大学薬学部がおすすめです!
大学生活で得た幅広い人脈は人生において大きな財産になることは間違いありません!
単科薬科大学にはどのようなメリットがあるの?
学生数も大学の規模も少なめであるため、全体的に一体感が得やすい傾向があります。
同じような価値観や感覚の人が多い傾向になりやすいのです。
単位取得がルーズな傾向がある文系の学生による遊びの誘惑を受けにくい環境にはなります。
(大学での学習や薬剤師国家試験対策などには集中しやすい環境にはなっています)
薬学部志望大学を選ぶポイントその⑤【薬剤師国家試験合格率を考慮しましょう!】
薬剤師になることを目標にしていれば、薬剤師国家試験合格率が高い大学に進学することは志望大学を選択するポイントの一つになることは当然ですよね!
ちなみに、どこの大学が『薬剤師国家試験合格率が高い大学』なのかな?
この『大学別薬剤師国家試験合格率』が曲者なのです。
大学が虚偽の数字を出しているわけでは無いのですが、『大学別薬剤師国家試験合格率』には数字のトリック(からくり)が仕組まれているので気を付けてくださいね!
詳しくは、【大学別の薬剤師国家試験高合格率には数字のトリックが…】で深掘りしています!
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