薬学部受験生必見!将来、薬剤師があふれて就職難になる可能性大⁉【無秩序な薬学部増設による大きなツケが…】

薬学部受験生必見!将来、薬剤師があふれて就職難になる可能性大⁉
のんびり太郎
のんびり太郎

厚生労働省は2021年4月26日、「第8回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」を開催し、2045年までの薬剤師の需給推計案を公表しました。

のんびり太郎
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その数値が次の通りです。

『2045年には最大で12万6000人、少なく見積もっても2万4000人の薬剤師が過剰になる』との見通しが示されました。

ハルくん
ハルくん

この薬剤師の人余りの数値は、在宅医療や対人業務、病棟薬剤業務などの充実によって需要が増えると仮定したことも考慮したうえでの数値ということなんだって!

6年間の長い薬学部大学生活の時間に加え、高学費の金銭的費用を考慮すると、薬剤師になるコストパフォーマンス(費用対効果)はどうなの⁉

ハルくん
ハルくん

これからの薬剤師の環境ってどうなるのかな~?

のんびり太郎
のんびり太郎

どんな職業・マーケットでも、需要と供給の関係は給与や商品価格の大きな要因となるのは想像がつくと思います。

それでは、厚生労働省が発表した薬剤師の需要と供給の推移の結果を見てみましょう!

今後の薬剤師数の需要と供給の推移の試算(2021年現時点により)

出典:厚生労働省/薬剤師の需給推計
のんびり太郎
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『2045年には最大で12万6000人、少なく見積もっても2万4000人の薬剤師が過剰になる』との見通しは、上記のグラフから一目瞭然ですね。

ハルくん
ハルくん

このままでは、だれが見ても薬剤師余りが出てくるのは時間の問題だね・・。

のんびり太郎
のんびり太郎

なにか抜本的な対策、例えば薬学部の定員を減らす・薬剤師国家試験の合格難易度を上げて供給を減らす。

または、薬剤師の権限を増やして薬剤師に活躍の場を与えることで需要を増やすなど対策しない限りどうしようもなさそうです。

のんびり太郎
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つまり、このままでは、薬剤師は『低賃金の就職難』の氷河期が待ち構えているということになります。

2021年度から⽂科省が、問題のある⼤学にヒアリングを開始すると明言!

のんびり太郎
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文科省が⼊学定員割れを起こしたり、留年率が⾼い薬学部・薬科⼤を対象に個別にヒアリングし、指導することを明らかにしました。

のんびり太郎
のんびり太郎

6年間ストレートで卒業できない問題について、どのような問題があるのか⽂部科学省が中⼼となり調査していく必要があるという内容です。

ハルくん
ハルくん

薬学部には、医学部や⻭学部のように⼊学定員を規制する仕組みがないんだって。それで、大学は学生確保のため、人気のある薬学部を増設していっているんだね。

薬学部入学定員抑制や教育の見直し、卒後研修の検討!の声が多くあがる

ハルくん
ハルくん

6年間という長い期間勉強し、薬剤師国家試験を突破しても、働く場がないというのは最悪の状況だよね・・。

のんびり太郎
のんびり太郎

薬剤師国家試験の難易度を上げて、合格者数を抑制する方法では、現在問題になっている留年率・卒業延期などの問題をより悪化させるのではという意見も多いようです。

そのため、入学定員を抑制する方法が有力のようですね。

のんびり太郎
のんびり太郎

他にも、大学が学生確保のため、国家試験の新卒合格率のような大学側にとって都合のいい数字だけでなく、進級率や標準修業年限内での国家試験合格率などの情報を正しく示すように求めているようです!

日本の薬剤師数は先進国の中で飛び抜けてダントツ1位って本当⁉薬剤師過剰の指摘も散見!

のんびり太郎
のんびり太郎

日本の人口当たりの薬剤師数が先進国の中で群を抜いて最多であることが、経済協力開発機構(OECD)が発表した医療に関する報告書で発表されました。

のんびり太郎
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このような状態でもまだ私立大学薬学部が新設され続けられています…。

どういうつもりなのでしょうか?

出典:人口10万人当たりの薬剤師数(KYODONEWS)
のんびり太郎
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2000年の段階で既に1位だったのですが、2018年までの増加数も突出してトップで、他国を大きく引き離しています。

日本の薬剤師数は2018年現在で約31万人です。

OECDが加盟国のうち35カ国を比較したデータによると、人口10万人当たりでは00年に113人で、既に全体平均の1.8倍とトップを爆走中です。

さらに、2018年には平均の2.2倍の190人に増え、2位ベルギー127人を大きく上回りダントツ1位です。

のんびり太郎
のんびり太郎

文部科学大臣の諮問機関である大学設置・学校法人審議会は、2020年10月22日に2021年度開設予定の大阪医科大学薬学部(定員294人)と和歌山県立医科大学薬学部(定員100人)、湘南医療大学薬学部(定員130人)の設置を認める答申を行ったとのこと。

これにより、薬学部を設置する大学は77大学となります。

ハルくん
ハルくん

これからの薬剤師は、新しい分野を切り開いていかなければ溢れかえって大変なことになりそうだね…。

まとめ【薬剤師業界の今後の展望予想!】

出典:Elf-Moondance
のんびり太郎
のんびり太郎

このまま、何も対策を講じない限り、薬剤師の未来は、待遇などの給与面においても暗いものになりそうです。

個人的には、このまま薬剤師の需要が供給を下回ることが続くと、次のような問題が上がってくると予測しています。

のんびり太郎
のんびり太郎

現時点では、各薬剤師会を含め病院・薬局などの役職どころには「4年制卒業の薬剤師」が占めていることが多いと思います。

それが今後「6年制卒業の薬剤師」が増加し、年齢的にも各役職どころに就き始めた頃にパワーバランスの変化が起きてきます。

ハルくん
ハルくん

そうなるとどうなるの?

のんびり太郎
のんびり太郎

薬剤師の場合も看護師さんのように『准看護師・看護師』のように就学年数によって区別するべきと唱える薬剤師が必ず出てくると思っています。

6年制卒業の薬剤師が、自分達の権威性を示して、職域・給与面などの待遇においても有利になろうとするというわけです。

ハルくん
ハルくん

今の職場環境では必ず薬剤師は溢れてくるわけだから、優位性をアピールして自分のポジションを確保しようというわけだね!

のんびり太郎
のんびり太郎

あくまでも、このまま何も対策が講じられなければという前提ですが、どちらにしても薬剤師の将来の環境はかなり厳しいと思います。

医療費抑制を目指す国の施策も相まって、経済的にも厳しい状態になるのも覚悟しておく必要がありそうです。

のんびり太郎
のんびり太郎

2022年7月22日 文科省専門家会議において、薬剤師の国家試験の受験資格が認められる6年制の薬学部については、早ければ2025年度以降、新たな設置や定員の増加を原則として認めないという方針を取りまとめました。

やっと重い腰を上げた感じですが、時すでに遅し感は否めませんね!

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