副鼻腔炎に悩んでいる方、こんな漢方薬をご存じですか?
『葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)』は、風寒による急性副鼻腔炎の治療に使われる処方です。
鼻の通りを良くする「辛夷」と、痛みを和らげる「川芎」を加えたこの処方は、風寒の発散だけでなく、鼻づまりや頭痛にも効果的。
さらに、「生姜」や「甘草」など胃を守る生薬も配合されているので、安心して長期間服用できます。
体を温めも冷やしもせず、鼻の不快感をしっかりケアしてくれるのが魅力。
特に、悪寒があって口渇がない方におすすめです。
鼻の不調にさよならして、快適な日々を取り戻しましょう!
副鼻腔炎や鼻炎におすすめの漢方薬が『葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)』です。
風邪をひいた後の鼻づまりや・鼻水に効果が認められています。

副鼻腔炎によく使用される漢方薬は次のようなものがあります。
- 『葛根湯加川芎辛夷』:
急性期といわれる症状が出始めの頃で、透明で水っぽい鼻水が出るようなときが目安。
- 『辛夷清肺湯』:
症状が長引いてきて、粘稠度があり色のついた鼻水が出るようなときが目安。
- 副鼻腔炎とはどのような状態なの? / 鼻がつまる、痛い、つらい…副鼻腔炎の症状を知って早期対策!
- 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)の生薬構成(ツムラ)/ 鼻づまりや頭痛に!葛根湯加川芎辛夷の力で副鼻腔炎をケア
- 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)の効能効果(ツムラ)
- 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)の特徴・説明
- 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)のクリニカルパール
- 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)の注意点
- 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)の入手方法 / 通販で買える!:楽天とAmazonのおすすめ商品一覧
- 自分の体質、知っていますか?漢方的視点で不調を徹底分析!
副鼻腔炎とはどのような状態なの? / 鼻がつまる、痛い、つらい…副鼻腔炎の症状を知って早期対策!
副鼻腔炎とは、鼻腔(鼻の中)の周囲には副鼻腔と呼ばれる粘膜に覆われた空洞があり、細い穴で鼻腔に通じています。
頬・額の下・両目の間の骨の中にあります。
この副鼻腔に炎症が起こることを副鼻腔炎といいます。
鼻づまりや鼻水、頭痛や咳などの症状がみられるほか、匂いがわからなくなることがあります。

副鼻腔はこんな形をしています!

副鼻腔炎に使用されるお薬にはどのようなものがあるの? / 副鼻腔炎に効く!抗菌薬で早期改善、痛みを和らげる
- 抗菌薬:
急性副鼻腔炎であれば、7~10日間の服用が一般的です。
一方、慢性副鼻腔炎の場合は、少量のマクロライド系とよばれる抗菌薬を 3ヵ月間くらいを目安に長期間服用する治療が行われます。
- ステロイド剤:
基本的には点鼻薬です。
炎症を抑える効果があり、鼻症状改善を目的として使用されます。
- 抗ヒスタミン剤:
ヒスタミンの働きを抑えることでアレルギー反応を抑える薬です。
- 去痰剤:
粘液成分の粘りをとったりすることで、老廃物の排泄を助ける薬です。

抗ヒスタミン剤の「フェキソフェナジン(アレグラ?)」は、便秘で使われる「酸化マグネシウム」と一緒に飲むと フェキソフェナジン の効果を弱めてしまう可能性があります。
そのほか、マクロライド系抗生物質の「エリスロマイシンステアリン酸塩(エリスロシン?)」と一緒に飲むと、アレグラの血液中の濃度を上昇させ、副作用のリスクが高まる可能性があります。
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)の生薬構成(ツムラ)/ 鼻づまりや頭痛に!葛根湯加川芎辛夷の力で副鼻腔炎をケア
葛根(カッコン)、大棗(タイソウ)、麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、辛夷(シンイ)、川芎(センキュウ)、生姜(ショウキョウ)
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)の効能効果(ツムラ)
鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)の特徴・説明
- 副鼻腔炎・鼻炎では、漢方薬のなかで、第一選択薬とされています。
- 風邪をひいた後の鼻づまり、膿性鼻汁、副鼻腔周囲の鈍痛などに即効性があり、服用後30分くらいで症状が改善してくることもあります。
- 味は表現法が難しいですが、辛いです。

生薬の一つである「辛夷(シンイ)」が含まれている漢方薬は、基本的に鼻の症状によいと考えてもらえばよいと思います。
鼻水、咳、咽頭痛、症状に応じた漢方薬で早期回復!
以下は、発症からの経過や症状に基づいて使用される漢方薬をまとめた表です。
この表は、発症からの期間や症状に応じて最適な漢方薬を選択するための参考になります。
症状のパターン | 適応される漢方薬 | 特徴・効果 |
---|---|---|
悪寒→発熱(急性上気道炎、インフルエンザ、新型コロナウイルスなど) | 麻黄湯、葛根湯 | 麻黄湯は解熱作用と抗ウイルス作用、葛根湯は発熱に伴う頭痛・筋肉痛を緩和。共に発汗作用で自然解熱をサポート。 |
悪寒→微熱/発熱なし(高熱が出ないが悪寒が続く場合) | 小青竜湯、麻黄附子細辛湯 | 小青竜湯は水溶性鼻汁や湿性咳嗽に有効。麻黄附子細辛湯は強い冷えや悪寒があり顔色が悪い時に適応。 |
悪寒も発熱もなし(発熱しないが、咽頭痛、鼻水、咳、痰が出る場合) | 桂枝湯、香蘇散 | 桂枝湯は消化器症状に効き、香蘇散は胃もたれや気分の落ち込みがある場合に使用。 |
発熱が続く/解熱と発熱を繰り返す(発症後4〜7日) | 小柴胡湯、小柴胡湯加桔梗石膏、柴胡桂枝湯 | 小柴胡湯は解熱・抗炎症作用、咳嗽・食欲低下を伴う場合に有効。小柴胡湯加桔梗石膏は咽頭痛に特化。柴胡桂枝湯は胃腸不調や下痢症状に対応。 |
悪寒も発熱もなし(4~7日経過後の受診時) | 小青竜湯、麦門冬湯、清肺湯、麻杏甘石湯、葛根湯加川芎辛夷 | 小青竜湯は水溶性鼻汁、湿性咳嗽に効果。麦門冬湯は乾性咳嗽に。清肺湯は膿性痰、麻杏甘石湯は喘鳴を伴う咳嗽に、葛根湯加川芎辛夷は副鼻腔炎や膿性鼻汁に適応。 |
アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎に「鼻うがい」の効果が確認されました!

2022年1月10日(月)NHK放送の ”東洋医学ホントのチカラ「健康の大問題 解決SP」” にて「鼻うがい」の効果について解説がありました!
見逃した方は「NHKオンデマンド」にて視聴できます!
また、放送後1週間は「NHKプラス」でも視聴が可能です。

「鼻うがい」について解説してくれた講師は、
北里大学メディカルセンター耳鼻咽喉科の医師・大木幹文さんです。

「鼻うがい」とは、生理食塩水などを使って鼻の中を洗う行為で、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」がルーツとされています。
「鼻うがい」がなぜアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎に効果を発揮するのかというと、鼻の中にある線毛(せんもう)細胞と粘液の働きが良くなるためであると考えられています。
生理食塩水によって、異物を排除する働きが改善するのですね。

「鼻うがい」のやり方について分かりやすく解説してくれている動画があったよ!
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)のクリニカルパール
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、とは経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

鼻が詰まって眠れない・口呼吸している様な場合のこどもの睡眠障害には『葛根湯加川芎辛夷』がおすすめです!
(引用:漢方.jp)

鼻づまりには中医学で言う”肺”を温める作用のある『葛根湯加川芎辛夷』と”肺”を冷ます作用のある『辛夷清肺湯』を併用すると、今までの経験上、効果が高まるような感じがあります。
(引用:がんじゅうふぁみりー)

副鼻腔炎に使用される主な方剤が次の2つです。使い分けは次のような感じになります。
- 『葛根湯加川芎辛夷』:
どちらかと言えば急性期に使用。
温める方剤。
「麻黄」が含まれているため、”アレルギー鼻炎” にも効果が期待できます。
※これらの2種類を併用すると効果がより期待できることが多いと実感しています。
(引用:漢方.jp)
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)の入手方法 / 通販で買える!:楽天とAmazonのおすすめ商品一覧
副鼻腔炎でお悩みの方にお伝えしたいのが『葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)』です。
この漢方薬は、風寒による急性副鼻腔炎にぴったり。鼻の通りを良くする「辛夷」や、痛みを和らげる「川芎」などの生薬が、風寒を発散し、鼻づまりや頭痛をスムーズに軽減してくれます。
また、「生姜」や「甘草」が含まれており、胃を守りながら安心して長期間使用できます。
体を温めすぎず、冷やしすぎず、ちょうど良いバランスで鼻の不快感をケア。
特に悪寒があり、口渇がない方におすすめです。
鼻の不調を解消して、快適な毎日を取り戻しましょう!
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

『葛根湯加川芎辛夷』は、クラシエ製薬からは「ベルエムピK®」という商品名で販売されています。
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代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
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