病院でもらった処方箋ですが、そのまま捨てたら医者にバレるの?【お薬がたくさん余っている/この医者の言っていること信用できない…など】

病院でもらった処方箋ですが、そのまま捨てたら医者にバレるの?
のんびり太郎
のんびり太郎

これまで病院を受診して、処方箋が出たけど様々な理由で本当はお薬はいらないんだけど…という経験はありませんか?

どうせ飲まないんだし、調剤薬局に処方箋を出したらお金がかかるだけだし…。

『いっそうこのまま処方箋を捨てちゃえ!』って思うけど、お医者さんにはバレるのかしら?

のんびり太郎
のんびり太郎

そんな時、”バレたら、何かペナルティはあるのかな?” などと考えて処方せんを捨てるのを躊躇してしまったことがあるかもしれませんよね。

処方せんを捨てた場合、どういうことが起きる可能性があるかを ”こっそり” 解説しますね!

ハルくん
ハルくん

実はずっと前のことだけど、処方箋を捨てちゃったことがあるんだけど何もなかったよ…。

処方箋をこっそり捨てたことが医師にバレる可能性のパターンを深掘り!【処方箋を捨てたことがバレる理由TOP3!】

出典:Tumisu
ハルくん
ハルくん

えええっつ!!

やっぱり処方せんを捨てたらバレちゃうの?

処方箋をこっそり捨てたことが医師にバレる可能性のパターンその①【支払機関を通してバレる】

のんびり太郎
のんびり太郎

まずは「支払機関」とは何かを解説していきますね。

のんびり太郎
のんびり太郎

まず、日本で医療を受ける際の仕組みを簡単に理解してもらう必要があります。

日本では、医療機関で「保険証」を提示すれば、実際にかかった医療費の一部を自己負担すればよいのですが、この仕組みが次のようになっています。

出典:社会保険診療報酬支払基金
のんびり太郎
のんびり太郎

病院や調剤薬局などの医療機関は、患者さんからの一部自己負担金のほかに支払機関を通して残りの医療費を受け取るのですが、この支払機関では不正やレセプト間違えなどによって過剰に医療費を請求されていないか毎回チェックをしています。

ハルくん
ハルくん

このチェックのことを「統合検査・突合点検」と言うんだったよね!

のんびり太郎
のんびり太郎

「統合検査・突合点検」では、レセプトで請求された同一患者に係る同一診療(調剤)月において、医科レセプト又は歯科レセプトと調剤レセプトの組合せを対象とし、医科レセプト又は歯科レセプトに記載された傷病名と調剤レセプトに記載された医薬品の適応、投与量及び投与日数の点検を行い審査委員会で審査決定しているのです。

ハルくん
ハルくん

「レセプト」とは、患者が受けた保険診療(かかった医療費)について、医療機関が保険者に請求する医療報酬の明細書のことだったよね。
つまり、医療機関(病院・調剤薬局など)から支払機関に対する請求書のようなものなんだよね!

のんびり太郎
のんびり太郎

その通りです!

さあ!ここが今回のポイントです!
なぜ、処方せんを捨てるとバレる可能性があるのかといえば、支払機関が患者さんごとに統合検査というチェックをしているからなのです。

病院では処方箋を発行すると『処方箋料』という手数料が発生しましたよと月ごとにまとめて支払機関にレセプト請求するのです。

しかし、その患者さんが処方せんを捨ててしまって、どこの調剤薬局でもお薬をもらった形跡がない(調剤薬局からレセプト請求が上がってこない)となれば、チェックした支払機関から「本当に処方箋を発行しましたか?不正請求ではないですよね…、レセプト間違えていませんか?」という確認が病院に対して行われることがあるのです。

ハルくん
ハルくん

それで、病院としては処方せんはきちんと発行して患者さんに渡しているのに患者さんはお薬をもらっていなかったんだなってことになるんだね!

でも昔のことだけど、自分が処方せんを捨てたときは何も言われなかったのはなぜなのかな?

のんびり太郎
のんびり太郎

処方せん料はそんなに高い請求金額ではないことと、毎回のように頻繁に捨てられていなければチェックをすり抜けてしまうこともあるのです…。

今回のように、患者さんが自分の都合で処方せんを捨ててしまった場合は、病院は不正請求をしているわけでは無いからスルーされてしまったのだろうね…。

処方箋をこっそり捨てたことが医師にバレる可能性のパターンその②【薬剤師を通してバレる】

調剤薬局の薬剤師さんから医師に連絡されてしまう場合があります。

このパターンでは、風邪などの単発的な受診の場合では起こりません。生活習慣病などの慢性疾患で定期的に病院を受診しているような場合でバレてしまうのです。

お薬の飲み忘れや、勝手に自分でお薬の量を調節している場合は当然お薬は余ってくるはずです。

しかし、お医者さんにはお薬をきちんと飲んでいないことは知られたくないし、正直に言えば怒られるかもしれないという理由で患者さんは医師の前ではちゃんと飲んでいるように振舞うこともよくあります。

生活習慣病などの慢性疾患の場合は定期的に受診するため、きちんとお薬を飲んでいないことを医師に話さなければ当然のこと、いつも通りに処方せんはいつも通りに発行されてしまいます。

そのため、処方せんを調剤薬局に持って行けばお薬が余ってしまうので、黙って処方せんは捨てちゃえってことになるのですね…。

のんびり太郎
のんびり太郎

調剤薬局では、患者さんごとに『薬歴』という記録簿のようなもので様々な情報を管理しています。

そこで、処方せんを捨ててしまえば、薬局に来局する間隔が長くなるため、薬剤師は患者さんに対して、きちんとお薬を飲んでいたか確認することになります。

もし、他の調剤薬局でお薬をもらっていた場合は「おくすり手帳」を見れば分かるので問題にはなりません。


ハルくん
ハルくん

でも、それだけではお薬を飲んでいなくて処方せんを捨てたことはお医者さんにはバレないよね?

のんびり太郎
のんびり太郎

そこで、いい意味でおせっかいな(気が利いて真面目な)薬剤師さんだったら、「○○さんお薬きちんと飲んでいないかもしれませんよ」とか、「定期的にきちんと病院に来てますか?」という感じで直接病院にコンタクトを取る場合があります。

ハルくん
ハルくん

そこで、薬剤師さんを通してバレちゃうんだね。

処方箋をこっそり捨てたことが医師にバレる可能性のパターンその③【大きな病院の場合は処方箋を調剤薬局にFAXしている】

大学病院などの大きな規模の病院では、患者さんにどこの調剤薬局に行くかを確認したうえで、病院から処方せんを調剤薬局にFAXしている場合が多いと思います。

その場合、病院からのFAXを受けた調剤薬局は、FAXされた処方せんをもとにお薬を準備しているので患者さんが取りに来なければ、来局歴があって連絡先が分かっていれば患者さんに直接電話をするなど連絡を取りますし、新患であれば病院に確認の連絡を取ります。

ハルくん
ハルくん

大きな規模の病院を受診したときは、会計窓口で「どこの調剤薬局を利用していますか?」って聞かれるよね!

のんびり太郎
のんびり太郎

そうなんです。

「○○薬局を利用している」と言えば、そこに病院から処方せんがすぐにFAXされているんです!
そのため、患者さんが処方せんの使用期限までに来局されなければ、薬局から病院に確認の連絡をするため、その時にバレてしまうというわけです。

患者さんが処方箋を捨てたくなる場合とはどのような時なの?【患者さんの立場からの意見をまとめてみました!】

今回、本当はお薬がいらないのですが、「いりません」という一言がお医者さんには言いづらいのです⤵

いつも飲んでいる定期薬(お薬)が、飲み忘れ・自己調節によって余ってきている時

長い間、同じ薬が処方されている場合は、どうしても飲み忘れたり、調子が良ければ少しお薬の量を減らしてみたくなりますよね。

このような感じのことが長年続けば、ちりも積もればでお薬が余ってくるため、今回の受診にはお薬を出してもらわなくても大丈夫という場合が出てくるかと思います。

のんびり太郎
のんびり太郎

人間ですので忘れることもあれば、何かの都合でお薬が飲めない場合もあるのは当然と言えば当然なのです。

特に1日に10種類以上のお薬を飲んでいるような患者さんであれば、様々な理由でお薬が余ってくるのもわかります。

しかし、多くの医師や薬剤師さんは立場上「きちんと指示通りお薬飲んでくださいね」と注意喚起はすると思います。

もう少しお薬の量を減らすことは出来ないのかしら?

のんびり太郎
のんびり太郎

そんな時は、まずはお医者さんに相談してください。

たくさんのお薬が処方されていれば、お薬の内容により、ある程度の優先順位があります。

”このお薬だけはきちんと真面目に飲んでほしい” とか、”まあこのお薬は飲んだ方がいいと思うけど、絶対飲まないとどうにかなるわけでは無いよ” というような感じです。

ハルくん
ハルくん

お医者さん相談してみたら、お薬の数が減るかもしれないんだね!

のんびり太郎
のんびり太郎

そうなのです。

現在の日本の医療では医師はそれぞれ専門分野に分かれているため、高齢の患者さんでは一人で数件もの病院を受診していることも珍しくないのです。

そのために、複数の医師から多くの薬が処方され、お薬を飲み過ぎていることで体に害が出てしまうことが医療問題にもなっています。

これを『ポリファーマシー』と言います。


ハルくん
ハルくん

同じような作用の薬が複数の医師から処方されてしまうこともあるんだね…。

のんびり太郎
のんびり太郎

そのような理由もあり、お薬が余っていればきちんとお医者さんに伝えてくださいね!

もし、そこでネチネチと患者さんに嫌味をいう様なお医者さんとは縁を切った方がいいと思います。

本当に患者さんのことを考えてくれているお医者さんは、きちんと飲む必要がある場合は、その理由を丁寧に説明してくれるはずですし、患者さんの意見も尊重して考慮してくれるはずです。

お医者さんとの相性が悪くて、今回診察した医師に対して不信感がある場合

医師の態度や診療内容、病気の診断に対して不信感がある場合は、また他の医師に診てもらいたくなりますよね。

そんな場合は、その医師が処方した薬は飲みたくありませんよね。

今日診てくれたお医者さんは、態度も横柄だし、説明もきちんとしてくれないし、なんだか信頼できない…。

のんびり太郎
のんびり太郎

お医者さんも色々な人がいます。

実際に医療現場で働いていると、自分はこの医師には診てもらいたくないなってことも…。

医師として診療をしているということは、きちんと医師国家試験に合格しているということになるのですが、実際のところ、同じ患者さんでも、診る医師が変われば全く違う診断が下されることはよくあることなのです。

ということは、その場合は全く異なる治療が行われるということになります。

そうですよね。

以前ある病院に行って診てもらったことがありますが、そのお医者さんの言動に不信感が湧いて、別の病院に行ってみたら全然違う病名を言われたこともありました。

のんびり太郎
のんびり太郎

その時どちらが正しかったのかは何とも言えないけど、患者さんにとって信頼できるお医者さんに診てもらうのが一番なのです!

このような場合は、最初の病院でのお薬の処方は断るのが一番ですが、色々と難しい医師がいるのも現実なので、何も言わず処方箋をもらって調剤薬局には持って行かずに自分で破棄するのもアリかもしれません。

症状もつらいけれど、それ以上に悪い病気じゃないかと心配な時

何か症状があるために、病院で診てもらうことがほとんどだと思いますが、実際のところ、症状を改善したいという気持ちが強い場合もあれば、何か悪い病気ではないだろうかと心配になって検査してもらうために病院を受診したということもあると思います。

最近、胃がもたれる感じが続いていたので病院を受診したのです。

「胃カメラ」をすることになって、その結果は軽い胃炎で悪い病気ではないとのことでした。

お医者さんには、「お薬出しておきますね!」って言われたのですが、一番心配していた胃がんなどの悪い病気では無かったので安心出来たし、自分はあまりお薬が好きではないので、ちょっと胃もたれするくらいなので本当はお薬は飲みたくないのです…。

お薬をもらっても結局、飲まないかもしれません…。

のんびり太郎
のんびり太郎

お医者さんに ”今回はお薬はいらない” と話すタイミングが無かったり、何となく言いづらいという気持ちは分かりますが、このような場合は、お医者さんに必ずお薬を飲まないとダメなのか相談してみるといいと思います。 

まとめ

出典:厚生労働省

のんびり太郎
のんびり太郎

処方箋を捨てた場合、医師にバレるのかという答えは…。

ズバリ!

処方箋を捨てても、単発的であれば医師にバレる可能性はかなり低いが、リスクゼロではない!

のんびり太郎
のんびり太郎

ただし、将来「保険証」をマイナンバーカードと紐づけていくようになり、マイナンバーカードを利用すると過去の診療情報のデータが分かるようになっていきます。

そうなると、受診した医療内容が一目瞭然となるので、ゆくゆくは処方箋を捨てればすぐにバレてしまうことになると思います。

ハルくん
ハルくん

お医者さんに対してお薬を飲んでいるふりをすることで、大きな誤診や医療費の無駄遣いにもなるので、”飲んでいるふり” だけはやめた方がいいですよ!

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