今回は、氣虚(ききょ)に効く漢方薬『人参湯』についてお話しします。
日中のだるさや胃の冷え、疲れが取れないと感じる方にピッタリの薬です。
『人参湯』は、からだの燃料となる「人参(朝鮮人参)」と、温め効果抜群の「乾姜(乾かした生姜)」を配合した処方。
胃のあたりが冷え切っているような感覚がある方に、氣合いを注入するイメージで働きます。
特に、消化機能を高めて元気を補う力が魅力的!
冷えや疲れでエネルギー不足を感じている方にとって、からだを内側から温めて元気を取り戻す助けになるでしょう。
興味があれば、ぜひ一度試してみてくださいね!
なんとなく胃腸の具合がよくない、食欲がない、体力が低下した人などにおすすめの漢方薬が『人参湯(にんじんとう)』です。

「人参」っていうと、うさぎの好きなオレンジ色の野菜が思い浮かぶけど…。


残念!
漢方薬で使用されている「人参」は、正式にはオタネニンジンという、ウコギ科の多年草なのです。
「朝鮮人参」とか「高麗人参」とも呼ばれていますね。
ハルくんがイメージした「人参」は、セリ科といって全く別の種になるんです。


そうなんだ~!
オタネニンジンは、どんな感じの植物なのかな?

オタネニンジンの花と実は、こんな感じです!

唾液(生唾)が溜まるときの漢方的考え方とは⁉ / 冷えと生唾にお悩みの方へ、人参湯で内側から温活を!
消化管が弱って、食欲が低下して体力も落ちている状態を「裏寒」と表現します。
そのような状態では、水っぽい唾液(生唾)が溜まりやすいと考えられています。
からだも冷えやすく、体力も落ちているため「乾姜(カンキョウ)」が含まれている方剤が使用されることが多く、その代表が『 人参湯(にんじんとう)』なのです。
妊娠による「よだれつわり」に漢方薬が救世主に!
一般的に『つわり』は「悪心」「嘔吐」が主ですが、なかには ”よだれつわり” と呼ばれる状態でつらい思いをすることもあります。
”よだれつわり” とは、よだれが延々に出てきて、飲み込むのが気持ち悪くなったり、口の中が常にネバネバしている感覚といった状態なのです。
漢方薬やビタミンB6を摂ったり、体を温めることで ”よだれつわり” が改善する可能性があります。


これまで数多くの「幸せ」に寄り添って来たゼクシィが、新しいファミリーとして妊娠・出産・育児の情報サイト | ゼクシィBabyをスタートしました!
ゼクシィBabyでは、妊娠中のあなたにとって有益な情報を得ることが出来るよ!
無料なので登録すると良さそうだね!
無料登録はこちら⇩

人参湯(にんじんとう)の生薬構成(ツムラ)/ 人参・甘草・蒼朮・乾姜の絶妙な調和が体力をサポート!
人参(ニンジン)、甘草(カンゾウ)、蒼朮(ソウジュツ)、乾姜(カンキョウ)
人参湯(にんじんとう)の効能効果(ツムラ)
体質虚弱の人、或いは虚弱により体力低下した人の次の諸症:急性・慢性胃腸カタル、胃アトニー症、胃拡張、悪阻(つわり)、萎縮腎
人参湯(にんじんとう)の特徴・説明 / 冷えた胃腸にポカポカサポート!人参湯で元気をチャージ。
『人参湯』は、「朝鮮人参(にんじん)」や「乾姜(かんきょう)」といった生薬を組み合わせた処方で、胃を内側から温め、胃気を高める効果が期待できます。
特に「胃陽虚(いようきょ)」と呼ばれる状態、つまり胃が冷えて吐き気や嘔吐を繰り返す方にピッタリ。
「乾姜」が胃腸を温め、「人参」が体力を補いながら消化機能をサポートします。
冷えと疲れでエネルギーが不足していると感じたら、ぜひ人参湯を試してみてください!
体の中からポカポカ元気を取り戻しましょう♪
- 『人参湯』はなんとなく胃腸の具合がよくない、食欲がない、体力が低下した人などに使用されることが多い漢方薬です。
- 『人参湯』は古典的には ”裏寒” と言われる状態に使用されることが多い漢方薬です。
”裏” とは消化器などを指していて、”寒” とは冷えて動きが低下しているということを意味しています。
- 『人参湯』は古典的には ”喜唾(きだ)” とよばれる口に薄い唾(生唾)が溜まるような状態や希薄な尿が多く出るような場合に使用するとよいとされています。
- 『人参湯』は体質的にはかなり虚弱な傾向で痩せていて気力も弱っている場合が目安になります。
- 『人参湯』は脾胃の陽気を強めて寒邪を除去し、さらに脾胃虚弱を改善する漢方薬で、別名『理中湯』ともいわれています。
- 『人参湯』の味は表現法が難しいですが、辛いです。
緊張型?弛緩型?あなたにピッタリの漢方を見つけよう!
以下のように表形式でまとめました。
この表は、氣虚のタイプ別に特徴や推奨される漢方薬、生薬構成を整理し、使い方のポイントを簡潔にまとめたものです。
氣虚の種類 | 特徴・症状 | 推奨される漢方薬 | 主な生薬 | 補足 |
---|---|---|---|---|
緊張型氣虚 | – 氣を使い過ぎて緊張が取れず、氣が不足する状態- 手掌発汗、四肢のつっぱり、腹直筋攣急など | ・桂枝加芍薬湯 ・小建中湯 | – 芍薬(しゃくやく)- 甘草(かんぞう)- (小建中湯では膠飴(こうい)も追加) | – 芍薬と甘草が緊張を緩め、リラックス効果を発揮- 小建中湯は甘味があり、飲みやすい「漢方スイーツ」と表現される |
弛緩型氣虚 | – 食欲不振で氣を取り込めず不足する状態- 身体のだるさ、日中の眠気、胃内停水、心下痞鞕(胃もたれ)など | ・人参湯 ・大建中湯 | – 人参(にんじん:朝鮮人参)- 乾姜(かんきょう:乾かした生姜)- (大建中湯では膠飴と山椒も追加) | – 人参湯は胃のあたり(上腹部)の冷えを改善- 大建中湯は下腹部の冷えを改善し、より強力に温める効果が期待できる |
人参湯(にんじんとう)のクリニカルパール
クリニカルパール( Clinical pearl )とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

嘔吐下痢(霍乱)があって、口渇があれば『五苓散』、口渇が無ければ『人参湯』が使用の目安になります。
『人参湯』の使用の目安は次の通りです!
- 胃腸が冷えている(裏寒)。
- 尿の色は薄く多い。
- 生唾(喜唾)が多く出る。
- 下痢や軟便傾向(泥状便)である。
(引用:漢方.jp)

中医学的には ”脾陽虚” と呼ばれる状態に『人参湯(理中湯)』、『大建中湯』を用います。
この二つの方剤の使い分けはお腹の痛みの有無です。
お腹が痛むような場合には『大建中湯』が良いと思います。
胃が冷えているような際には『安中散』、『呉茱萸湯』を用いますが、使い分けは次の通りです。
- 『安中散』:冷飲食による胃の冷え
- 『呉茱萸湯』:胃虚寒による悪心・嘔吐、冷飲食による頭痛
(引用:漢方.jp)
人参湯(にんじんとう)の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
人参湯(にんじんとう)の入手方法 / 通販で買える!:楽天とAmazonのおすすめ商品一覧
『人参湯』は、「朝鮮人参(にんじん)」や「乾姜(かんきょう)」など、体を内側から温める生薬がたっぷり配合された処方です。
特に「胃陽虚(いようきょ)」と呼ばれる、胃が冷えて吐き気や嘔吐を繰り返すような状態に効果的。
「乾姜」が冷えた胃腸を優しく温め、「人参」が体力を補いながら消化機能を整えてくれます。
冷えや疲れが原因でエネルギー不足を感じている方には特におすすめ!
『人参湯』で、内側からポカポカと元気を取り戻してみませんか?
体の中から健康的な毎日を目指しましょう!
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
自分の体質、知っていますか?漢方的視点で不調を徹底分析!

なんだか疲れやすい、肌の調子が悪い…その不調、実は体質が原因かもしれません!
東洋医学や中医学では、不調の原因を体質のバランスの乱れと考え、漢方体質診断や気血水診断を通じて自分の状態を知ることが大切なんです。
気・血・水や五行バランスを整えることで、未病ケアに繋がり、健康体質へと導けます。
さらに、漢方薬や薬膳生活を取り入れると効果的!
まずは簡単な体質チェックをして、自分の体の声を聞いてみましょう。
日々のちょっとした不調が気にならなくなると、生活がグッと楽になりますよ。
さあ、今すぐチェックを始めて、体質改善の第一歩を踏み出しましょう!
次のバナーをクリックして、簡単体質チェックを始めましょう🌿


「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
漢方相談や薬膳に関するオンライン相談も提供し、遠方の方々も利用できます。
また、わんこの健康も見逃しません。
わんこ腸活に関するアドバイスも行っています。
「ほどよい堂」で、健康に関する様々な疑問や悩みを解決しませんか?

コメント