胃腸の調子がすっきりしない人におすすめの漢方薬【人参湯㉜(にんじんとう)】

人参湯(にんじんとう)

なんとなく胃腸の具合がよくない、食欲がない、体力が低下した人などにおすすめの漢方薬が『人参湯(にんじんとう)』です。

ハルくん
ハルくん

「人参」っていうと、

うさぎの好きなオレンジ色の野菜が思い浮かぶけど…。

のんびり太郎
のんびり太郎

残念!
漢方薬で使用されている「人参」は、正式にはオタネニンジンという、ウコギ科の多年草なのです。

「朝鮮人参」とか「高麗人参」とも呼ばれていますね。
ハルくんがイメージした「人参」は、セリ科といって全く別の種になるのですよ。

オタネニンジン
ハルくん
ハルくん

そうなんだ~!

オタネニンジンは、どんな感じの植物なのかな?

のんびり太郎
のんびり太郎

オタネニンジンの花と実は、こんな感じです!

オタネニンジンの花と実

唾液(生唾)が溜まるときの漢方的考え方とは⁉

消化管が弱って、食欲が低下して体力も落ちている状態を「裏寒」と表現します。

そのような状態では、水っぽい唾液(生唾)が溜まりやすいと考えられています。

からだも冷えやすく、体力も落ちているため「乾姜(カンキョウ)」が含まれている方剤が使用されることが多く、その代表が『 人参湯(にんじんとう)』なのです。

妊娠による「よだれつわり」に漢方薬が救世主に!

一般的に『つわり』は「悪心」「嘔吐」が主ですが、なかには ”よだれつわり” と呼ばれる状態でつらい思いをすることもあります。

”よだれつわり” とは、よだれが延々に出てきて、飲み込むのが気持ち悪くなったり、口の中が常にネバネバしている感覚といった状態なのです。

漢方薬やビタミンB6を摂ったり、体を温めることで ”よだれつわり” が改善する可能性があります。

のんびり太郎
のんびり太郎

「つわり」に使用する漢方薬には次のようなものがあります!

  • 人参湯(にんじんとう)
ハルくん
ハルくん

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人参湯(にんじんとう)の生薬構成(ツムラ)

人参(ニンジン)、甘草(カンゾウ)、蒼朮(ソウジュツ)、乾姜(カンキョウ)

人参湯(にんじんとう)の効能効果(ツムラ)

体質虚弱の人、或いは虚弱により体力低下した人の次の諸症:急性・慢性胃腸カタル、胃アトニー症、胃拡張、悪阻(つわり)、萎縮腎

人参湯(にんじんとう)の特徴・説明

  • 『人参湯』はなんとなく胃腸の具合がよくない、食欲がない、体力が低下した人などに使用されることが多い漢方薬です。

  • 『人参湯』は古典的には ”裏寒” と言われる状態に使用されることが多い漢方薬です。
    ”裏” とは消化器などを指していて、”寒” とは冷えて動きが低下しているということを意味しています。

  • 『人参湯』は古典的には ”喜唾(きだ)” とよばれる口に薄い唾(生唾)が溜まるような状態や希薄な尿が多く出るような場合に使用するとよいとされています。

  • 『人参湯』は体質的にはかなり虚弱な傾向で痩せていて気力も弱っている場合が目安になります。

  • 『人参湯』は脾胃の陽気を強めて寒邪を除去し、さらに脾胃虚弱を改善する漢方薬で、別名『理中湯』ともいわれています。

  • 『人参湯』の味は表現法が難しいですが、辛いです。

人参湯(にんじんとう)のクリニカルパール

クリニカルパール( Clinical pearl )とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

松田邦夫Dr
松田邦夫Dr

嘔吐下痢(霍乱)があって、口渇があれば『五苓散』、口渇が無ければ『人参湯』が使用の目安になります。

『人参湯』の使用の目安は次の通りです!

  • 胃腸が冷えている(裏寒)。

  • 尿の色は薄く多い。

  • 生唾(喜唾)が多く出る。

  • 下痢や軟便傾向(泥状便)である。

(引用:漢方.jp)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

中医学的には ”脾陽虚” と呼ばれる状態に『人参湯(理中湯)』『大建中湯』を用います。

この二つの方剤の使い分けはお腹の痛みの有無です。

お腹が痛むような場合には『大建中湯』が良いと思います。

胃が冷えているような際には『安中散』、『呉茱萸湯』を用いますが、使い分けは次の通りです。

(引用:漢方.jp)

増山浩一Dr
増山浩一Dr

『人参湯』は胃に効き、『真武湯』は腹に効くって大塚敬節先生の口訣ですね!

(引用:漢方.jp)

米川正夫Dr
米川正夫Dr

お腹を触って、上部が冷えているときは『人参湯』、お腹全体が冷えているときは『大建中湯』を使っています。

(引用:漢方.jp)

人参湯(にんじんとう)の注意点

むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。

人参湯(にんじんとう)の入手方法

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

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