季節の変わり目に咳が出やすい方、ストレスを感じやすくイライラしたり気分が落ち込む方には、漢方薬『神秘湯』がおすすめです。
中医学では、肝鬱気滞(かんうつきたい)という、肝の気の流れが滞り、肺の粛降機能に影響を及ぼしている状態が原因と考えられます。
この状態は朝や夜、季節の変わり目に咳が悪化しやすく、精神的緊張が原因で乾いた咳が出ることも。
『神秘湯』は、肝気の鬱結を和らげ、気の流れを整えることで、咳の改善だけでなく心のバランスもサポートします。
実際に、服用後1カ月で咳が軽減し、4カ月後には症状がほとんど出なくなったという例も。
心身を一体としてケアする漢方の力で、健やかな毎日を取り戻しましょう。
気道が狭まって、呼吸が苦しいようなときの気管支炎・気管支喘息におすすめの漢方薬が『神秘湯(しんぴとう)』です。
子どもにも使用されることが多い漢方薬のひとつです。

気管支喘息などで咳が続いて息苦しいってすごくつらいよね⤵


そうですよね。
気管支喘息はつらい病気なのですが、最近は優れた治療薬によって呼吸困難によって亡くなる患者さんはかなり減ってきました。
現在の気管支喘息の治療は、お薬を吸い込むタイプの吸入薬と呼ばれるお薬が沢山揃っていて、
気道を拡げたり、気道の炎症を抑えてくれる優れた吸入薬を使用することがほとんどですが、お薬が合わなかったり、様々な理由で吸入薬が使えない時など、漢方薬も治療のひとつになります。


もちろん、漢方薬は西洋薬(内服薬・吸入薬)と併用しても問題はありません。
気管支喘息とはどのような状態なの?気道ケアで、もっと軽やかな毎日を
気管支喘息(喘息)は空気の通り道(気道)に炎症(ボヤ)が続き、さまざまな刺激に気道が敏感になって発作的に気道が狭くなる(大火事)ことを繰り返す病気です。
日本では子供の8~14%(赤澤 晃ガイドラインの普及効果QOLに関する全年齢全国調査に関する研究報告書 2008年)、大人では9~10%(Fukutomi Y. Int Arch. Allergy Immunol 2010)が喘息です。

喘息は高年齢で発症する方もおられます。
気道に炎症が起きてしまう原因は、チリ・ダニやハウスダスト、ペットのフケ、カビなどのアレルギーによることが多いのですが、その原因物質が特定できないこともあります。

気管支喘息について分かりやすく解説してくれている動画がありましたので紹介しますね!
気管支喘息の症状にはどのようなものがあるの?
発作的に咳や痰が出て、ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなります(喘息発作と呼びます)。

喘息発作は、夜間や早朝に出やすいのが特徴です。

気管支喘息の治療にはどのようなものがあるの?

日頃からボヤ(気道の炎症)を抑える薬を使って発作を予防しなければなりません。
その主役は吸入ステロイド薬です。ステロイドというと強いお薬で副作用が強いというイメージを持つことが多いようですが、適切に使用すれば副作用は少なく安全です。
喘息の重症度に応じてステロイドの量を調整したり、他の薬を追加したりします。
喘息治療の基本と薬の種類
喘息は気道の慢性的な炎症と過敏性が原因で起こる病気です。
炎症は症状がないときでも進行しているため、発作時だけの治療ではなく、根本的な炎症を抑える長期的な治療が必要です。
喘息の治療薬の分類
喘息の治療には、「長期管理薬(コントローラー)」と「発作治療薬(リリーバー)」の2つのタイプの薬が使用されます。
分類 | 目的 | 代表的な薬剤例 |
---|---|---|
長期管理薬(コントローラー) | 喘息の根本的な炎症を抑え、気道の過敏性を軽減。発作の予防が目的。 | 吸入ステロイド薬(ICS)、長時間作用性β2刺激薬(LABA)、ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)、生物学的製剤など |
発作治療薬(リリーバー) | 発作時に気道を拡げ、症状を速やかに緩和。 | 短時間作用性β2刺激薬(SABA)、経口ステロイド薬、ステロイド点滴など |
主な長期管理薬(コントローラー)
薬剤名 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
吸入ステロイド薬(ICS) | 気道の炎症を強力に抑える。局所的な副作用として声のかすれや口内カンジダ症があるが、全身性の副作用は少ない。 | 毎日使用することが重要。 |
長時間作用性β2刺激薬(LABA) | 気管支を拡げる効果が長時間持続。ICSと併用することで効果を最大化。 | ICSとの併用が必須。 |
吸入ステロイド薬/β2刺激薬配合剤 | ICSとLABAを組み合わせた薬。1回の吸入で炎症抑制と気道拡張が同時に得られる。 | 適切な吸入方法を守ること。 |
ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA) | アレルギー性鼻炎にも有効。炎症を軽度抑え、気管支を拡げる。 | 即効性は低いが、継続使用が重要。 |
生物学的製剤 | 炎症に関与する物質(IL-4、IL-5など)を抑え、重症喘息の症状を改善。特に2型炎症が原因の喘息に効果的。 | 専門医の指導のもとで使用。 |
主な発作治療薬(リリーバー)
薬剤名 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
短時間作用性β2刺激薬(SABA) | 気管支を速やかに拡げる。発作時に最もよく使用される薬。 | 頻繁な使用は医師に相談が必要。 |
吸入ステロイド薬/β2刺激薬配合剤 | 発作治療にも使用できるタイプが新たに登場。通常のICS/LABA配合剤とは異なる。 | 医師の指示に従うこと。 |
経口ステロイド薬 | 発作が重症化した際に使用。強力な効果があるが、副作用(感染症、骨粗鬆症など)が多いため、長期使用は避ける。 | 緊急時のみ短期間使用。 |
ステロイド薬(点滴) | 重症発作時に使用。吸入薬や経口薬で効果が不十分な場合に用いる。 | 医療機関での処置が必要。 |
喘息治療のポイント
- 長期管理薬を継続することが重要:症状がなくても炎症は進行しているため、医師の指示に従って治療を続けましょう。
- 正しい吸入方法を守る:吸入薬の効果を最大化するため、使用方法を確認してください。
- 定期的な受診と治療計画の見直し:症状や生活状況に応じて治療計画を調整することが必要です。
喘息治療についてさらに詳しく知りたい方は、信頼できる医師や専門医に相談してください。また、この記事をシェアして多くの方に喘息治療の基本を知ってもらいましょう。
(引用:日本呼吸器学会)

吸入薬も様々なタイプのお薬が開発されています.
優れた作用を持つお薬であってもきちんと吸入できなければ効果が期待できません。
今回はタービュヘイラーというタイプの吸入薬の使い方を紹介しますね!
神秘湯(しんぴとう)の生薬構成(ツムラ)季節の変わり目に強い味方、7種の生薬で体を整える
麻黄(マオウ)、 杏仁(キョウニン)、 厚朴(コウボク)、 陳皮(チンピ)、 甘草(カンゾウ)、 柴胡(サイコ)、 蘇葉(ソヨウ)
神秘湯(しんぴとう)の効能効果(ツムラ)
小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎

『神秘湯』は子どもにもよく使用される漢方薬で、小児喘息の第一選択薬として使用されることも多いお薬です!
- 麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう):発作時に使用
- 五虎湯(ごことう):
発作時に使用。麻杏甘石湯に鎮咳作用のある「桑白皮」を追加した処方
- 小青竜湯(しょうせいりゅうとう):咳より鼻水などが目立つときに
- 苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにとう):小青竜湯の虚証版(裏処方)
- 神秘湯(しんぴとう):気うつ傾向の症状があるときに
- 柴朴湯(さいぼくとう):
症状が落ち着いてきた寛解期に使用。
気分がふさいでいるときに適している。発作予防にもOK。
神秘湯(しんぴとう)の特徴・説明
- 『神秘湯』は気道狭窄が起こり、呼吸困難感が強い場合に使用される漢方薬です。
ただし、近年は優れた吸入剤が開発され、気管支喘息などの治療のスタンダードは「ステロイド剤」と「気管支拡張剤」が混合された『吸入療法』になりますので、漢方は補助的な位置となることが多いです。
- 『神秘湯』の生薬構成は『麻杏甘石湯』と『柴朴湯』を混ぜたような漢方薬です。
気管支喘息の漢方治療では「麻黄剤」と「柴胡剤」を併用することも多いですが、『神秘湯』は「麻黄」と「柴胡」を同時に含む唯一の医療用漢方薬です。

急性期(太陽病)に使用する「麻黄」と亜急性期(少陽病)に使用する「柴胡」が同時に含まれている点が『神秘湯』の特徴のポイントです。

ちなみに中国後漢末期の官僚・医師である ”張仲景(ちょう ちゅうけい 150-219)” は「麻黄」と「柴胡」は同時には使用しないと語っています。
- 『神秘湯』の味は表現法が難しいですが、渋いです。

『神秘湯(しんぴとう)』という名前の由来は、霊験あらたかな薬効があることから名づけられたと言われています。

『神秘湯(しんぴとう)』って、名前からして効きそうな感じがするよね!
神秘湯(しんぴとう)のクリニカルパール
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。



”肝気鬱結”とは精神的ストレスによる様々な症状を意味しています。
中医学的には ”疏泄の働きの失調” を意味します。
気の巡りが悪くなることで、イライラ感、憂うつ、情緒不安定、みぞおち当たりの不快感などの症状が現れることがあります。
女性の場合は生理に関する不調も現れてきます。
神秘湯(しんぴとう)の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
神秘湯(しんぴとう)の入手方法 / 通販で買える!楽天とAmazonのおすすめ商品一覧
季節の変わり目やストレスが原因で咳に悩んでいませんか?
そんな方におすすめなのが漢方薬『神秘湯』です。
『神秘湯』は、体のバランスを整える肝の働きをスムーズにし、咳喘息や乾性の咳にアプローチします。
特に、朝や夜間に咳がひどくなる方、季節の変わり目に症状が出やすい方に効果的。
ストレスによるイライラや憂鬱感の緩和にも役立ちます。
実際に服用した方からは、「朝の咳込みが減った」「季節の変わり目も快適に過ごせた」との声が多数。
心身を整え、咳の改善を目指す『神秘湯』で、健やかな毎日を取り戻しませんか?
自然の力を活かした漢方治療をぜひお試しください!
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

自分の体質、知っていますか?漢方的視点で不調を徹底分析!

なんだか疲れやすい、肌の調子が悪い…その不調、実は体質が原因かもしれません!
東洋医学や中医学では、不調の原因を体質のバランスの乱れと考え、漢方体質診断や気血水診断を通じて自分の状態を知ることが大切なんです。
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「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
漢方相談や薬膳に関するオンライン相談も提供し、遠方の方々も利用できます。
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