アレルギー疾患(鼻炎・結膜炎)におすすめの漢方薬【小青竜湯⑲(しょうせいりゅうとう)】

小青竜湯

アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎などに、おすすめの漢方薬が『小青竜湯(しょうせいりゅうとう)』です。

気管支炎・気管支喘息などにも使用されます。

ハルくん
ハルくん

つらい花粉症がやってきましたね⤵

のんびり太郎
のんびり太郎

鼻水・目の痒み!どうにかしたいですよね!

その様な時には眠くならない漢方薬がおすすめです!
西洋薬に比べると若干効果が弱い感じがありますが、西洋薬と併用することも出来るので随分症状が楽になることもありますよ!

アレルギー性鼻炎とはどのようなものなの?

「アレルギー性鼻炎」とは、特定の物質(アレルゲン)に対して免疫反応が起こり、くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった症状を呈する疾患です。

アレルゲンによって「通年性アレルギー性鼻炎」「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」の2つに分けられています。

ダニやハウスダストが原因であると1年中症状があるため「通年性アレルギー性鼻炎」と呼ばれています。

一方で原因が花粉である場合は一定の季節にだけ症状が引き起こされるため「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」と呼ばれます。

アレルギー性鼻炎にはどのような治療があるの?

  • 抗原の除去と回避

  • 薬物療法

  • アレルゲン免疫療法
    抗ヒスタミン薬などのお薬の使用を減らすことが期待できる治療法の一つとして、免疫療法という治療法があります。
    特に、アレルゲンを舌下に投与する “舌下免疫療法” が2014年からスギ花粉症に対して一般治療として開始され注目されています。

  • 手術療法

(引用:千葉大学医学部附属病院 アレルギー疾患情報サイト

気管支喘息発作にもなっているダニアレルギーを回避するにはどうすればいいの?

のんびり太郎
のんびり太郎

ダニ刺されでお困りの方や、アレルギーでつらい思いをしている方には 【ダニ捕りロボ】がおすすめです!

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そのため、お子様やペットがいるご家庭でも安心して使用出来ます!

ハルくん
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アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎に「鼻うがい」の効果が確認されました!

のんびり太郎
のんびり太郎

2022年1月10日(月)NHK放送の ”東洋医学ホントのチカラ「健康の大問題 解決SP」” にて「鼻うがい」の効果について解説がありました!

見逃した方は「NHKオンデマンド」にて視聴できます!

また、放送後1週間は「NHKプラス」でも視聴が可能です。

ハルくん
ハルくん

「鼻うがい」について解説してくれた講師は、北里大学メディカルセンター耳鼻咽喉科の医師・大木幹文さんです。

のんびり太郎
のんびり太郎

「鼻うがい」とは、生理食塩水などを使って鼻の中を洗う行為で、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」がルーツとされています。

「鼻うがい」がなぜアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎に効果を発揮するのかというと、鼻の中にある線毛(せんもう)細胞と粘液の働きが良くなるためであると考えられています。

生理食塩水によって、異物を排除する働きが改善するのですね。

ハルくん
ハルくん

「鼻うがい」のやり方について分かりやすく解説してくれている動画があったよ!

出典:YouTube【新潟大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科】
のんびり太郎
のんびり太郎

動画で使用されている鼻うがいの商品はこちらです!

自分も使用していますが、いい感じです!

【小青竜湯】の生薬構成(ツムラ)

半夏(ハンゲ)、 甘草(カンゾウ)、 桂皮(ケイヒ)、 五味子(ゴミシ)、 細辛(サイシン)、芍薬(シャクヤク)、 麻黄(マオウ)、 乾姜(カンキョウ)

【小青竜湯】の効能効果(ツムラ)

気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、感冒

【小青竜湯】の特徴・説明

  • 『小青竜湯』は中医学的に ”水毒” と言われる状態に使用する漢方薬です。
    朝に顔がむくみやすいなど水分代謝が悪い人や冷え性の人に効果的な方剤です。

  • 『小青竜湯』は構成生薬に「麻黄」が含まれる麻黄剤の一種です。
    また、『小青竜湯』に含まれている「五味子」は呼吸器系の症状に効果がある生薬です。
幾嶋泰郎Dr
幾嶋泰郎Dr

”青龍” や ”白虎” は風水から来た命名ですね。

青龍の君薬は「麻黄」です。

「麻黄」は煎じると薄い青色になることから青龍になぞらえたと言われています。

(引用:漢方.jp)

のんびり太郎
のんびり太郎

”青龍” は、東の河川に住み太陽の昇る東方を守る四神獣の一つで、「水」と関係が深い神様です。

のんびり太郎
のんびり太郎

『小青竜湯』は名前に「麻黄」の ”麻” が含まれていないので、うっかり麻黄剤ではないように勘違いしやすいです。
麻黄に反応しやすい人には注意してくださいね!

「五味子」を含む漢方薬には『苓甘姜味辛夏仁湯』があり、『小青竜湯』の裏処方とも呼ばれることがあります。その他にも『清暑益気湯』『清肺湯』『人参養栄湯』があり、呼吸器系の症状がある場合におすすめです。

  • 『小青竜湯』に含まれている生薬の「乾姜」「甘草」の組み合わせは、気道から希薄な(さらさらした水っぽい)分泌物が出るような場合に効果があります。
のんびり太郎
のんびり太郎

「甘草」+「乾姜」=『甘草乾姜湯』という方剤になり、水のアンバランスを改善する作用が期待できます。

「甘草と乾姜」は「細辛」などの熱薬と協力して胃や肺を温めて裏水を取り除きます。

  • 『小青竜湯』は実証~虚証まで幅広い体質の方に使用できます。

  • 『小青竜湯』の味は表現法が難しいですが、わずかに酸味があって甘いです。
のんびり太郎
のんびり太郎

『小青竜湯』についてもっと詳しく学びたい場合は、大泉病院医長である増山浩一先生が古典も含め解説してくれています!

漢方.jp特別講演「マッスーのなんちゃって漢方古典解説 小青竜湯19」

【小青竜湯】のクリニカルパール

クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

竹越哲男先生
竹越哲男先生

『小青竜湯』は白湯に溶かして温かいうちに服用する方が効果が期待できます。

効果が弱い時は『麻杏甘石湯』『越婢加朮湯』『五虎湯』を併用すると良いことが多いです。

ただ「麻黄」の量が多くなることには注意が必要になります。

「麻黄」が合わない体質のひとには、『小青竜湯』の裏処方と言われる『苓甘姜味辛夏仁湯』がおすすめです!

(引用:漢方.jp)

増山浩一Dr
増山浩一Dr

呼吸困難時には『小青竜湯』がある程度効果が期待できますが、効果がいまひとつの場合には『麻杏甘石湯』または『桔梗石膏』を合方するとよいです。

(引用:漢方.jp)

増山浩一Dr
増山浩一Dr

漢方名医の ”これヤバ鼻水漢方処方” を紹介します!

(引用:漢方.jp)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

『小青竜湯』は中医学では ”表寒による寒痰の咳嗽” に使用する漢方薬です。

”寒痰の咳嗽” とはサラサラした痰や鼻水を伴う咳を意味しています。

『小青竜湯』に含まれている生薬の「五味子」は ”固渋薬(こじゅうやく)” と言われ、主に肺腎陽虚による咳嗽・遺精に用いるとされています。

また、「五味子」は「乾姜」がなければ、肺気を降し腎気をおさめる事が出来ないと言われています。

(引用:がんじゅうふぁみりー)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

中医学では ”腎は納気を主る” という考え方があるのですが、”肺は呼気を主り、腎は吸気を主る” とされています。

このことは簡単に説明すると、息を吐くのには ”肺” が働き、息を吸うのには ”腎” が働くという中医学的な考え方を意味しています。

(引用:がんじゅうふぁみりー)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

喘息の発作時には次のような漢方薬を併用すると良いです!

  • 『小青竜湯+五虎湯』:
    肺を温める作用のある『小青竜湯』に肺を冷ます『五虎湯』を合わせると経験的には7~8割程度の改善効果が得られています。

  • 『麦門冬湯+六味丸』:
    気管支を潤す『麦門冬湯』に、喘息は息を吸うことが出来にくいことから中医学的な考え方にある ”腎は吸気を主る” に基づいて、腎虚に使用する『六味丸』を併用すると良いです。

(引用:がんじゅうふぁみりー)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

『小青竜湯』を「アレルギー性結膜炎」に使用する際は次のように漢方薬を併用すると良いですね!

(引用:がんじゅうふぁみりー)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

中医学では「鼻水」は ”肺” の病態であると考えています。

”肺” の重要な働きは ”宣発(せんぱつ)・粛降(しゅくこう)を主る” と言う事です。

”宣発” とは肺の機能で、広く発散させて行き渡らせるという意味なのですが分かりやすく解説すると次のようになります。

  1. 口から入った水分は胃を通って ”脾” へ行きます
  2. この水分は ”脾” から ”肺” へ戻ります
  3. ”肺” はこの液体である水分を気体に変化させて全身に送る

”粛降” とは肺の機能で、各臓腑へ降ろすという意味なのですが分かりやすく解説すると次のようになります。

  1. ”肺” は気化できなかった水分を ”腎” に降ろします
  2. ”腎” は一部を尿として排出する
  3. ”腎” は水分を ”脾” へ送る

つまり、鼻水は ”肺” の重要な働きである ”宣発” が六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)によって失調している状態であるため、”寒” が原因であれば肺を温める『小青竜湯』を用います。

それでも水分を処理できない場合は利水剤である『五苓散』を併用すると効果が倍増します!

(引用:がんじゅうふぁみりー)

【小青竜湯】の注意点

むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。

【小青竜湯】の入手方法

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

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