特に下半身の痛み(腰痛・坐骨神経痛など)におすすめの漢方薬が『疎経活血湯(そけいかっけつとう)』です。
筋肉痛・関節痛・神経痛など全身の痛みやしびれなどにも使用されることもあります。
痛みって、気分が憂鬱になるよね⤵
そうですよね…。
慢性的な痛みはうつ病などのきっかけにもなるし、何とかしたい症状の一つですね。
痛みがつらい時は痛み止めを飲むことも多いけど、長期的に飲んでも副作用は大丈夫なのかな?
痛み止めで有名なお薬の「ロキソニン®」「ボルタレン®」などは、連用すると胃が荒れたり、血圧が上がったり、むくみが出たりと副作用が出ることもあります。
一方で、漢方薬は西洋薬に比べると効果は弱めかもしれないですが、慢性的な痛みで困っているような場合には、長期連用も可能で副作用も少なくておすすめなのです。
坐骨神経痛とはどのような状態なの?
『坐骨神経痛』とは、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が様々な原因によって圧迫・刺激されることにより、痛みやしびれなどの症状が起きる状態のことです。
多くの場合、腰痛に引き続いて発症し、次にお尻や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれがあらわれます。
坐骨神経痛の治療の基本は保存療法で、薬物療法や理学療法などが行われます。
痛みがコントロールできない場合や膀胱や直腸などに別の障害があらわれた場合などには、外科的療法が検討されます。
坐骨神経痛に対する薬物療法では、痛み止めとしてまず非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)が主に用いられます。
また、しびれるような痛みや発作的に生じる鋭い痛み(電撃痛)などの神経の痛みに対しては「神経障害性疼痛治療薬」、筋肉の緊張をやわらげ症状を軽くする目的で「筋緊張弛緩剤」、血流を改善して症状をやわらげる目的で「血管拡張薬」なども用いられます。
神経痛に対して分かりやすく解説してくれている動画がありましたので紹介しますね!
【疎経活血湯(そけいかっけつとう)】の生薬構成(ツムラ)
芍薬(シャクヤク)、 地黄(ジオウ)、 川芎(センキュウ)、 蒼朮(ソウジュツ)、 当帰(トウキ)、 桃仁(トウニン)、 茯苓(ブクリョウ)、威霊仙(イレイセン)、羌活(キョウカツ)、 牛膝(ゴシツ)、 陳皮(チンピ)、 防已(ボウイ)、 防風(ボウフウ)、 竜胆(リュウタン)、甘草(カンゾウ)、 白芷(ビャクシ)、 生姜(ショウキョウ)
【疎経活血湯(そけいかっけつとう)】の効能効果(ツムラ)
関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛
【疎経活血湯(そけいかっけつとう)】の特徴・説明
- 『疎経活血湯』は慢性的な坐骨神経痛、腰痛に使用されることが多い漢方薬です。
痛みの特徴として夜間に痛みが悪化したり、飲酒によって痛みが悪化したり、疲れが溜まってくると痛みが悪化したりすることがあげられます。
- 『疎経活血湯』の効果はじわじわと効いてくるような感じになります。2~4週間程度服用して症状が改善するか確認してください。
- 『疎経活血湯』は17種類もの生薬からなる漢方薬で、痛みを散らす生薬や余分な水分を取り除く生薬などから構成されています。
また、”血虚” に用いられる『四物湯』が含まれるため末梢循環障害などを改善していると考えられています。
- 『疎経活血湯』の味は表現法が難しいですが、苦くてえぐいです。
【疎経活血湯(そけいかっけつとう)】のクリニカルパール
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。
(整形外科)
動脈硬化が進んで来ていて、運動器に血流障害を起こして”痛み・しびれ”などが出ている場合に『疎経活血湯』が使用の目安になります。
下肢静脈瘤などがあり、ヘモジデリン沈着が認められるような方の体の痛みなどにも使用することが多いです。
『疎経活血湯』の効く痛みのポイントは次の通りです!
- 糖尿病・血管閉塞の既往歴・低栄養などの生活習慣病によって後天的に血行不良になっている。
- キーワードは ”冷えて痛い”・”風呂で痛みが楽になる” です。
(引用:漢方.jp)
疲れてきたり、夜になると痛みが強くなる様な腰痛には『疎経活血湯』が良い場合があります。
また、どちらかというと中高年の人に使用することが多いです。
大酒飲みで、夜に痛みが強くなり、左足の方が症状が強い坐骨神経痛に『疎経活血湯』が良いと ”万病回春” に記されています。
(引用:漢方.jp)
毎晩のように何度も繰り返すようなこむら返りには『疎経活血湯』がおすすめです!
『芍薬甘草湯』が効かなかったような場合に『疎経活血湯』を使用すると効果がある場合があります。
『疎経活血湯』は即効性はあまりないので予防的に使用するとよいですね!
『疎経活血湯』の使い方のコツは次の通りです。
- 明け方に起きるこむら返りには夕食後より寝る前がよい。(時間依存性がある)
- 1回1包よりも2包の方が有効。(用量依存性がある)
(引用:漢方.jp)
寒痺(痛痺):寒邪の侵入による痛みの特徴は次の通りです。
- 固定性の激しい痛みの場合が多い
- 温めると痛みが和らぐ
寒痺(痛痺)に使用される主な漢方薬は補血活血利水作用のある『疎経活血湯』、温めて利水する『桂枝加朮附湯』です。
(引用:がんじゅうふぁみりー)
”ぎっくり腰” になった場合には、私は『疎経活血湯』を1回2包ずつ、4時間おきに服用しています。
(引用:がんじゅうふぁみりー)
【疎経活血湯(そけいかっけつとう)】の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
【疎経活血湯(そけいかっけつとう)】の入手方法 / 通販で買える!楽天とAmazonのおすすめ商品一覧
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
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