頑固な便秘におすすめの漢方薬【桃核承気湯(とうかくじょうきとう)】

桃核承気湯 漢方薬

普通の便秘薬では効果がない頑固なつらい便秘におすすめの漢方薬が『桃核承気湯(とうかくじょうきとう)』です。

月経不順や月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安のほか、腰痛、痔、打撲などに用いられます。

高血圧の随伴症状の頭痛・肩こり・めまいの改善にも用いられます。

ハルくん
ハルくん

女性は、便秘で悩まされていることが多いよね。

のんびり太郎
のんびり太郎

女性は、ホルモンバランスで便秘しやすくなるようですね。

排卵後や妊娠中に増加する「黄体ホルモン」「プロゲステロン」は身体に水を貯める作用があり、腸内の水分が不足し便秘の傾向になるといわれています。

GMBT

痔核とはどんな状態なの?

      引用:ボラギノール公式ブランドサイト

いぼ痔(痔核)は、その名のとおり、肛門にいぼ状のはれものができる状態です。

歯状線をはさんで肛門の内側にできるものを「内痔核(ないじかく)」、外側にできるものを「外痔核(がいじかく)」と呼びます。

主に排便時のいきみや便秘などによって、肛門部に負荷がかかることで直腸肛門部の血液循環が悪くなり毛細血管の集まっている静脈叢(じょうみゃくそう)がうっ血して、はれ上がることで起こります。

同じ「いぼ痔(痔核)」ですが、できる場所に違いがあるため、その症状は異なります。

のんびり太郎
のんびり太郎

痔におすすめのお薬に『ボラギノール🄬』があります。

お薬の特徴として、4種の有効成分が痔による痛み・出血・はれ・かゆみにすぐれた効果を発揮します。

  • 炎症をしずめる プレドニゾロン酢酸エステル(ステロイド剤)
  • 痛みやかゆみをしずめる リドカイン(局所麻酔剤)
  • 傷の治りをたすける アラントイン
  • うっ血の改善をたすける ビタミンE酢酸エステル(トコフェロール酢酸エステル)
出典:天藤製薬株式会社
ハルくん
ハルくん

ボラギノールA注入軟膏はこちらから購入できます!

【桃核承気湯】の生薬構成(ツムラ)

桃仁(トウニン)、桂皮(ケイヒ)、大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ)、甘草(カンゾウ)

【桃核承気湯】の効能効果(ツムラ)

月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症

「便秘」に使用される漢方薬!
  • 桃核承気湯:気逆・瘀血がある場合
  • 通導散:気うつ・瘀血がある場合
  • 大黄牡丹皮湯:右下腹部痛・瘀血がある場合
  • 麻子仁丸:気うつがある場合・便秘の際のファーストチョイスです。高齢者におすすめ!
  • 調胃承気湯:胃部不快感・お腹の張りがある場合
  • 潤腸湯:硬い便・血虚がある場合
  • 桂枝加芍薬大黄湯:腹痛・お腹の張りがある場合
  • 大建中湯:お腹の冷え・蠕動不穏がある場合

【桃核承気湯】の特徴・説明

  • 『桃核承気湯』は漢方的には「於血」「気逆」「小腹急結」が使用の目安となります。
    「於血」とは、血行障害やうっ血など、血液の巡りが悪くなった状態
    「気逆」とはイライラしているような状態
    「小腹急結 (しょうふくきゅうけつ)」とは、 下腹部(特に左下腹部)に抵抗感があり、硬結や痛みも伴う瘀血の腹証のこと。
  • 『桃核承気湯』は便秘に使用する漢方薬の中で一番強い下剤作用を示すといわれています
    体質的には ”実証” といわれるがっちり型のひとに使用されることが多い漢方薬です。
  • 『桃核承気湯』の味は表現法が難しいですが、わずかに甘く特異です。

【桃核承気湯】のクリニカルパール

クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

地野充時Dr
地野充時Dr

術後の腸管麻痺性イレウスの予防に大建中湯を処方しても、イレウスを起こしてしまう患者がいます。

そういう患者を診察すると、熱っぽい感じが見られます。大建中湯は本来、冷えに伴う腹痛や膨満感を温めて治す漢方薬であり、別の病態の患者に使用していたわけです。

こういう患者の場合は、『大建中湯』でなく熱を冷ます『桃核承気湯』が適していたりするわけです。

(引用:千葉中央メディカルセンター和漢診療科部長 地野充時Dr)

新見正則Dr
新見正則Dr

『桂枝茯苓丸』が良く効く人で、便秘傾向が強い場合は『桃核承気湯』もおすすめです!

長嶺荒人Dr
長嶺荒人Dr

妊娠初期に「桃仁」を含む駆瘀血剤である『桃核承気湯』『桂枝茯苓丸』を倍量服用すると流産する可能性があります。

妊娠を目的に駆瘀血剤は使用することもあるのですが、妊娠が分かったらすぐに中止することが大切なポイントです!

妊婦さんには基本的に駆瘀血剤は禁忌です!

駆瘀血剤:鬱血や血行障害など、血の流れの滞り、またはそれによって起きる様々な症状を改善する薬のこと。

(引用:漢方.jp)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

生理痛の原因は ”瘀血” ですが、この瘀血を改善する漢方薬が駆瘀血剤である『桃核承気湯』『桂枝茯苓丸』です。

20代の若い頃から生理痛に西洋薬の鎮痛剤を使用し続けていると、子宮筋腫や子宮内膜症になる確率が高くなると考えています。

それは、生理痛の原因となる ”瘀血” を改善せず、鎮痛剤でごまかしているだけだからです。

この2つの方剤の使い分けは便秘の有無です。

便秘があれば『桃核承気湯』、便秘が無ければ『桂枝茯苓丸』を使用します。

これらの方剤の服用のポイントはどちらも生理の2~3日前から1週間くらい服用して4時間おきに服用するといいですね!

(引用:がんじゅうふぁみりー)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

30代までの若い女性で、基礎疾患が何もなくて ”肌のシミだけを治したい” ような場合には、駆瘀血剤である『桃核承気湯』『桂枝茯苓丸』のどちらかでいいですね!

シミの原因は ”瘀血” なのです!

(引用:がんじゅうふぁみりー)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

瘀血”が起きる原因は中医学的には次の理由が挙げられます!

  • 気滞(「気」の巡りが悪く停滞している状態):症状として”脹痛”といって凝ったような感じがある痛みが特徴です。
    女性は生理時の乳房が張る感じも脹痛の一つです。みぞおち部分が張って苦しい感じも同じです。気滞には『加味逍遥散』を使用します。
  • 血虚(栄養素である「血」が不足している状態):血虚には『四物湯』関連の『人参養栄湯』『十全大補湯』を使用します。
  • 冷え:冷えの場合には『温経湯』を使用します。生理痛の時にお腹を温めると痛みが和らぐような女性は普段から『温経湯』を使用するとよいです。

(引用:がんじゅうふぁみりー)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

『乙字湯』は中医学的な効果として ”清熱化湿” ”活血” ”昇提(しょうてい)” が挙げられます。

  • 清熱化湿:炎症を鎮めて浮腫を改善すること
  • 活血:血行を改善すること
  • 昇提:下垂を改善すること

ただ、『乙字湯』は痔の原因である ”瘀血” に対して作用が弱いために単独ではなかなか改善は期待できません。

そのため次のような漢方薬を組み合わせて使用することで効果が増加します。

(引用:がんじゅうふぁみりー)

【桃核承気湯】の注意点

むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。

【桃核承気湯】の入手方法

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

漢方薬のメーカーは「ツムラ」「クラシエ」が2大メーカーです。そのほか、「三和」「コタロー」などあります。どこのメーカーが優れているかは自分は正直わかりません

同じ方剤名でもその中に含まれる生薬は植物などが原料になっているので、生産地・生産時期・天候などで変わります。ただ、しっかりと厳しい基準をクリアしたものですので心配はありません。

ちなみに、「ツムラ」さんの粉末は、粒子が大きいですがお湯に溶かすときれいに完全に溶けてしまいます。

「クラシエ」さんの粉末は、粒子が細かいですが、お湯に完全には溶けず、粒子が沈殿した感じになります。

実際に飲み比べて、お好みのメーカーを選んでいただければ良いと思います。

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