つらい関節痛・筋肉痛におすすめの漢方薬が『薏苡仁湯(よくいにんとう)』です。
関節リウマチなどの慢性の関節痛で軽症の場合に使用されています。
スポンサーリンク【薏苡仁湯(よくいにんとう)】の生薬構成(ツムラ)
麻黄(マオウ)、当帰(トウキ)、 蒼朮(ソウジュツ)、薏苡仁(ヨクイニン)、 桂皮(ケイヒ)、 芍薬(シャクヤク)、 甘草(カンゾウ)
【薏苡仁湯(よくいにんとう)】の効能効果(ツムラ)
関節痛、筋肉痛
- 疎経活血湯(そけいかっけつとう):血虚を伴う慢性的な痛みに
- 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう):体が丈夫なひとの関節痛・神経痛に
- 葛根加苓朮附湯(かっこんかりょうじゅつぶとう):関節痛に(上半身の痛み)
- 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう):冷え性で虚弱傾向のひとの関節痛に
- 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう):腰骨より下の痛みに
- 薏苡仁湯(よくいにんとう):関節痛や筋肉痛、神経痛などに
- 二朮湯(にじゅつとう):四十肩・五十肩に
- 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう):こむら返り・筋肉の痙攣
【薏苡仁湯(よくいにんとう)】の特徴・説明
- 『薏苡仁湯』は慢性の関節痛で患部に腫れや熱感があるような場合にしようされる方剤です。
- 『薏苡仁湯』は構成生薬に「麻黄」が含まれているため、体力があり胃腸が丈夫な人が対象となります。
- 『薏苡仁湯』は名前の通り、構成生薬にハトムギの種皮を除いた種子である「薏苡仁」が含まれていますが、免疫調節作用があると考えられています。
- 『薏苡仁湯』の味は表現法が難しいですが、わずかに甘いです。
【薏苡仁湯(よくいにんとう)】のクリニカルパール
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

冷え性で、寒いと症状が悪化するような場合には『薏苡仁湯』に「附子」を加味するとより効果が期待できます。
(引用:漢方.jp)

(整形外科)
『薏苡仁湯』は ”慢性期の筋肉痛・関節痛” が使用の目安になります。
筋肉を修復して痛みが改善するのが『薏苡仁湯』の働きです。
筋肉が痩せていることが原因で痛みが出ているような場合に、「当帰」により血管新生が行われ栄養が行き渡るという説明を患者さんにはしています。
『薏苡仁湯』を使用する際のキーワードは次のようになります。
- 冷えがある(≒血流低下)
- 決まったところが痛く、慢性的である
※『薏苡仁湯』を使用するイメージは、”普段あまり使っていなくて、腱周囲などのように毛細血管があまり発達していない場所” になります。
そのため、「腱鞘炎」・「ゴルフ肘・テニス肘」・「ばね指」・「足底腱膜炎」・「五十肩」などにも応用します。
(引用:漢方.jp)

(整形外科)


【薏苡仁湯(よくいにんとう)】の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
【薏苡仁湯(よくいにんとう)】の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
漢方薬のメーカーは「ツムラ」「クラシエ」が2大メーカーです。そのほか、「三和」「コタロー」などあります。どこのメーカーが優れているかは自分は正直わかりません。
同じ方剤名でもその中に含まれる生薬は植物などが原料になっているので、生産地・生産時期・天候などで変わります。ただ、しっかりと厳しい基準をクリアしたものですので心配はありません。
ちなみに、「ツムラ」さんの粉末は、粒子が大きいですがお湯に溶かすときれいに完全に溶けてしまいます。
「クラシエ」さんの粉末は、粒子が細かいですが、お湯に完全には溶けず、粒子が沈殿した感じになります。
実際に飲み比べて、お好みのメーカーを選んでいただければ良いと思います。
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