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関節痛・神経痛におすすめの漢方薬【桂枝加朮附湯⑱(けいしかじゅつぶとう)】

胃腸が弱く、体質的に虚弱傾向のひとで関節痛・神経痛・しびれ感がある場合におすすめの漢方薬が『桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)』です。

「痛痺(つうひ)」証は、寒邪による坐骨神経痛や関節痛の症状に見られます。

寒さが原因で痛みが悪化し、温めると緩和する特徴があります。

このような症状には、寒邪を取り除く漢方薬『桂枝加朮附湯』が有効です。

桂枝加朮附湯は冷えを改善し、温めることで関節痛の緩和にも効果を発揮します。

特に、冷えによる痛みやしびれに悩む方におすすめの治療法です。

帯状疱疹後神経痛(PHN)とはどのような状態なの? / 帯状疱疹後神経痛の痛み、放置しないで!治療法で改善可能

帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹の皮疹(水疱など)が消失し、帯状疱疹が治癒した後も続く痛みのことで、帯状疱疹の合併症としては最も頻度が高く、3ヵ月後で7~25%、6ヵ月後で5~13%の人が発症しているという報告もあります。

帯状疱疹後神経痛の代表的な症状には、“持続的に焼けるような痛み”、“一定の時間で刺すような痛みを繰り返す” などがあります。

他にも、”ヒリヒリ、チカチカ、ズキズキ、締めつけられる、電気が走る” と表現されるような痛みを感じることがあります。

感覚が鈍くなる状態(感覚鈍麻)や、触れるだけで痛みを感じる状態(アロディニア)もよく見られます。

(引用:疼痛.jp)

のんびり太郎
のんびり太郎

”帯状疱疹” について分かりやすく解説している動画がありますので紹介しておきますね!

出典:YouTube【2分で分かる医療動画辞典 ミルメディカル】

【桂枝加朮附湯】の生薬構成(ツムラ)/ 冷えからくる不調に!桂枝加朮附湯で温めて体調改善

桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、蒼朮(ソウジュツ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)、附子末(ブシマツ)

【桂枝加朮附湯】の効能効果(ツムラ)

関節痛、神経痛

「痛み」に使用される主な漢方薬!

  • 葛根加苓朮附湯(かっこんかりょうじゅつぶとう):関節痛に(上半身の痛み)

【桂枝加朮附湯】の特徴・説明 / 寒湿痺(かんしつひ)証に最適!冷えた体を温め、痛みを和らげる漢方

帯状疱疹後神経痛の冷えに伴う症状に適した漢方治療:桂枝加朮附湯で寒湿邪を除去

帯状疱疹後神経痛の患者に冷えが認められる場合、特に「寒湿痺(かんしつひ)」証が考えられます。

この症状は、寒邪が体内に侵入することにより、痛みが強く、固定的なものとなる特徴があります。

冷えが強くなると痛みが悪化し、温めることで痛みが和らぐという反応が見られます。

また、冷房や湿気も症状を悪化させる要因となり、入浴で温まると痛みが軽減する場合があります。

このような症例には、寒湿邪を除去し、血行を促進する漢方薬が効果的です。

特に、『桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)』が推奨されます。

この漢方薬は、寒邪を取り除き、冷えからくる痛みや不快感を和らげるため、帯状疱疹後神経痛の治療に役立ちます。

症状としては、舌に白く湿った舌苔が現れることがあり、これも寒湿の特徴です。

冷えや湿気に敏感な方に適した治療法として、『桂枝加朮附湯が有効』です。

  • 『桂枝加朮附湯』は関節リウマチなどの関節痛や三叉神経、坐骨神経痛、帯状疱疹後神経痛などの各種神経痛などに使用されます。

  • 『桂枝加朮附湯』は体質的には胃腸虚弱で冷え性などの ”陰虚証” といわれる場合が使用の目安になります。

  • 『桂枝加朮附湯』の効果は生薬的には「附子」「蒼朮」が鎮痛作用・抗炎症作用を示していると考えられています。
    「附子」はトリカブトの根塊を熱処理などの加工により減毒したものです。

  • 『桂枝加朮附湯』の味は表現法が難しいですが、甘味とわずかな辛味です。

【桂枝加朮附湯】のクリニカルパール

クリニカルパール(Clinical pearl)とは、とは経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

橋本進一先生
橋本進一先生

脊柱管狭窄症には『桂枝加朮附湯』をよく処方しています。

痛みが強い場合には「附子」を加えることがあります。

効果が薄い場合には、ノイロトロピン®やリリカ®を併用することもあります。

(引用:漢方.jp)

YOKO INABA
YOKO INABA

更年期の関節痛には『桂枝加朮附湯』が良く効きますね!

更年期の方は、手指の関節痛の方が多いです。

(引用:漢方.jp)

中永 士師明Dr
中永 士師明Dr

様々な治療をしてきたものの顔面痛が治らない患者さんで、天気が悪くなると痛みが強くなるという話により、”水毒” があると考え、『桂枝加朮附湯』に「附子末」を加えて治療すると改善したという経験があります。

(引用:第24回日本脳神経外科漢方医学会 学術集会)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

『桂枝加朮附湯』は寒い季節の浮腫んだ関節痛に使用される漢方薬です。

冷えると痛みが強くなる様な場合に使用すると良い漢方薬ですね!

『桂枝加朮附湯』は中医学的には ”寒湿痺” に使用する漢方薬です。

”寒湿痺” とは寒さや湿気が原因で関節や筋肉に痛みやしびれを引き起こすことを意味します。

『桂枝加朮附湯』を構成生薬から解説すると次の通りです。

「大棗・生姜・甘草」で脾を丈夫にし気を高め、「芍薬・甘草」で筋肉のこわばりを改善し、「桂枝・附子・生姜」で体を温め「蒼朮」で余分な水分(湿)を取り除く漢方薬です。

『桂枝加朮附湯』単独では効果が弱い時には次のような漢方薬を併用すると良いです。

(引用:がんじゅうふぁみりー)

冨澤英明Dr<br>(整形外科)
冨澤英明Dr
(整形外科)

『桂枝加朮附湯』を使う場合の目安は次の通りです。

  • 細身の中高年女性で手指・肩・膝が拘縮や痛みを訴える場合で”冷えると痛い・冷たくてこわばる”と言う場合

  • 胃がかなり弱くてロキソニン®・ボルタレン®などのNSAIDsの服用が出来ないようなタイプ

『桂枝加朮附湯』はへバーデン結節が出来ている様な人に良い漢方薬ですね!

(引用:漢方.jp)

平田ペインクリニック<br>平田道彦
平田ペインクリニック
平田道彦

帯状疱疹後神経痛の治療において、痛みの性状を慎重に評価し、自発痛とアロディニアを区別します。

また、痛みが温めることで改善するかどうかを重要な判断基準としています。

入浴などで温まることで改善する自発痛が確認された場合、寒証と診断し、その後、痛む部位に基づいて適切な漢方薬を使い分けています。

具体的には、肩から上の痛み(頭部、顔面、頸腕部)には『葛根加朮附湯』と『四物湯』を併用し、肩から下の痛みには『桂枝加朮附湯』と『四物湯』を併用しています。

この治療法により、帯状疱疹後神経痛の症状改善に効果を上げ、患者の生活の質を向上させることができています。

【桂枝加朮附湯】の注意点

むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。

【桂枝加朮附湯】の入手方法 / 通販で買える!:楽天とAmazonのおすすめ商品一覧

帯状疱疹後神経痛の痛みにお悩みの方、特に冷えが原因で症状が悪化している方には、『桂枝加朮附湯』が効果的です。

寒邪を取り除き、温めることで痛みを和らげます。

冷房や湿気が苦手な方にもおすすめ。

温かい入浴で痛みが軽減するような症状にぴったりの漢方薬で、体の芯から温まる治療をお試しください。

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

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河邊甲介
河邊甲介

「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。

代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。

漢方相談や薬膳に関するオンライン相談も提供し、遠方の方々も利用できます。

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