風邪やインフルエンザ、気管支炎などにかかった後、咳だけが長引いて眠れないようなときにおすすめの漢方薬が『竹筎温胆湯(ちくじょうんたんとう)』です。

風邪をひいてから咳がずっと続いているよな時で、特に眠ろうとして横になると咳が出だして眠れないような時にはどんな漢方薬がいいの?


そんな時には『竹筎温胆湯』がおすすめです。
今回はこの漢方薬について解説してみますね!
風邪とインフルエンザの違いとは?

一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で全身症状はあまり見られません。
風邪の場合は発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。
インフルエンザに罹患すると38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れます。
併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
子供の場合は、まれに急性脳症を発症したり、御高齢の方や免疫力の低下している方では二次性の肺炎を伴うなど重症化することがあります。
(引用:厚生労働省ホームページ)
【竹筎温胆湯】の生薬構成(ツムラ)
柴胡(サイコ)、竹筎(チクジョ)、茯苓(ブクリョウ)、麦門冬(バクモンドウ)、陳皮(チンピ)、枳実(キジツ)、黄連(オウレン)、甘草(カンゾウ)、半夏(ハンゲ)、香附子(コウブシ)、生姜(ショウキョウ)、桔梗(キキョウ)、人参(ニンジン)
【竹筎温胆湯】の効能効果(ツムラ)
インフルエンザ、風邪、肺炎などの回復期に熱が長びいたり、また平熱になっても気分がさっぱりせず、せきや痰が多くて安眠が出来ないもの
【竹筎温胆湯】の特徴・説明
- 『竹筎温胆湯』は切れにくい痰が出て、咳き込む場合が使用の目安になります。
「麻黄」が含まれないために、同様の症状のときに使用される『麻杏甘石湯』、『五虎湯』などで胃腸障害が出やすいひとに使用するとよいです。
- 『竹筎温胆湯』は不眠を伴う場合に使用されますが、西洋薬などの睡眠剤のように単なる眠気を催すような作用は期待できません。
中医学では ”胆” が冷えると眠れないと考えられていたため、”胆” を温める作用があるということが『温胆湯』の由来のようです。
ちなみに ”胆” は現在使用されている ”胆嚢” とは異なる概念です。
- 『竹筎温胆湯』の味は表現法が難しいですが、渋いです。
【竹筎温胆湯】のクリニカルパール
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。


PTSDには ”EMDR治療” が効果があるとされている治療法の一つです。
また、イップスは、ブレイン・スポッティングというEMDR治療の改訂版が有効です。
(引用:漢方.jp)

色々なことにビクビクしているような人に『竹筎温胆湯』がおすすめです!
(引用:漢方.jp)

『竹筎温胆湯』は中医学では ”発熱性疾患の経過に生じる痰熱上擾(たんねつじょうじょう)” ”痰熱上擾で肝気鬱結の症状と気陰両虚の症状を伴うもの” に使用する漢方薬です。
”肝気鬱結(かんきうっけつ)” とはストレスなどによって自律神経あ乱れた状態のことを意味しています。
(引用:がんじゅうふぁみりー)

”痰熱上擾(たんねつじょうじょう)” とは病因となる粘稠な余分な水分と熱が結びついたものが上昇して頭や胸(肺)などの身体の上部をかき乱した状態を意味しています。
分かりやすく解説すると、ストレスなどによって脳や交感神経が興奮した状態になり、胃腸の働きが悪化します。
胃腸の働きが悪化することで ”痰” が生まれ、興奮によって生じた ”熱” と結びついて ”痰熱” になります。
熱は上昇する性質があるため身体上部である脳や肺をかき乱すのです。
暴飲暴食などが原因で、余分な水分と熱が余った状態になり、胸の不快感・吐き気・めまい・頭が重い・寝つきが悪い・眠りが浅い・イライラ・驚きやすい・動悸・粘り気のある痰などの症状があらわれます。
(引用:がんじゅうふぁみりー)
【竹筎温胆湯】の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
【竹筎温胆湯】の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
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