夏場の暴飲暴食など胃腸の働きが弱ったときにおこる ”暑気あたり” におすすめの漢方薬が『胃苓湯(いれいとう)』です。
暑気あたりとは

「暑気あたり」とは、暑さによる自律神経系の乱れで現れる様々な症状です。
冷房による気温と湿度の急激な変化も大きく関与しています。
冷たい飲食物を取りすぎたりしたときにも起こります。
主な症状は、全身の倦怠感・思考力低下・食欲不振・下痢・便秘などです。
暑気あたりの予防法
暑気あたり(しょきあたり)は、高温多湿の環境下で起こる体調不良です。
暑気あたりを予防するためには以下のポイントに留意する必要があります。
- 水分補給:
適切な水分摂取は重要です。
こまめに水を飲み、脱水症状を予防しましょう。
特に屋外での活動や長時間の外出時には、水筒を持ち歩くと便利です。 - 適切な服装:
涼しい素材の服や帽子を着用し、直射日光を避けるために日傘やサングラスを利用しましょう。
軽い色の服を選ぶと、日射熱の吸収を抑えることができます。 - 適度な休息:
長時間の外出や過度な運動を避け、定期的に休息を取るようにしましょう。
涼しい場所での休憩や、室内でエアコンや扇風機を利用することも有効です。 - 食事の工夫:
高カロリーな重い食事や油っこい食べ物は消化に負担をかけます。
軽食や冷たい飲み物、水分やミネラルを多く含む食品(スイカやトマトなど)を摂取し、消化負荷を軽減しましょう。 - 室温の管理:
室内の温度や湿度を調整して快適な環境を保つことが重要です。
エアコンや扇風機を適切に利用し、室内の熱中症予防に努めましょう。
以上の予防法を守ることで、暑気あたりの発症リスクを低減することができます。
また、体調に異変を感じた場合は早めに医師に相談し、適切な対処を行いましょう。
【胃苓湯(いれいとう)】の生薬構成
厚朴(コウボク)、 蒼朮(ソウジュツ)、 沢瀉(タクシャ)、 猪苓(チョレイ)、 陳皮(チンピ)、 白朮(ビャクジュツ)、 茯苓(ブクリョウ)、桂皮(ケイヒ)、 生姜(ショウキョウ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)
【胃苓湯(いれいとう)】の効能効果
食あたり、暑気あたり、冷え腹、急性胃腸炎、腹痛
【胃苓湯(いれいとう)】の特徴・説明
- 急性胃腸炎・夏季下痢症・機能性胃腸症などに用いられます。
- 下痢の症状は、しぶり腹はなく、不消化性~水溶性下痢までさまざまな場合に使用されます。
- メーカーによって、「芍薬」が入っている場合と、入っていない場合があります。
「芍薬」が入っている方が、痛みを和らげる効果が強いと考えられます。
- 味は表現法が難しいですが、わずかに辛いです。
【胃苓湯(いれいとう)】の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
【胃苓湯(いれいとう)】の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
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