ジャスミンはモクセイ科ソケイ属のハーブの一種です。
インド、アフガニスタン、イラン、東南アジアといったアジアからアフリカの熱帯あるいは亜熱帯地方が原産です。
茉莉花は、中国や日本などで古くから愛されている花で、独特の香りがあります。
以下に、茉莉花の薬膳素材としての特徴をまとめました。
- リラックス効果:
茉莉花には、リラックス効果があります。
その独特の香りは、ストレスの軽減や心身のリラックスに役立ちます。
心の安定や精神的な安定に寄与します。 - 睡眠の改善:
茉莉花には、睡眠の質を改善する効果があります。
リラックス効果と香りにより、心地よい睡眠を促し、不眠症や睡眠障害の緩和に役立ちます。
茉莉花の薬膳データ
- 体質:気滞
- 五性:温
- 五味:辛・甘
- 帰経:肝
データの項目の見方
薬膳の観点からの区別とその食材に合う体質が分かります。
五味(ごみ)
薬膳における五味とは、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩辛い味)の5つの味のことです。
五味はそれぞれに対応する臓腑があり、その臓器に吸収されやすいといわれています。
- 酸味 – 肝 – 胆
- 苦味 – 心 – 小腸
- 甘味 – 脾 – 胃
- 辛味 – 肺 – 大腸
- 鹹味 – 腎 – 膀胱
五性(ごせい)
薬膳における五性とは、食材や生薬がもつ体を温めたり冷やしたりする性質のことです。
寒 / 涼 / 平 / 温 / 熱 があり、寒・涼の食材は体を冷やし、温・熱は体を温めます。
平は体を温めたり冷やしたりする性質のどちらもありません。
帰経(きけい)
薬膳における帰経とは、食材や生薬がどの臓腑・経絡に入り効果的に働くかを示した道しるべです。
臓腑や経絡、精神に影響を与えるといわれています。
個々の体質に合う帰経の食材を取り入れることで、体を良い状態に近づけられると考えられています。
体質(体質)
体質は、気滞体質 / 気虚体質 / 瘀血(血瘀)体質 / 血虚体質 / 痰湿体質 / 陰虚体質 / 湿熱体質 / 陽虚体質の8つに分かれ、それぞれの体質によっておすすめの食材や養生法が異なってきます。
その時の体質に合った食材・生薬を摂ることで体を良い状態に近づけられると考えられています。
茉莉花とおすすめの食べ合わせ食材
茉莉花は、茶や香料、花茶、エッセンシャルオイルなどの形で利用されます。
また、茉莉花と他の薬草や材料を組み合わせた複合薬膳の一部としても使用されることがあります。
緑茶(気分が沈んでいる時に)
緑茶は、世界中で広く愛される飲み物であり、薬膳料理でも重要な役割を果たしています。以下に、緑茶の効果を薬膳的な観点からまとめました。
- 抗酸化作用:
緑茶には、カテキンと呼ばれる抗酸化物質が豊富に含まれています。
これにより、体内の活性酸素を除去し、細胞を酸化から保護する効果があります。
老化の予防や免疫力の向上に寄与します。 - 精神的なリラックス効果:
緑茶には、リラックス効果があります。
その豊かな香りやカフェインによる刺激で、心身のリラックスやストレスの軽減に寄与します。 - 脂肪燃焼効果:
緑茶に含まれるカテキンやカフェインは、脂肪の燃焼を促進する効果があります。
脂肪代謝を活性化させ、体重管理やダイエット効果に貢献します。
栗(気疲れなどで気持ちが弱っている時に)
栗は、秋季に収穫される栗の実を指します。
薬膳料理やデザートに広く使用される食材であり、以下に栗の効果を薬膳的な観点からまとめました。
- 栄養価の高さ:
栗は、炭水化物、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど、多くの栄養素が含まれています。
特に、ビタミンCやビタミンB群、カリウム、マグネシウムなどが豊富に含まれており、健康維持に役立ちます。 - 体力回復と疲労回復:
栗は、エネルギー源として効果的な炭水化物を含んでいます。
疲労回復や体力の回復に貢献し、持続的なエネルギー供給をサポートします。
栗は ”気” を補う作用があるため、疲れているようなときに元気をチャージしてくれます。
茉莉花を使ったおすすめレシピ
おすすめレシピは ”COOKPAD(クックパッド)” から引用しています!
茉莉花の保存方法
未開封であれば常温保存。
開封後は風味を損なわないように冷蔵保存がおすすめです。
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