【松の実(まつのみ)】潤いUPで美肌効果!便秘解消!

薬膳食材 【松の実(まつのみ)】

松ぼっくりの種子の胚乳部分が漢方食材の「松の実」です。

松の実は、“不老長寿の仙人食“ ともいわれ、栄養価が高く、たんぱく質、脂質、食物繊維、ビタミン類、ミネラル類などが含まれています。

また、風味豊かで、多くの料理に使われます。

主に炒って食べるほか、和菓子や洋菓子、パン、お菓子、料理の材料としても利用されます。

韓国料理の「参鶏湯(サムゲタン)」や「松の実のお粥(チャッチュ)」に松の実が使われるほか、イタリア料理でもパスタソースの「ジェノベーゼ」に松の実が使われます。

生薬として使用される際には「海松子(かいしょうし)」という名前で呼ばれています。

松の実はからだを潤す作用があり、空咳や便秘に効果があります。

滋養強壮効果が高くアンチエイジングにも期待できる食材です。

松の実油や松脂(まつあぶら)には、ピノレン酸が含まれています。

この脂肪酸は、血液の循環を促進し、血管を強化する効果があり、心臓病や脳卒中の予防に役立つとされています。

また、ピノレン酸は、抗炎症作用や抗酸化作用も持ち合わせており、がんやアレルギー疾患などの予防にも役立つとされています。

松の実(まつのみ)
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松の実の薬膳データ

  • 体質:陰虚・瘀血
  • 五性:温
  • 五味:甘
  • 帰経:肺・肝・大腸

松の実とおすすめの食べ合わせ食材

松の実には、たんぱく質が豊富で、100g中に15gほど含まれています。

また、オレイン酸・リノール酸といった不飽和脂肪酸や、ピノレン酸という特殊な脂肪酸が含まれています。

鉄分・マンガン・亜鉛などのミネラル類、ビタミンB類、食物繊維の含有量も豊富です。

オレイン酸とリノール酸は、両方とも不飽和脂肪酸の一種で、人体に必要な脂肪酸のうちのひとつです。

オレイン酸は、オリーブオイルやアボカド、ナッツ、種子、肉類などに含まれています。

摂取することで、血中コレステロール値を低下させる効果があるとされています。

また、血管を拡張させる作用があるため、血圧を下げる効果も期待されています。

オレイン酸は、身体にとって重要なエネルギー源としても機能します。

一方、リノール酸は、大豆油やコーン油、サフラワー油、ナッツ、種子、魚介類などに含まれています。

必須脂肪酸の一種であり、人体では合成できないため、食事から摂取する必要があります。

リノール酸は、細胞膜の構成成分であるリン脂質の生成に関与しています。

また、血液の凝固を促す血小板凝集因子の合成にも必要です。

適度な摂取は健康維持に必要ですが、過剰な摂取は炎症を引き起こす可能性があります。

両方の不飽和脂肪酸は、摂取量を調整してバランスよく摂取することが重要です。

米(便秘解消)

からだを潤す作用のある松の実入りのお粥で、腸に潤いを与え便秘を解消してくれます。

のんびり太郎
のんびり太郎

お粥は、健康に様々な効果があります。

以下にその一部を挙げてみます。

  • 消化器官の健康を保つ:お粥には、食物繊維や水分が豊富に含まれており、腸内環境を整える効果があります。また、胃腸の負担が少なく、胃腸の健康を保つことができます。
  • 栄養素を摂取しやすい:お粥は、主食として重要な炭水化物を含んでいます。また、蛋白質やビタミン、ミネラルもバランスよく含まれているため、栄養素を摂取しやすい食品となっています。

白きくらげ(美肌)

白きくらげ

松の実・白きくらげはどちらも肺を潤す漢方食材です。

中医学では肺と皮膚は関連があるとされ、肺が潤うことでお肌も潤うと考えます。

白きくらげは、「銀耳(ぎんじ)」とも呼ばれており、世界三大美人の楊貴妃も好んで食していたとのこと。

白きくらげは、シロキクラゲ科シロキクラゲ属のきのこです。

ビタミンDや食物繊維をはじめとする栄養価が豊富な食材で、食物繊維の含有量は、きのこ類の中でもダントツ1位!

食物繊維が豊富な食材といえば思い浮かべることの多いゴボウですが、どちらも茹でた状態で比較すると、きくらげの食物繊維量は、なんとゴボウの約3倍です!

松の実の注意ポイント!

松の実は脂質が多いために消化しにくいため、食べ過ぎると下痢をおこすことがあります。

松の実を使ったおすすめレシピ

松の実の保存方法

松の実(まつのみ)

高温多湿の状態だと脂質が酸化して変質するため冷蔵庫での保存がおすすめです。

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