「暑がり」・「寒がり」と「熱中症になりやすい」・「低体温症に陥りやすい」ということは、全く別のものと考えた方がよさそうです。
「暑がり」・「寒がり」とは個人の感じ方であり、”実際の体温調節の働き” とは別物なのです。
『ベルクマンの法則』とはどのようなものなの?
『ベルクマンの法則』とは、寒い地方に住む動物ほど大型化するという法則です。
例えば「クマ」を例に挙げると最も寒い北極に住む「ホッキョクグマ」が最大です。
「ヒグマ」「ツキノワグマ」とだんだん小さくなり、最も暑い赤道付近に住む「マレーグマ」が最小です。
同様に「トラ」も、寒いシベリアに住む「シベリアトラ(別名:アムールトラ)」が最大で、暑いインドネシアに住む「スマトラトラ」が最小のようです。
『ベルクマンの法則』の理論とは
熱の産生量は「体積」で決定され、熱の放散量は「体表面積」で決定されます。
体積は「立方体:3乗」・体表面積は「平方:2乗」となるため、体表面積に比べ体積の方が増加率が大きくなるので、個体として大きい方が寒さには強くなると考えられます。
逆を言えば、個体として小さい方が暑さに強いと言えます。
「太った人」「痩せた人」の耐寒性・耐暑性の差は?
体型と耐寒性の関係とは
皮下脂肪が影響してくると考えられています。
皮下脂肪は断熱効果が高い為、外からの冷えによる体幹部の熱が奪われにくい為に太っている方が寒さに耐える能力が高いといえます。
例えば、冬の山で遭難したり、寒い海に投げ出された場合は、皮下脂肪の厚い太った人の方が生存率が高いといえます。
体型と耐暑性の関係とは
体温調節には、汗腺の働きも重要です。
一般的に汗腺の数はロシア人では180万、日本人は230万、フィリピン人では280万といわれており、暑い地方の人の方が、汗腺の数は多いです。
汗腺の数は遺伝的なものというよりも、2歳くらいまでの環境の影響が大きいとされているようです。
そのため、赤ちゃんの頃にあまりにも快適な環境で生活していると暑さに弱い体質になってしまうかもしれません。
また、汗腺の数だけではなく汗腺の働きも体温調節は影響されます。
そのため、暑さになれていない初夏は、まだ汗腺がうまく働かないことが多いため ”熱中症” になる人が多いのです。
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コメント
ブログランキングから来ました。
赤ちゃんのころにあまりにも快適な環境で生活していると暑さに弱い体質になってしまうのですね。
過保護はよくないということですね。参考になりました!
コメントありがとうございます。