メンタル疾患・自律神経失調症におすすめの漢方薬【桂枝加竜骨牡蛎湯㉖(けいしかりゅうこつぼれいとう)】

桂枝加竜骨牡蛎湯㉖(けいしかりゅうこつぼれいとう)

現代社会のストレスや生活習慣の乱れから、メンタル疾患や自律神経失調症に悩む人々が増えています。

そんな中で、漢方薬は自然な治療法として注目を集めています。

特に『桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)』は、メンタルケアや自律神経のバランスを整えるためにおすすめの漢方薬です。

この漢方薬は、「桂枝、竜骨、牡蛎」などの生薬を組み合わせており、心身のリラックスを促し、不安や緊張を和らげる効果があります。

本記事では、桂枝加竜骨牡蛎湯の成分やその効果、使用方法について詳しく解説し、日常のストレスケアにどのように役立つかをご紹介します。

のんびり太郎
のんびり太郎

メンタル疾患、神経症や自律神経失調症など体質的に虚弱な人におすすめの漢方薬が『桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)』です。

ハルくん
ハルくん

些細なことが気になったり・不安になることってあるよね。

のんびり太郎
のんびり太郎

コロナ禍もあり、神経質になっているようなときにおすすめの漢方薬が『桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)』なのです。

自律神経失調症とはどのような状態なの?

出典:ゆたか倶楽部

「病院で通常の検査をしても異常が見つからないのだから、自律神経失調症は病気とは言えないの?」と思うかもしれませんが、必ずしもそうでもありません。

通常の検査で原因がわからないのは、自律神経の働きを正確に調べる検査方法がなかったり、自律神経失調症の背景ある精神的ストレスなどは検査では推し量れない要素が多いのです。

通常の検査で「異常なし」と言われると、周囲の人からは「気のせい」「大げさ」「怠けている」と見られてしまうことが多々あります。

周囲の無理解な態度が、あなたをさらに苦しめていることもあるかと思います。

のんびり太郎
のんびり太郎

自律神経失調症は、通常の検査結果だけでは判断することができない病気だということを、多くの方が正しく理解することが必要ですね。

自律神経失調症は、自律神経系のバランスが乱れることによって引き起こされる症状群を指します。

自律神経系は、私たちの意思とは無関係に体のさまざまな機能を調整する神経系で、主に交感神経と副交感神経の2つから構成されています。

交感神経は活動時やストレス時に活発になり、心拍数の増加や血圧の上昇を引き起こします。

一方、副交感神経はリラックス時や休息時に働き、心拍数の低下や消化活動の促進を行います。

自律神経失調症の原因

自律神経失調症の原因は多岐にわたり、以下のような要因が挙げられます。

  1. ストレス: 精神的・肉体的なストレスが長期間続くと、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
  2. 生活習慣の乱れ: 不規則な生活リズムや食生活、運動不足が自律神経に悪影響を及ぼします。
  3. 環境の変化: 季節の変わり目や引っ越し、新しい環境への適応などもストレス源となり得ます。
  4. 身体的要因: 疾病やホルモンバランスの乱れも自律神経の働きを妨げることがあります。

自律神経失調症の症状

以下は、自律神経失調症の症状を身体症状と精神症状に分けてまとめた表です。

分類症状
身体症状– 頭痛
– めまい
– 動悸
– 発汗異常(多汗や無汗)
– 消化不良や便秘、下痢
– 睡眠障害(不眠や過眠)
精神症状– 不安感
– イライラ
– 抑うつ
– 集中力の低下

診断と治療

自律神経失調症の診断は、詳細な問診と検査を通じて行われます。

治療には、薬物療法、カウンセリング、生活習慣の改善が含まれます。

薬物療法としては、抗不安薬や抗うつ薬、漢方薬が用いられることがあります。

生活習慣の改善としては、規則正しい生活リズムの確立、適度な運動、バランスの取れた食事が推奨されます。

また、リラクゼーション法やストレス管理も重要です。

自律神経失調症は適切な治療と生活習慣の見直しによって改善が期待できるため、早期の対応が大切です。


                            (参考文献:日本臨床内科医会

【桂枝加竜骨牡蛎湯】の生薬構成(ツムラ)

桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、大棗(タイソウ)、牡蛎(ボレイ)、竜骨(リュウコツ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)

【桂枝加竜骨牡蛎湯】の効能効果(ツムラ)

小児夜尿症、神経衰弱、性的神経衰弱、遺精、陰萎

【桂枝加竜骨牡蛎湯】の特徴・説明

  • 『桂枝加竜骨牡蛎湯』は虚弱体質のメンタル疾患系に使用される漢方薬です。
    神経症・自律神経失調症などに用いられます。

  • 『桂枝加竜骨牡蛎湯』は疲れやすく、神経過敏が原因で起こる不眠症、イライラ、不安などを改善する漢方薬です。

  • 『桂枝加竜骨牡蛎湯』は男性であれば、心因性性機能障害(陰萎、ED)にも使用されます。

  • 『桂枝加竜骨牡蛎湯』には精神安定作用のある「竜骨」「牡蛎」が含まれています。
    この2つの生薬を含む方剤に『柴胡加竜骨牡蛎湯』がありますが、こちらは体質的に ”実証” といわれる丈夫な人に使用されることが多い方剤です。

  • 『桂枝加竜骨牡蛎湯』の味は表現法が難しいですが、甘くて辛いです。
のんびり太郎
のんびり太郎

桂枝加竜骨牡蛎湯けいしかりゅうこつぼれいとう』は、漢方薬の一種で、心身の緊張を和らげ、リラックス効果をもたらすことで知られています。

特に、男性の心因性性機能障害(陰萎、ED)に対しても使用されることがあります。

この心因性性機能障害は、心理的な要因が主な原因で引き起こされる勃起不全(ED)の一形態です。

桂枝加竜骨牡蛎湯の成分と作用

「桂枝加竜骨牡蛎湯」は、以下の成分から構成されています。

  • 桂枝(けいし): シナモンの樹皮から作られ、血行を促進し、体を温める作用があります。
  • 芍薬(しゃくやく): 筋肉の緊張をほぐし、鎮痛作用があります。
  • 甘草(かんぞう): 炎症を抑え、免疫機能をサポートします。
  • 竜骨(りゅうこつ): 化石化した骨で、鎮静作用があり、不安や緊張を和らげます。
  • 牡蛎(ぼれい): カキの殻から作られ、鎮静作用や強壮作用があります。

心因性性機能障害(ED)への効果

心因性性機能障害(ED)は、心理的なストレスや不安、プレッシャーが原因で発生するため、心身のリラックスが非常に重要です。

『桂枝加竜骨牡蛎湯』は、以下のようなメカニズムでこの症状に効果を発揮します。

  1. 鎮静作用: 竜骨と牡蛎の成分が中枢神経に働きかけ、不安や緊張を和らげます。
  2. 血行促進: 桂枝が血液循環を改善し、末梢血管を拡張することで、陰茎への血流を増加させます。
  3. 筋肉の緊張緩和: 芍薬が筋肉の緊張をほぐし、体全体のリラックスを促します。
  4. ホルモンバランスの調整: 甘草がストレスによるホルモンバランスの乱れを整えます。

使用方法と注意点

「桂枝加竜骨牡蛎湯」は、医師の指導のもとで使用することが重要です。

通常は、決められた分量を1日数回に分けて服用します。

個々の体質や症状に応じて適切な用量が異なるため、専門家のアドバイスを受けることが推奨されます。

その他の効果

この漢方薬は、性機能障害以外にも、自律神経失調症、不安神経症、不眠症など、さまざまな心身の不調に対して効果が期待されます。

心身のバランスを整える総合的なアプローチとして、多岐にわたる症状に対応できる点が魅力です。

まとめると、『桂枝加竜骨牡蛎湯』は、心理的要因による性機能障害に対して、心身のリラックスを促し、血行を改善することで効果を発揮します。

心因性EDに悩む男性にとって、有効な治療法の一つとなり得る漢方薬です。

【桂枝加竜骨牡蛎湯】のクリニカルパール

クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

重鎮安神薬である次の2種類の漢方薬の使い分けは次の通りです。

自分の経験からすると、どちらかというと『柴胡加竜骨牡蛎湯』に当てはまる人の方が多いですね!

(引用:がんじゅうふぁみりー)

【桂枝加竜骨牡蛎湯】の注意点

むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。

【桂枝加竜骨牡蛎湯】の入手方法

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

ほどよい堂
河邊甲介
河邊甲介

「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。

代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。

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