乳幼児や小児の頭部の皮膚症状におすすめの漢方薬が『治頭瘡一(ぢづそういっぽう)』です。
『治頭瘡一方』はかゆみや分泌物が多いじゅくじゅくした皮膚の状態に適しています。
もちろん、成人にも使用できます。

ジュクジュクした感じの頭のかゆみに何かおすすめの漢方薬はあるのかな?


便秘を伴っているような場合には『治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)』という漢方薬がおすすめです!
「スイカズラ」という植物の茎葉を利用した「忍冬(にんどう)」という生薬が含まれていています。

スイカズラは、甘い香りのする白い花を咲かせる日本原産の植物です。
樹高が低く、寒い冬にも緑の葉っぱを茂らせていることから、庭木として古くから利用されてきました。
忍冬は金銀花(きんぎんか)と同じです。
スイカズラは「金銀花」とも呼ばれますが、生薬としての金銀花はスイカズラの蕾を乾燥させたものを指します。
(一部引用:Yomeishu)

治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)の生薬構成(ツムラ)
連翹(レンギョウ)、蒼朮(ソウジュツ)、川芎(センキュウ)、防風(ボウフウ)、忍冬(ニンドウ)、荊芥(ケイガイ)、甘草(カンゾウ)、紅花(コウカ)、大黄(ダイオウ)
治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)の効能効果(ツムラ)
湿疹、くさ、乳幼児の湿疹
治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)の特徴・説明
- 『治頭瘡一方』は頭部の脂漏性湿疹やアトピー性皮膚炎に効果が認められています。
- 『治頭瘡一方』はかゆみや分泌物が多いじゅくじゅくした状態に適しています。
- 便秘症の人の場合は「大黄」を含む漢方薬を併用すると効果がアップすると言われています。
『治頭瘡一方』に含まれている「大黄」には抗炎症作用があるため、湿疹の炎症が抑えられると考えられています。
- 浅田宗伯によると『清上防風湯』は “清熱” を主とし、『治頭瘡一方』は “解毒” を主とすると表現してあります。
- 『治頭瘡一方』の味は表現法が難しいですが、わずかに甘いです。
治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)のクリニカルパール
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、とは経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

毛包炎(毛嚢炎)にも『治頭瘡一方』が効果があることが多いです。
(引用:漢方.jp)

『治頭瘡一方』のように「連翹(レンギョウ)」という生薬が含まれていると皮膚病変に効く漢方薬と考えて間違いは無いです。
(引用:漢方.jp)

治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
漢方薬のメーカーは「ツムラ」「クラシエ」が2大メーカーです。そのほか、「三和」「コタロー」などあります。どこのメーカーが優れているかは自分は正直わかりません。
同じ方剤名でもその中に含まれる生薬は植物などが原料になっているので、生産地・生産時期・天候などで変わります。ただ、しっかりと厳しい基準をクリアしたものですので心配はありません。
ちなみに、「ツムラ」さんの粉末は、粒子が大きいですがお湯に溶かすときれいに完全に溶けてしまいます。
「クラシエ」さんの粉末は、粒子が細かいですが、お湯に完全には溶けず、粒子が沈殿した感じになります。
実際に飲み比べて、お好みのメーカーを選んでいただければ良いと思います。
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