吐き気やむかつき、嘔吐におすすめの漢方薬『二陳湯(にちんとう)』です。胃の辺りを叩くとポチャポチャと音がするような人の、胃の不快感、胃炎、二日酔いなどにも用いられます。
胃の辺りを叩くとポチャポチャと音がするような場合を古典的には ”胃内停水(いないていすい)” といいます。
胃に水が溜まっているような感じで、吐き気が続くようなときにおすすめの漢方薬はあるのかな?
痰湿は体内に余分な湿気と痰が蓄積することで、さまざまな不調を引き起こします。
特に吐き気は、その代表的な症状の一つです。
中医学では、痰湿を取り除き、体内のバランスを整えるために、『二陳湯』と『六君子湯』が効果的とされています。
『二陳湯』は、痰湿を除去し、消化器系をサポートすることで吐き気を軽減します。
一方、『六君子湯』は、体力を補い、胃腸の働きを改善することで、痰湿による不快な症状を緩和します。
本ガイドでは、これらの漢方薬がどのように痰湿と吐き気にアプローチするのか、その具体的な使用方法と組み合わせ方について詳しく解説します。
これにより、効果的に症状を管理し、より快適な日常生活を送るためのヒントを得ることができます。
二陳湯(にちんとう)の生薬構成(ツムラ)
半夏(ハンゲ)、茯苓(ブクリョウ)、陳皮(チンピ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)
二陳湯(にちんとう)の効能効果(ツムラ)
悪心、嘔吐
二陳湯(にちんとう)の特徴・説明
- 吐き気やむかつき、嘔吐に使用される漢方薬ですが、単独で使用されることは少ないかもしれません。
- 古典的には、「水毒」「痰飲(たんいん)」といわれる状態に使用するとよいとされています。「痰飲」とは、人体局所に停滞した異常な水液のことを指しています。
- 味は表現法が難しいですが、わずかに甘いです。
- 「浅田飴」でも有名な「浅田宗伯」という人が考案した漢方薬です。
咳き込んで痰が絡むような場合は、『五虎湯』に『二陳湯』を合わせた『五虎二陳湯』が使用されることがあります。
この場合の、『二陳湯』の働きは、西洋薬でいう「去痰剤」に相当すると理解すると良さそうです。
二陳湯(にちんとう)のクリニカルパール
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。
中医学的には『二陳湯』は ”燥湿化痰(そうしつけたん)” の専門薬です。
簡単に言えば、からだを乾かす作用が強いということになります。
言い換えれば余分な水分を取り除く薬ですね!
そのため、”陰虚タイプの人(乾燥傾向の人)” には『二陳湯』は使用すべきではないと考えます。
(引用:がんじゅうふぁみりー)
二陳湯(にちんとう)の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
二陳湯(にちんとう)の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
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