吐き気やむかつき、嘔吐におすすめの漢方薬『二陳湯(にちんとう)』です。胃の辺りを叩くとポチャポチャと音がするような人の、胃の不快感、胃炎、二日酔いなどにも用いられます。
胃の辺りを叩くとポチャポチャと音がするような場合を古典的には ”胃内停水(いないていすい)” といいます。

胃に水が溜まっているような感じで、吐き気が続くようなときにおすすめの漢方薬はあるのかな?


痰湿は体内に余分な湿気と痰が蓄積することで、さまざまな不調を引き起こします。
特に吐き気は、その代表的な症状の一つです。
中医学では、痰湿を取り除き、体内のバランスを整えるために、『二陳湯』と『六君子湯』が効果的とされています。
『二陳湯』は、痰湿を除去し、消化器系をサポートすることで吐き気を軽減します。
一方、『六君子湯』は、体力を補い、胃腸の働きを改善することで、痰湿による不快な症状を緩和します。
本ガイドでは、これらの漢方薬がどのように痰湿と吐き気にアプローチするのか、その具体的な使用方法と組み合わせ方について詳しく解説します。
これにより、効果的に症状を管理し、より快適な日常生活を送るためのヒントを得ることができます。
二陳湯(にちんとう)の生薬構成(ツムラ) / 半夏、茯苓、陳皮…5つの生薬が調和して痰を排出!
半夏(ハンゲ)、茯苓(ブクリョウ)、陳皮(チンピ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)
二陳湯(にちんとう)の効能効果(ツムラ)
悪心、嘔吐
二陳湯(にちんとう)の特徴・説明 / 現代生活で溜まりがちな水分を二陳湯でリセット!
現代の生活習慣や食事によって、体内に余分な水分がたまりやすくなります。
特に、過度の栄養摂取や運動不足、そしてストレスが原因で、体内の水液の流れが滞り、「痰」が生成されることがあります。
漢方における「痰」とは、単なる気管支から出る痰だけでなく、嘔吐物や動脈硬化の血管内に蓄積されるドロドロとした病理的な物質も含まれます。
『二陳湯』は、この水液の滞留を取り除くための基本的な去痰剤で、脾に効く生薬を中心に構成されています。
脾は痰を作り出す臓器で、痰は肺にたまりやすいとされています。
『二陳湯』をはじめとする去痰剤は、こうした不調を改善するために有効であり、『六君子湯』や『温胆湯』などが派生処方として挙げられます。
健康を維持するためには、体内の水液の流れを整えることが重要です。
「二陳湯」は、痰や咳を改善するために広く使用されている基本的な漢方薬ですが、実は多くの方剤に組み込まれています。
例えば、脾気虚証があれば、二陳湯に人参、白朮、大棗を加えた「六君子湯」が選ばれます。
また、不眠や驚きやすい、いらいらなどの症状には、二陳湯に清熱効果を加えた「温胆湯」が有効です。
さらに、めまいが強い場合には「半夏白朮天麻湯」を、嘔吐が激しい場合には「五苓散」を併用することがあります。上腹部の膨満感や食欲不振が気になるときには「平胃散」を合わせることもあります。
もし陳皮や甘草を除くと、「小半夏加茯苓湯」に変わり、これは主に胃の症状、特に嘔吐に使われます。
二陳湯は、肺や胃の症状に対応する柔軟性の高い処方で、さまざまな症状に応じた適切な処方に変化します。
- 吐き気やむかつき、嘔吐に使用される漢方薬ですが、単独で使用されることは少ないかもしれません。
- 古典的には、「水毒」「痰飲(たんいん)」といわれる状態に使用するとよいとされています。「痰飲」とは、人体局所に停滞した異常な水液のことを指しています。
- 味は表現法が難しいですが、わずかに甘いです。
- 「浅田飴」でも有名な「浅田宗伯」という人が考案した漢方薬です。

咳き込んで痰が絡むような場合は、『五虎湯』に『二陳湯』を合わせた『五虎二陳湯』が使用されることがあります。
この場合の、『二陳湯』の働きは、西洋薬でいう「去痰剤」に相当すると理解すると良さそうです。
二陳湯(にちんとう)のクリニカルパール / 二陳湯で余分な水分を取り除く!燥湿化痰の専門薬
クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

中医学的には『二陳湯』は ”燥湿化痰(そうしつけたん)” の専門薬です。
簡単に言えば、からだを乾かす作用が強いということになります。
言い換えれば余分な水分を取り除く薬ですね!
そのため、”陰虚タイプの人(乾燥傾向の人)” には『二陳湯』は使用すべきではないと考えます。
(引用:がんじゅうふぁみりー)
二陳湯(にちんとう)の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
二陳湯の使用例10パターン|体験談で読み解く「痰湿×胃腸・呼吸器」の漢方ケア
1. 【朝からムカムカして食欲が出ない】胃の痰湿が原因かも?
35歳・女性・事務職
「朝起きたときから胃がムカムカして、朝食をとる気になれませんでした。漢方相談で『痰湿』の影響かもと言われ、二陳湯を勧められました。3日ほどで胃が軽くなり、朝も食べられるように!」
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2. 【風邪のあと白い痰がいつまでも出る】咳も治らず困っていた
46歳・男性・営業職
「風邪が治っても咳と白い痰が続き、胸が重苦しい感じが残っていました。二陳湯を飲み始めたら、徐々に痰が減り、咳も気にならなくなりました。」
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3. 【梅雨時期になると気持ち悪くなる】湿気と体の不調に関連性?
29歳・女性・美容師
「梅雨時期は毎年だるくて胃がムカムカ。雨が降ると体調を崩していました。二陳湯で余分な水を出す漢方と聞き、試してみたら不快感が軽くなりました。」
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4. 【ストレスが溜まると嘔吐しそうになる】気と痰の停滞?
40歳・女性・教員
「忙しくなると胃が張ってきて、気持ち悪くなります。二陳湯を飲むと、スーッと楽になり、胃の不快感が和らぎました。」
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5. 【白くて泡っぽい痰が多い】乾いた咳ではなく湿った咳に
50歳・男性・管理職
「咳が出ても痰が多くて苦しかったです。市販薬では変化がなかったのに、二陳湯を飲んでから痰が減って、咳も軽くなりました。」
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6. 【飲みすぎた翌朝の吐き気と胃もたれ】二日酔い対策に
38歳・男性・営業職
「仕事柄、飲み会が多くて、翌朝は決まって吐き気。胃薬よりも二陳湯のほうがすっきりと効いて、食事も摂れるようになりました。」
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7. 【慢性胃炎と診断されているが、薬が合わない】自然なケアを求めて
58歳・女性・主婦
「病院の薬で改善しなかった胃の重さやムカムカ。漢方の二陳湯をすすめられ、体に合っていたのか、徐々に調子が整ってきました。」
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8. 【つわりのような吐き気が続く】妊娠ではないけど…
32歳・女性・パート勤務
「妊娠ではないのに、朝から吐き気がして困っていました。胃に水がたまっている感じがすると伝えると、二陳湯が合うかもとアドバイスされ、飲んだらスッキリ!」
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9. 【体が重だるくてやる気が出ない】湿邪がこもるタイプに
44歳・女性・フリーランス
「晴れの日と比べて、雨の日はだるくて頭も重くなりがちでした。二陳湯を飲むと、体の中からスッキリする感覚があり、活動しやすくなりました。」
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10. 【お腹が張ってガスが溜まりやすい】食べた後に不快感
39歳・男性・飲食店勤務
「食後すぐにお腹が張って、ゲップやガスが多いのが悩みでした。漢方薬局で『痰湿が原因かも』と説明され、二陳湯を飲むとお腹が軽くなり驚きました。」
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【表形式まとめ】二陳湯の使用例一覧
症例 | 主な症状 | 痰湿傾向の特徴 | 二陳湯の効果 |
---|---|---|---|
女性事務職(30代) | 朝のムカムカ・食欲不振 | 胃の水分過多 | 胃の痰湿を除き、食欲が改善 |
男性営業職(40代) | 咳と白い痰が続く | 痰多・胸苦 | 咳と痰が軽減、胸のつかえが取れた |
女性美容師(20代) | 梅雨時の吐き気・だるさ | 湿気に弱い | 体の余分な水分が抜け、体調が安定 |
女性教員(40代) | ストレスで嘔気 | 気滞+痰湿 | 緊張からくる胃の不調が和らぐ |
男性管理職(50代) | 痰が多い湿った咳 | 白く粘る痰・咳 | 痰が減り、咳も軽くなる |
男性営業職(30代) | 二日酔いによる吐き気 | 胃の停滞・水分過多 | 胃もたれが解消し、朝から快調 |
女性主婦(50代) | 慢性胃炎と吐き気 | 胃腸虚弱+痰湿 | 西洋薬が効かない胃部不快感に効果的 |
女性パート(30代) | 胃がチャポチャポして吐き気 | 胃内停水 | 吐き気が減り、体がスッキリ |
女性フリーランス(40代) | 雨の日のだるさ・気分の低下 | 湿邪内停 | 活動しやすくなり、気分も前向きに |
男性飲食業(30代) | 食後の膨満感・ガスが多い | 胃腸の痰湿・消化停滞 | ガスや張り感が軽減し、食後の不快感が改善 |
二陳湯(にちんとう)の入手方法 / 通販で買える!:楽天とAmazonのおすすめ商品一覧
現代の生活習慣や食事が原因で、体内に余分な水分がたまり、痰が生成されやすくなります。
『二陳湯』は、この滞った水液を取り除くための基本的な去痰薬で、脾に効く生薬を中心に構成されています。
脾は痰を作り出す臓器で、痰は肺にたまりやすいことから、二陳湯は痰の排出を促し、健康をサポートします。痰や咳にお悩みの方におすすめの漢方薬です。
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

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