当帰(とうき)は、伝統的な中国の薬膳素材として広く使用されてきました。
その学名は “Angelica acutiloba” であり、日本では主に「トウキ」と呼ばれています。
当帰は、セリ科の植物で、主に中国や東アジアで栽培されています。
その根を薬用として使用し、多くの健康効果があると言われています。
当帰は、薬膳料理の一部として使用されることが一般的です。
その根は通常乾燥させ、スライスやパウダーとして調理に使用されます。
以下に、当帰の主な特徴と効能についてご紹介します。
- 女性の健康サポート:
当帰は、女性の健康をサポートする効果があります。
女性の生理不順や月経痛の緩和、更年期障害の症状軽減などに効果が期待されています。 - 血液循環の促進:
当帰は、血液循環を促進する効果があります。
血流を改善し、酸素や栄養素の供給を増やすことで、体内の代謝を活性化させます。
当帰の薬膳データ
- 体質:血虚・瘀血
- 五性:温
- 五味:甘・渋
- 帰経:脾・肝・心
データの項目の見方
薬膳の観点からの区別とその食材に合う体質が分かります。
五味(ごみ)
薬膳における五味とは、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩辛い味)の5つの味のことです。
五味はそれぞれに対応する臓腑があり、その臓器に吸収されやすいといわれています。
- 酸味 – 肝 – 胆
- 苦味 – 心 – 小腸
- 甘味 – 脾 – 胃
- 辛味 – 肺 – 大腸
- 鹹味 – 腎 – 膀胱
五性(ごせい)
薬膳における五性とは、食材や生薬がもつ体を温めたり冷やしたりする性質のことです。
寒 / 涼 / 平 / 温 / 熱 があり、寒・涼の食材は体を冷やし、温・熱は体を温めます。
平は体を温めたり冷やしたりする性質のどちらもありません。
帰経(きけい)
薬膳における帰経とは、食材や生薬がどの臓腑・経絡に入り効果的に働くかを示した道しるべです。
臓腑や経絡、精神に影響を与えるといわれています。
個々の体質に合う帰経の食材を取り入れることで、体を良い状態に近づけられると考えられています。
体質(体質)
体質は、気滞体質 / 気虚体質 / 瘀血(血瘀)体質 / 血虚体質 / 痰湿体質 / 陰虚体質 / 湿熱体質 / 陽虚体質の8つに分かれ、それぞれの体質によっておすすめの食材や養生法が異なってきます。
その時の体質に合った食材・生薬を摂ることで体を良い状態に近づけられると考えられています。
当帰とおすすめの食べ合わせ食材
当帰は、煮込み料理やスープ、蒸し料理、茶など、様々な料理に利用されます。
また、中医学では、他の薬草や材料との組み合わせで煎じ薬や漢方薬としても使用されることがあります。
シナモン+生姜+陳皮(生理痛など生理に関する症状緩和に)
血の巡りを改善し、気血を補うことで生理に関する症状緩和が期待できます。
シナモンは、薬膳料理において広く使用されるスパイスであり、その健康効果が注目されています。
以下に、シナモンの効果を薬膳的にまとめました。
- 血液循環の改善:
シナモンには、血液循環を促進する効果があります。
血管を拡張し、血流を改善するため、体内の代謝を活性化させます。 - 体温調節:
シナモンは、体温を上昇させる作用があります。
体内の循環を活性化させ、体を温める効果があります。
冷え性の改善や寒冷地での体力維持に適しています。
鶏肉+なつめ(貧血の改善に)
鶏肉は、薬膳料理において重要な役割を果たす食材の一つです。
以下に、鶏肉の薬膳効果を簡単にまとめました。
- 疲労回復とエネルギー補給:
鶏肉は、疲労回復やエネルギー補給にも効果があります。
豊富なタンパク質は筋肉の修復や成長に役立ち、エネルギー源としても利用されます。 - 滋養強壮と美肌効果:
鶏肉には、コラーゲンやビタミンAが含まれています。
これらの成分は、皮膚や結合組織の健康維持に役立ち、滋養強壮や美肌効果をもたらします。
当帰の注意ポイント!
胃腸が弱く、慢性的に軟便・下痢傾向の人は摂り過ぎないようにしましょう。
当帰を使ったおすすめレシピ
おすすめレシピは ”COOKPAD(クックパッド)” から引用しています!
当帰の保存方法
高温多湿を避け、冷暗所で保存してください。
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