生理痛が酷くて、生理の際は生活にも支障が出てしまうのだけれど、どうしたらいいのかしら…?
女性にとって、生理痛は毎月の辛い課題となっています。
腹痛や頭痛、吐き気など、その症状は個人によって異なりますが、生理痛が日常生活に与える影響は決して小さくありません。
しかし、あきらめる必要はありません。
この記事では、生理痛で悩んでいる方々に向けて、痛みを和らげるための効果的な方法や注意点についてご紹介します。
快適な月経期間を過ごすために、ぜひご一読ください。
生理とは?
生理・月経(げっけい、英: menstruation)は、性成熟したヒトの女性および高等霊長類のメスにおいて、子宮内膜(子宮壁の最内層)が周期的に剥離・脱落する際に生じる生理的出血です。
思春期に始まり(初経)、個人差はあるが、閉経時期までの間におよそ28日周期で起こり、通常3~7日間続きます。(正常月経周期:25日から38日)
生理・月経と同時かその数日前から不快な症状を感じる女性が多く、これは月経随伴症状や月経前緊張症候群(PMS)、生理痛(月経痛)と呼ばれ、生理痛は子宮筋が収縮し剥離・脱落した子宮内膜を腟へ排出する際に生じる収縮痛なのです。
正式な医学用語は ”月経” ですが、「生理(せいり)」「女の子の日」「メンス」「アレ」など様々な名称で呼ばれています。
生理痛とは?
生理痛とは、生理に関係してお腹の下のあたりに痛みが出ることです。
医学的には “月経痛” と呼びます。
原因には、主に生理の際に出る “プロスタグランジン” というホルモンが関係しています。
これは子宮を収縮させて生理の血液を外に出すはたらきをしていますが、多く分泌されて必要以上に子宮を収縮させてしまうと痛みが強くなります。
生理痛は、ある程度誰にでもありえるのですが、”薬で我慢できない”、”生理痛が長引く” などの症状が頻繁にあてはまる場合は、「子宮内膜症」、「子宮筋腫」などの病気が潜んでいる可能性がありますので一度は産婦人科を受診するようにしましょう。
重い生理痛があっても、低用量のピルを服用することで症状を緩和できる可能性があります。
低用量ピルの服用で生理痛と同時に頭痛や吐き気なども改善することが多いです。
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生理痛が酷くて、何か怖い病気が隠れていないか心配になるけど、婦人科に行くのも少し抵抗があるのよね…。
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つらい生理痛にも漢方薬は威力を発揮します!
YouTubeチャンネル【がんじゅうふぁみりー】でもお馴染みの長嶺荒人先生が生理痛に関する中医学的な漢方治療について解説してくれていますので紹介しますね!
長嶺荒人先生は「NPO法人 がんじゅうふぁみりー」代表であり中医学に精通した先生です!
”逆さ仏をなくし、長寿県沖縄を取り戻す” という信念のもとに様々な活動をされています。
つらい生理痛で困っている女性には、生理の2~3日前から1週間くらいは漢方薬の駆瘀血剤である『桃核承気湯』、『桂枝茯苓丸』を服用してもらって、それ以外の日は ”ビタミンE” を飲んでもらっています。
ビタミンEには次のように3種類に分類できます。
- 天然のビタミンE: d-α–トコフェロール
- 天然型のビタミンE: α–トコフェロール
- 人工合成されたビタミンE:dl-α-トコフェロール
私はその中では天然のビタミンEをお勧めしています。
1日量の服用量は600㎎(1回200㎎、1日3回)をお勧めしています。
しばらくビタミンEの服用を続けていると冷えが改善して体が温かくなってきたり、生理痛が和らいでくるのですが、その際には1日200㎎(1回100㎎、1日2回)くらいで継続してもらいます。
(引用:がんじゅうふぁみりー)
人工合成型のビタミンEは還元能力は望めません。
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生理痛に対する漢方的養生法
生理痛に対する漢方的な養生法は、自然な方法で生理痛を軽減し、身体のバランスを整えるためのアプローチです。
以下にいくつかの漢方的養生法を詳しく説明します。
- 気滞瘀血
- 寒湿
- 気血不足(気虚・血虚)
気滞瘀血の改善法
気滞瘀血の原因は様々ですが、慢性的なストレスが一番の原因です。
上手にストレスを解消することが大切です。
- 情緒的ストレス
- 運動不足
- 不適切な食生活
- 外傷や手術
ストレス発散
強い情緒的なストレスや抑圧された感情は、体内の気の流れを妨げ、気滞瘀血を引き起こす可能性があります。
ストレスが長期間続くと、体内のエネルギーの流れが乱れ、血液の循環も阻害されることがあります。
趣味や軽い運動などで上手にストレスを発散しましょう!
適度な運動と休息
- 適度な運動:
生理痛の時期でも適度な運動を行うことで、血液の循環を促進し、筋肉の緊張をほぐす効果があります。
ウォーキングやヨガなど、無理のない運動を取り入れてみましょう。
- 十分な休息:
生理痛の時期は身体が疲れやすいため、十分な休息を取ることも重要です。
睡眠時間を確保し、ストレスを避けることで身体の疲労を軽減できます。
バランスの取れた食事
食生活の乱れや栄養不足も、気滞瘀血の原因となることがあります。
過度な油っこい食事や冷たい飲み物の摂取、食事の偏りなどが血液の循環を悪化させ、血液の凝固や停滞を引き起こす可能性があります。
- 血を補う食材:
生理痛は血の不足が原因とされることがありますので、血を補う食材を摂ることが重要です。
例えば、レバーや紅花などの食材が血を活性化させる助けとなります。
- 冷たい食べ物や飲み物の制限:
生理痛の時期には、冷たい食べ物や飲み物を控えることが望ましいです。
これらは脾胃の機能を低下させ、血液の循環を悪化させる可能性があります。
漢方薬を上手に取り入れる
外傷や手術による組織の損傷は、血液の流れを阻害し、血液の凝固や停滞を引き起こすことがあります。
これにより、局所的な気滞瘀血が生じる場合があります。
駆瘀血剤といわれる漢方薬を使用することで血液の流れが改善します。
活血剤とは主に当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、桃仁(とうにん)、牡丹皮(ぼたんぴ)、紅花(こうか)、延胡索(えんごさく)、大黄(だいおう)などを多く含んだ漢方薬です。
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
- 折衝飲(せっしょういん)
- 通導散(つうどうさん)
- 芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)
寒湿の改善法
中医学では、「寒湿」(かんしつ)とは、体内に寒冷な要素と湿潤な要素が蓄積し、バランスを崩している状態を指します。
寒湿の改善するには、以下のような養生法があります。
- 湿度が高い
- 冷たい食べ物と飲み物の取り過ぎ
- 食生活の乱れや栄養の偏り
- 寒冷な気候
- 先天的要因
湿気の影響を避ける
湿気の多い環境に長時間さらされることで、体内に湿気が蓄積しやすくなります。
湿気は脾胃の機能を低下させ、体内のエネルギーの流れを妨げ、代謝や排泄機能の低下を引き起こすことがあります。
除湿器を使用したり、エアコンを上手に活用して、湿度の管理を行いましょう。
冷たい食べ物と飲み物を避ける
過度な冷たい食べ物や飲み物の摂取は、体内に寒冷な要素をもたらし、消化機能の低下や体温の下降を引き起こす可能性があります。
特に生冷食品や冷たい飲み物の過剰摂取は、寒湿を悪化させる要因となります。
不適切な食生活を避ける
食生活の乱れや栄養の偏りも、寒湿の原因となることがあります。
脂肪分の過剰摂取や加工食品の多食、消化不良を引き起こす食品の摂取などが体内の湿潤な要素を増加させ、寒湿を引き起こすことがあります。
乳製品や味の濃い食べ物、脂っこい食べ物を避けるようにしてください。
寒冷な気候や湿度の高い環境を避ける
寒冷な気候や湿度の高い環境に長時間さらされることも、寒湿の原因となります。
寒冷な気候は体温を下げ、湿度の高い環境は湿気を増加させるため、体内に寒湿が蓄積しやすくなります。
クーラーの温度を下げ過ぎないようにしましょう。
エアコンの除湿や除湿器を上手に利用して湿度の管理をしましょう。
漢方薬を上手に取り入れる
個人の体質や遺伝的な要素も、寒湿の発生に関与することがあります。
先天的に湿性の体質や寒冷に敏感な体質を持っている人は、寒湿になりやすい傾向があります。
このような人は、陽虚タイプといわれ、身体を温める力が弱い体質です。
いくら内外から体を温めてもなかなか温まらない状態です。
身体の色々なところで機能低下がみられることが多いです。
気血不足の改善法
気血不足は中医学では気虚・血虚と言われています。
気虚は、「気」の不足または虚弱を指します。
中医学では、気は生命活動や体の機能を維持するエネルギーと考えられています。
血虚は、「血(血液など)」の不足または虚弱を指します。
中医学では、血は体の栄養物質を運び、組織や臓器に栄養を供給する重要な役割を果たすと考えています。
- 長期間のストレス
- 過労
- 過剰なダイエット
- 胃腸が弱い
気血不足の場合の生理痛の特徴は、激痛ではなく ”じわじわくる痛み” です。
中医学では、気血不足の改善には以下のようなアプローチが用いられます。
ただし、具体的な改善法は個人の状態や症状によって異なる場合がありますので、専門家との相談が重要です。
食事療法
- 栄養バランスのとれた食事を摂ることが重要です。
特に、食材や調理法を工夫して体を温める効果のある食事を心掛けます。
例えば、温かいスープやシチュー、温野菜、根菜類、ヒジキ、ヨモギ、レッドビート、黒ゴマ、アーモンドなどが推奨されます。
- 鉄やビタミンCを含む食品(ほうれん草、レバー、豆類、オレンジなど)を摂取し、貧血の改善を図ります。
薬膳素材では「補気類」の山芋(山薬)、かばちゃ、栗、豆類、鶏肉、朝鮮人参などに、「補血類」のニンジン、落花生、タコ、竜眼肉などがおすすめです。
生活習慣の改善
- 必要な休息と睡眠をとることが重要です。
適度な運動を取り入れることで、血液や気の循環を促進することができます。
- ストレスを適切に管理し、心身のリラックスを図ることが大切です。
瞑想や深呼吸などのリラクゼーション法を取り入れると良いでしょう。
漢方薬を上手に取り入れる
- 気血不足の状態に合わせた漢方薬を上手に取り入れると良いです。
例えば、参耆剤は、体力や気力の低下、疲労感、虚弱感などの症状を改善するために使用される漢方薬です。
その主な成分は、「人参」と「黄耆(オウギ)」です。
代表的な漢方薬は『補中益気湯』、『十全大補湯』、『人参養栄湯』です。
鍼灸療法を行う
- 鍼や灸、マッサージなどの施術によって、気血の循環を促進し、気血不足の改善を図ることができます。
ただし、適切な施術を受けるためには経験豊富な鍼灸師の指導が必要です。
気血不足におすすめのツボは「足三里」です!
気血不足の改善には、継続的なケアと根気が必要です。
適切なアドバイスや治療を受けることが重要です。
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