突然おこる ”しゃっくり” ですが、なかなか止まらない時どうしていますか?
このしゃっくりにも漢方薬が活躍します!
まさかと思うような意外なしゃっくりを止める方法もありましたので紹介させていただきますね!
吃逆(きつぎゃく)・しやっくりとは
胸部と腹部を仕切る横隔膜が急速な収縮を起こすと同時に声帯が閉鎖することで、空気の流入(吸気)が阻止される現象です。
自分の意思とは関係なく発生する反射運動で、反射には喉の筋肉を動かし、喉・扁桃・舌からの情報を脳に伝える舌咽神経が関係しており、ここに刺激が与えられると延髄にある吃逆中枢を介してしゃっくりが起こります。
吸気と同時に声帯が閉鎖するため「ヒクッ」という音が出ることが多く、英語のhiccupなど外国語でしゃっくりを意味する単語には、よくこの音が使われます。
しゃっくりは医学用語では「吃逆(きつぎゃく)」と呼ばれています。
2日以内に停止するものを「急性吃逆」と呼び、多くの人が経験しますが、中には2日以上続く「慢性吃逆」や1ヵ月以上続く「難治性吃逆」が発生することもあります。
「2日以上続くしゃっくり」は、呼吸困難や嘔吐、不眠などの苦しい合併症状を伴うことがあるだけでなく、脳や呼吸器、消化器など何らかの基礎疾患が原因となっている可能性が高いため、原因究明および治療が大切です。
(引用:茨城県民生活協同組合 友愛記念病院 救急科部長 近藤 司 先生)
しゃっくりにおすすめの漢方薬
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
『呉茱萸湯』を使用するときの目安は次の通りです。
- 手足の冷えなどがあるとき。
- 首筋から肩のこりがあるとき。
- 腹部の冷え、胃腸虚弱の傾向があるとき。
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
『半夏瀉心湯』を使用するときの目安は次の通りです。
「黄芩」、「黄連」などの清熱剤が含まれている為、冷えがある場合は避けた方がよいとされています。
- ストレスによって胃が不調になっている ”胃気上逆(気逆)” に。
- ”心下痞硬(しんかひこう)” と呼ばれ、胸やみぞおちにつかえ感があるとき。
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
『芍薬甘草湯』は、発作性で急性のしゃっくりには横隔膜の痙攣を目標に使用されます。
体質・随伴症状には関係なく使用できます。
柿蔕湯(していとう)
『柿蔕湯』の生薬構成は、丁子ー1.5g・柿蒂ー5.0g・生姜ー1.0gです。
漢方の古典「済生方」収載の処方にもとづいてつくられた漢方薬です。
しゃっくりは、横隔膜(または他の呼吸補助筋)の痙攣によって起こるのですが、漢方では「気」の塊が逆上したものととらえます。
柿のヘタ(柿蒂)は、この ”気” の異常を元に戻す作用があると考えられています。
『柿蔕湯(していとう)』は、病院で処方される漢方薬には含まれていませんので、市販薬として購入するしかありません。
しゃっくりが止まる意外な方法とは!
静かな会議室や教室などで突然しゃっくりが出てあせることがありますよね!
そんな時、しゃっくりを瞬時にとめる方法があります。
一度、試してみてください!
体内にある「しゃっくりの経路」が刺激されたときにも、しゃっくりが引き起こされるんじゃないかと考えられているようですが、まだ研究の途中ではっきりとは明らかになっていないようです。
「しゃっくりの経路」とは、脳の一部である延髄という組織、そして喉にある声門(左右の声帯のすき間)や鼻咽腔、あとは肺に接している横隔膜などを通る神経などを指しています。
しゃっくりを止める驚きの方法は、 ”30秒、耳に指を突っ込む” ことです。
やり方はとても簡単です。
両耳の穴に人差し指を入れ、なるべく奥まで突っ込んで、約30秒押すだけ!
これによって耳奥にある迷走神経を刺激できるため、しゃっくりが止まるというわけです。
もう一つの方法が、 ”舌を引っ張る” ことです。
舌をつかんで30秒間ほど強く引っ張るという方法になります。
舌咽神経を刺激することで横隔膜の動きを正常な状態に戻すという原理です。
少し痛みを伴いますが効果はしっかりあるようです。
しゃっくりをとめる方法を耳鼻科医が解説してくれる動画があったよ!
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
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