月経障害・更年期障害・冷え性に悩んでいる女性におすすめの漢方薬【四物湯(しもつとう)】

四物湯

月経障害、更年期障害、そして冷え性に悩む女性にとって、日常生活はしばしば苦痛を伴うものです。

これらの症状は、体と心のバランスを崩し、健康や生活の質に大きな影響を与えます。そこで、古くから漢方医学で用いられている『四物湯(しもつとう)』がおすすめです。

四物湯は、「当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、川芎(せんきゅう)、地黄(じおう)」の四つの生薬から成り立ち、血を補い、血の循環を改善し、体の冷えを和らげる効果があります。

さらに、ホルモンバランスを整え、女性特有の不調を緩和する助けとなります。

婦人科系疾患(月経障害など)・末梢神経障害(冷え性・しびれ・乾燥肌)などにおすすめの漢方薬が『四物湯(しもつとう)』です。

”血虚” に使用される基本方剤で、カサカサ乾燥した肌に潤いをあたえる効果も期待できます。

また、女性ホルモンの変動に伴って現れる体と心の症状である ”血の道症” などにも使用頻度が高い漢方薬です。

ハルくん
ハルくん

女性はホルモンバランスで体調が変わるので大変だよね。

のんびり太郎
のんびり太郎

女性に特有の症状などには、漢方薬がおすすめです!
漢方薬はどちらかと言うまでもなく、男性より女性のために作られていることが多いのも特徴なのです!

のんびり太郎
のんびり太郎

婦人科系の症状におすすめの漢方薬のひとつがが『四物湯』です。

更年期障害とはどのような状態なの?

まず「閉経」とは、卵巣の活動性が次第に消失し、ついに月経が永久に停止した状態のことを言います。

月経が来ない状態が12か月以上続いた時に、1年前を振り返って閉経としています。

日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、個人差が大きく、早い人では40歳台前半、遅い人では50歳台後半に閉経を迎えます。

閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。

更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。

のんびり太郎
のんびり太郎

更年期障害につい分かりやすく解説している動画がありましたので紹介しますね!

出典:YouTube【2分で分かる医療動画辞典 ミルメディカル】

更年期障害の症状にはどのようなものがあるの?

出典:うのきクリニック

更年期障害の症状

分類症状説明
身体的症状ホットフラッシュ(ほてり)突然の熱感や発汗、顔や首の赤みが現れる。
発汗(特に夜間の発汗)過剰な発汗が特に夜間に現れることが多い。
不眠寝つきが悪くなったり、途中で目が覚めたりする。
動悸心拍数の増加や不規則な心拍が感じられる。
関節痛や筋肉痛関節や筋肉に痛みを感じる。
頭痛頻繁に頭痛が発生する。
めまいバランスを崩したり、ふらついたりする。
疲労感常に疲労を感じ、日常の活動が困難になる。
体重の増加代謝の低下による体重増加が見られる。
皮膚の変化乾燥肌やかゆみ、しわの増加などが見られる。
精神的症状イライラや不安小さなことに対して過敏に反応しやすくなり、不安感が増す。
抑うつ気分が落ち込みやすくなり、意欲が低下する。
集中力の低下物事に集中できなくなり、記憶力の低下が見られる。
感情の不安定些細なことで涙が出たり、急に怒りがこみ上げてきたりする。
無気力何もやる気が起きず、日常の活動に興味を失う。
その他の症状性欲の低下性欲が減退する。
膣の乾燥エストロゲンの減少により、膣の乾燥や不快感が生じる。
尿失禁尿を漏らしやすくなる。
  • 血管の拡張と放熱に関係する症状
    ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など

  • その他のさまざまな身体症状
    めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさなど

  • 精神症状
    気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など

(引用:日本産科婦人科学会

更年期障害の対処法

  1. 生活習慣の改善:規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動が効果的です。
  2. ストレス管理:リラクゼーション法や趣味の時間を持つことでストレスを軽減することが重要です。
  3. サプリメントの摂取:ビタミンやミネラル、ホルモンバランスを整えるサプリメントを摂取することが有効です。
  4. 医療機関の受診:症状が重い場合は医療機関での相談や治療が必要です。ホルモン補充療法(HRT)などの選択肢があります。
  5. 漢方薬や薬膳:更年期症状に対応した漢方薬や薬膳を取り入れることも有効です。

これらの症状や対処法は個人によって異なるため、自分に合った方法を見つけることが大切です。

のんびり太郎
のんびり太郎

『四物湯』+『苓桂朮甘湯』=『連珠飲』という方剤になるのですが、アリナミン製薬からは「ルビーナ®」という商品名で販売されています。

更年期障害で悩んでいる方におすすめの漢方薬の一つになります。

【四物湯】の生薬構成(ツムラ)

地黄(ジオウ)、芍薬(シャクヤク)、 川芎(センキュウ)、 当帰(トウキ)

【四物湯】の効能効果(ツムラ)

産後あるいは流産後の疲労回復、月経不順、冷え症、しもやけ、しみ、血の道症

【四物湯】の特徴・説明

  • 『四物湯』は古典的漢方では ”血虚” に使用される基本方剤となります。
    ”気虚” に使用される『四君子湯』とならぶ基本方剤です。
のんびり太郎
のんびり太郎
  • 血虚とは、栄養素である「血」が不足している状態。
    循環が悪くなることで、全身に栄養が行き渡らないため、貧血の傾向やめまい、しびれやけいれんなどの症状も現れやすいです。
    また肌がカサカサしたり、抜け毛や白髪が増える傾向があります。
のんびり太郎
のんびり太郎
  • 気虚とは、「気」が不足してエネルギーが足りていないので、疲れや倦怠感があり、体が冷えやすい状態です。
    胃腸も弱く、食欲不振や胃もたれ、軟便・下痢をしやすい人が多いです。
    体力も無く免疫機能も低下し、風邪を引きやすい傾向があります。

  • 『四物湯』は皮膚症状として、凍傷(しもやけ)・肝斑(しみ)・乾燥肌などにも効果があるとされています。

  • 『四物湯』は味は表現法が難しいですが、わずかに甘味を帯びて特異です。

【四物湯】のクリニカルパール

クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

千福貞博先生
千福貞博先生

西洋医学的に血液検査で貧血を確認できれば、”血虚” と考えて問題ありません。

舌診では ”鏡面舌” が確認できれば血虚と考えてください。鏡面舌は鉄欠乏性貧血の所見です。

その他、筋力低下、こむら返り、心不全、皮膚の乾燥、髪の毛の異常なども血虚の所見になります。

(引用:漢方.jp)

新見正則Dr
新見正則Dr

ハンドフット症候群(手足症候群)には、『四物湯』をベースとした方剤がおすすめです。

代表として『十全大補湯』や『温清飲=四物湯+黄連解毒湯』、当帰飲子などがあります。

※手足症候群は、抗がん剤による治療中に手や足の皮膚にみられる一連の症状に付けられた名称です。 普通これらの症状は身体 の左右両側に現れます。

新見正則Dr
新見正則Dr

女性の場合は『四物湯』を服用していると ”化粧のノリ” が良くなることが多いですね!

(引用:漢方.jp)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

『四物湯』を飲んでいると ”肌がきれい” になるので女性には喜ばれることが多いですね!

効果を実感するために最初の1週間は倍量飲んでもらうこともよくありますね!

他にも、爪がキレイになったり、髪に艶が出てきたりするので、美容的に女性には喜ばれますね!

製薬メーカーでは『クラシエさんの四物湯』が一番効果が良いと感じています。

構成生薬の「地黄」は油性ですので、人によっては胃もたれすることがありますが、その場合は食後に服用するといいですね!

また、構成生薬の「川芎」は活血と行気(こうき)があるために、夜の遅い時間に服用すると寝つきが悪くなることがあります。※行気:気の流れを良くすること

そのために、私は『四物湯』は太陽が出ている時間帯に服用するように説明しています。

(引用:漢方.jp)

長嶺荒人先生
長嶺荒人先生

『四物湯』は眼精疲労などの改善や視力回復の効果も期待できる漢方薬です。

また、こむら返りなどが頻繁に起きるような人にもおすすめです!

(引用:がんじゅうふぁみりー)

漢方による抜け毛・脱毛の予防と治療

遺伝⁉環境⁉気になりだした「薄毛対策」に!薬剤師がお勧めする「育毛剤・発毛剤・養毛剤」を成分別に紹介します!

抜け毛や脱毛に対する特効薬は漢方には存在しませんが、漢方薬による体質改善が髪の健康に良い影響を与えることは広く認められています。

体質を改善することで抜け毛や脱毛を防ぎ、その原因となる体質を改善するための漢方薬が用いられます。

髪の毛の寿命と漢方治療の期間

髪の毛の寿命は、男性では3年から5年、女性では4年から6年と言われています。

このため、漢方による髪の毛の治療は数年かけて行う必要があります。焦らず気長に取り組むことが重要です。

毛周期と脱毛症の理解

髪の毛の成長は以下のようなサイクルを持っています。

  1. 自然脱毛毛母細胞の再分裂新しい髪の毛の芽生え成長前期成長期

このサイクルを各髪の毛が独自に持っています。

しかし、髪の毛を作る元になる毛細胞が何らかの原因で障害を受けると、成長している髪の毛は急速に脱毛します。

このようなヘアサイクルの異常を脱毛症と呼びます。

漢方における髪の毛と全身の健康

髪の毛は全身の栄養状態と体の若さ、老化のバロメーターとされています。

漢方では「髪は血の余り」「髪は腎の華」と言われ、髪のトラブルは「血」とホルモンなど生殖や老化と関係のある五臓の「腎」に問題があると考えられます。

  • 髪は血の余り:髪の毛は血液の状態を反映しており、健康な血液が豊富であれば髪も健康になります。
  • 髪は腎の華:腎は生命エネルギーの源であり、髪の毛の健康も腎の状態に大きく依存します。腎の機能が低下すると髪の毛の質や量にも影響を与えます。

体質改善による抜け毛・脱毛予防

漢方では、以下のような体質改善を行うことで抜け毛や脱毛を予防します。

  1. 血を補う:血を補う漢方薬を使用して、髪の毛の健康をサポートします。
  2. 腎を強化する:腎の機能を強化する漢方薬を用いて、髪の毛の成長を促進します。
  3. 全身の健康を整える:バランスの取れた食事や適度な運動、ストレス管理を行い、全身の健康を維持することが重要です。

漢方薬や生薬の例

  • 補血剤:四物湯、人参養栄湯十全大補湯など
  • 何首烏(カシュウ):血を補い、髪の毛の成長を促進します。
  • 杜仲(トチュウ):腎を強化し、髪の毛の健康を保ちます。

まとめ

漢方による抜け毛・脱毛の予防は、特効薬ではなく、体質改善によって全身の健康を整えることを目的としています。

髪の毛の寿命やヘアサイクルを理解し、長期的に体質改善に取り組むことで、健康な髪を維持することが可能です。

以上の情報を参考に、漢方による抜け毛・脱毛予防を検討してみてください。

漢方薬の選択や使用方法については、専門の医師や漢方薬剤師に相談することをお勧めします。

【四物湯】の入手方法

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

ほどよい堂
河邊甲介
河邊甲介

「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。

代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。

漢方相談や薬膳に関するオンライン相談も提供し、遠方の方々も利用できます。

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