便秘におすすめの漢方薬【調胃承気湯(ちょういじょうきとう)】

調胃承気湯(ちょういじょうきとう)

体質・体格を問わずに便秘に幅広く使えるおすすめの漢方薬が『調胃承気湯(ちょういじょうきとう)』です。

『大黄甘草湯』は、中等症以下の便秘に用いられることが多い漢方薬ですが、これに「芒硝(ボウショウ)」を加えたものが『調胃承気湯』で、やや切れ味がよくなります。

ハルくん
ハルくん

つらい便秘症について調べると、たくさんの漢方薬が便秘に効果があると記載されているけど、どの漢方薬でも効果は同じなの?

のんびり太郎
のんびり太郎

漢方薬は、便秘症にはもってこいのお薬なのです。

体格や便の状態によってその人に最適なお薬を選ぶことができます!

今回は、便秘におすすめの漢方薬の中のひとつ『調胃承気湯』について解説しますね!

便秘とはどんな状態なの?

共通の便秘の定義というものは無いようなのですが、日本内科学会では「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」としています。

また、2017年慢性便秘症診療ガイドラインでは、「本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。

ハルくん
ハルくん

便秘には正確に定められた定義はないんだね。

様々な便秘のタイプとは

  • 大腸や直腸の働きの異常による「機能性便秘」
     ※生活習慣やストレス、加齢などが原因で便秘になることがあります。

  • 便の通過が物理的に妨げられる「器質性便秘」
     ※大腸などの手術などが原因で便秘になることがあります。

  • 全身の病気の症状として起こる「症候性便秘」
     ※甲状腺機能低下症などが原因で便秘になることがあります。

  • 別の病気の薬の副作用で起こる「薬剤性便秘」
     ※抗うつ薬、抗コリン薬(喘息に使用する薬の一部・頻尿治療薬・パーキンソン病などの薬)、せき止めなどは大腸のぜん動運動を抑えるので、副作用で便秘になることがあります。

画像引用:一般社団法人 日本臨床内科医会

(参考資料:一般社団法人 日本臨床内科医会

【調胃承気湯】の生薬構成(ツムラ)

大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ)、甘草(カンゾウ)

【調胃承気湯】の効能効果(ツムラ)

便秘

「便秘」に使用される漢方薬!

  • 通導散:気うつ・瘀血がある場合

  • 麻子仁丸
    気うつがある場合・便秘の際のファーストチョイスです。
    高齢者におすすめ!

  • 潤腸湯:硬い便・血虚がある場合

  • 桂枝加芍薬大黄湯:腹痛・お腹の張りがある場合

  • 大建中湯:お腹の冷え・蠕動不穏がある場合

【調胃承気湯】の特徴・説明

ハルくん
ハルくん

『調胃承気湯』と『大黄甘草湯』と違いは、「芒硝(ボウショウ)」が入っているか入っていないかということなんだね。

  • 『調胃承気湯』に含まれている生薬の「芒硝(ボウショウ)」(含水硫酸ナトリウム)には、緩下作用があるとされ、『桃核承気湯』を代表に『承気湯類』と呼ばれる漢方薬に含まれています。

  • 『調胃承気湯』の味は表現法が難しいですが、酸味を帯び、特異的です。

【調胃承気湯】の注意点

むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。

【調胃承気湯】の入手方法

  • 病院で処方してもらう
  • ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。

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