2018年から中国や米国で高い注目を集めている生薬があります。
その名は「Huaier(フアイア)」という生薬です。
2018年、英文医学雑誌「Gut」において、「フアイア」により肝臓がんに対して効果が認められたという大規模臨床研究の結果が掲載され世界的に注目を集めました。
医学雑誌「Gut」は、世界五大医学ジャーナルのひとつである「BMJ」から発行されています。
生薬「Huaier(フアイア)」とはどのようなもの?
「Huaier(フアイア)」は、エンジュ(槐)の老木に発生するキノコで、学術名Trametes Robiniophila Murrというキノコの菌糸体から抽出されたものです。
槐の老木にしか寄生しないキノコであり大量に採ることが出来ないため、菌糸体を増殖させ培養してエキス化しています。
見た目は「サルノコシカケ」と呼ばれているキノコにそっくりだよね!
ちなみに、さるのこしかけとは「科名」であり総称で、ちょうど猿が椅子のように腰をかけたという形からこのような名前がつけられたんだって。
「霊芝」もサルノコシカケと呼ばれるキノコの仲間で、日本では「マンネンタケ」と呼ばれています。
「Huaier(フアイア)」は、米国・中国では薬として承認されていて、中国では1992年から抗がん新薬として使用されています。
2021年現在では、日本ではでは健康食品として流通しています。
「Huaier(フアイア)」に関することをイグノーベル賞を受賞された新見正則先生が ”日本東洋医学会” にて講演されています!
詳しい内容はYouTubeにて発信されていますので紹介しますね!
フアイアから『TPG-1』という新しい成分が発見!
2019年に超一流の生化学ジャーナル「JBC」において、「TPG-1」という成分に、抗腫瘍・抗炎症・免疫調整の作用があることが発見され、フアイアの抗腫瘍効果のメカニズムのひとつとして報告されました。
「TPG-1」とはどのような成分なの?
TPG-1とは、「第三の生命鎖」と呼ばれる ”糖鎖” の一種です。
糖鎖は、細胞の表面を覆うように存在し、細胞の性質を示した「細胞の衣装」とも例えられています。
それ故に、個々の細胞に特異的な情報伝達や細胞間コミュニケーションなどの機能と役割を果たして、免疫システムの安定化はこの細胞間コミュニケーションにより機能していることもわかってきているようです。
NHK放送の番組『人体 神秘の巨大ネットワーク』でも、臓器同士が情報交換をするために使うメッセージ物質があって、免疫細胞を活性化させたり、炎症を抑えたりしていると説明されていたよね!
フアイアの免疫に作用する点でのすごいところとはどのようなところなの⁉
免疫システムの不調を表す状態は、「免疫低下」「免疫亢進」「免疫混沌」の3つに大きく分類することができます。
「免疫低下」を起こせば、がんや感染症になりやすくなりますし、「免疫亢進」となってしまうとリウマチ・アレルギー疾患などの病気を発症してしまいます。
不妊症やメンタル疾患などは「免疫混沌」が関与している可能性が示唆されています。
不妊症やメンタル疾患なども免疫と関係があるかもしれないなんて驚き!
フアイアの凄いところは、一方的な免疫の上げ下げではなく、ある種のタンパク質に対する免疫は上げ、ある種のタンパク質に対する免疫を下げる働きがあります。
それゆえ、フアイアは『体全体の免疫力を中庸に維持できる』のです。
また、予防的観点からも免疫中庸の効果があるフアイアが現在注目されているのです。
『中庸(ちゅうよう)』とは、 極端ではないことや、偏っていないという意味になります。
東洋医学の考え方に「陰極まれば陽になり、陽極まれば陰になる」とあって、何事も極端な方向に行き過ぎると良くないという教えに通ずるものがありますね。
糖鎖とはどのようなものなの?
糖鎖(Glycan)は、各種の糖がグリコシド結合によってつながりあった一群の化合物です。
DNAを「第1の生命鎖」、タンパク質を「第2の生命鎖」と呼び、糖鎖は「第3の生命鎖」と言われています。
糖鎖は、糖の最小構成物質の一つで、「単糖」と呼ばれるグルコース、フルクトース、ガラクトースなどの単糖の結合で構成されます。
単糖は他にも多くの種類が自然界に存在し、それらが多彩に連なることで非常に長い直鎖状のものから複雑な分岐状のものまで、多様な構造を形成します。
糖鎖は、細胞の分化、代謝、老化、がんの転移・腫瘍マーカー、感染症(インフルエンザ、ピロリ菌、コレラ毒素等)、炎症、脳神経情報の伝達、免疫(免疫受容体調節、免疫細胞分化、抗体医薬等)、受精、バイオ医薬、脳、血液型などに関与して重要な役割を果たしていることがわかってきています。
生薬「Huaier(フアイア)」が安心して購入できる会社とは?
『株式会社フルフィルラボ』では、一般の方向けに生薬「Huaier(フアイア)」が購入することが出来ます。
フアイアはGAITIANLIの独自の技術で製造され、GMP認定工場での徹底した製造品質管理を行い、「安全」「安心」な製品原料を使用し、毒性高い鉛やヒ素・カドミウム等重金属検査も厳しく行われています。
フアイアは、多くの医療施設での調査を進められています。
代表的なフアイアの市販後調査協力施設は次の通りです。
- 国立がん研究センター中央病院
- 国立がん研究センター東病院
- 順天堂大学医学部附属順天堂医院
- 東京歯科大学市川総合病院
- 帝京大学医学部附属病院
生薬「Huaier(フアイア)」について、もっと詳しく知りたいときは?
『日本フアイア研究会』では、生薬「Huaier(フアイア)」に関する様々な論文や大規模臨床試験などの情報などが発信されています。
『漢方.jp』でもお馴染みの新見正則先生(新見正則医院院長/帝京大学医学部大学院東洋医学講座指導教授)も学術担当理事として活躍され、自身のクリニックでも生薬「Huaier(フアイア)」を使った診療されておられます。
『漢方.jp』でもお馴染みの新見正則先生が院長をされている「新見正則医院」についてはこちらの記事で紹介しているよ!
新見医師自身も新型コロナ感染対策としてフアイアを毎日3グラム服用しているとのこと。
【アニミューン®】犬猫で世界初のフアイア抽出!というキノコに含まれる「糖鎖(トウサ)TPG-1」配合の犬猫用サプリメント!
アニミューン®は、フアイアというキノコに含まれる「糖鎖(トウサ)TPG-1」を主成分とする 犬猫用サプリメントです。
アニミューン®は、健康維持によって動物本来の免疫力を保ってくれます。
TPG-1を含む犬猫用製品はアニミューン®だけだよ!
原料は100%食物由来のため、様々な状態の愛犬愛猫にも安心して使用可能!
成長期~高齢期の毎日の健康サポー トにおすすめ。
獣医師
獣医師として、治療中や手術後、気カ・食欲の心配な犬や猫にアニミューン®を好んで使用しています。
副作用がほぼなく、これまで使用してきたサプリメントに比べ自信を持って飼い主さんにお勧めしています。
医師・医学博士
私も一人の愛犬家として、アニミューン®をうちの愛犬に与えています。
人の医療では世界的に認められた「フアイア」糖鎖TPG-1が動物医療でも使えるようになったのは、喜ばしいことです。
人体への副作用もほとんど確認されておらす、犬猫に対しても安全性の高いサプリメントです。
他の医療品やサプリメントとの併用、長期間の使用における副作用は、現在まで一切報告されていないようです。
(※HACHI inc. が2021年1月〜2021年7月末に、獣医師協力のもと行った、全国27施設の動物病院のアニミューン使用症例調査、およびモニターアンケートの合計70頭による結果。ヒトでは、1044人の患者に対するランダム化比較試験 において、基準量を超える大量摂取時においてのみ、軽微な下痢が約2.5%の有意差で確認されています。)
引用:アニミューン公式サイト
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
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コメント
はじめまして。
最近になって「糖鎖」を知りました。
フアイアという生薬には糖鎖が主成分なのでしょうか?
フアイアは癌治療や再発防止など凄い効果があるのですね!
新見先生の著書を読んでみます!
はじめまして!
フアイアの主成分が糖鎖?という質問ですが専門家ではないのでどれくらいの割合で含まれているのかはお答えできないのですが、TPG-1という、「第三の生命鎖」と呼ばれる糖鎖の一種が他の生薬などに比べて多いのではないでしょうか。
新見先生は、YouTubeチャンネル【漢方.jp】などでもズバズバと本音を語りますので面白いと思います。