腸内フローラの改善が便秘・免疫力アップ・メンタル疾患の改善に⁉

腸内フローラの改善が 便秘・免疫力アップ・メンタル疾患の改善に⁉ 医療・健康情報

最近の研究では、バランスの良い腸内細菌叢が人にとって多くの恩恵をもたらしてくれていることが明らかにされてきています。

免疫力の向上から、メンタル疾患の改善に至るまで、腸内細菌叢を整えることによって今までは思いもつかなかったようなことが体の中で起こっているようです。

ハルくん
ハルくん

一度、自分の腸内細菌について考えてみるといいかもしれないね!

「腸」が「免疫」の司令塔だった!

いま話題の「腸内細菌」が、腸に集結する「免疫細胞」と不思議な会話を交わしながら、私たちの全身をさまざまな病気から守る「免疫力」をコントロールしている。

そんな驚きの腸の実像が見えてきました。

NHKスペシャル「人体」では、タモリさん・山中伸弥さんをW司会に、アメリカ大リーグで活躍する田中将大投手と、小島瑠璃子さんをゲストに迎え、腸と免疫の研究最前線に迫っていました!

シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク第4集 万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった
NHKスペシャルの番組公式サイトです。

腸内フローラとは

出典:雑学ネタ帳

ヒトの腸内には、およそ100兆個、500~1,000種類もの腸内菌がすみついています。

この菌のかたまりを腸内細菌叢といい、花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。

ヒトの腸内細菌は、「善玉菌」と「悪玉菌」、そのどちらでもない中間の菌「日和見菌(ひよりみきん)」と、大きく分けて3グループで構成されています。

善玉菌とは

善玉菌は、消化吸収の補助や免疫刺激など、健康維持や老化防止など人に有益な作用をする菌です。

善玉菌は、食物繊維をエサにして健康維持に欠かせない「酸」を作り出します。

この酸が腸内を弱酸性に導くことで有害菌(悪玉菌)の発育が抑制され、有用菌(善玉菌)の棲みやすい環境が作られます。

善玉菌の代表が、「ビフィズス菌」「乳酸菌」「酪酸菌」です。

これらの菌の特徴の違いは、作り出す酸(乳酸・酢酸・酪酸)の種類・生息部位(小腸~大腸)などです。

悪玉菌とは

名前の通り、悪玉菌は、腸内腐敗・細菌毒素の産生・発ガン物質の産生・ガス発生などからだに悪い影響を及ぼす菌です。

悪玉菌の代表は、「ブドウ菌」、「ウェルシュ菌」、「大腸菌(有毒株)」です。

日和見菌(ひよりみきん)とは

日和見菌(ひよりみきん)は、健康なときはおとなしくしているが、からだが弱ったりすると、腸内で悪い働きをする菌です。

日和見菌(ひよりみきん)の代表は、「バクテロイデス」、「大腸菌(無毒株)」、「連鎖球菌」などです。

プロバイオティクスとは

腸内細菌のうち、体内でよい働きをするものや、それを含む食品を「プロバイオティクス」と呼んでいます。

ヨーグルトや乳酸菌飲料に含まれている乳酸菌やビフィズス菌、酪酸菌などの有用菌(善玉菌)などがその代表です。

プレバイオティクスとは

プレバイオティクスという言葉は、1994年にGibsonとRoberfroidにより提唱されました。

プレバイオティクスという用語は、有害な病原性細菌を抑制する抗生物質(antibiotics)に対して考案されたようです。

プレバイオティクスは、大腸内の特定の細菌の増殖やはたらきを変化させることで、ひとの健康を改善する「難消化性食品成分」のことを指します。

簡単に言えば、有用菌(善玉菌)のエサになる食品成分のことを「プレバイオティクス」と呼びます。

プレバイオティクスに要求される条件とは
  • 消化管上部で加水分解、吸収されない。
  • 大腸に共生する一種または限定された数の有益な細菌(ビフィズス菌等)の選択的な基質であり、それらの細菌の増殖を促進し、または代謝を活性化する。
  • 大腸の腸内細菌叢(フローラ)を健康的な構成に都合の良いように改変できる。
  • 宿主の健康に有益な全身的な効果を誘導する。

食品成分の中では難消化性の「オリゴ糖類」が最もよく利用されており、その他としてはプロピオン酸菌による「乳清発酵物」などがあります。

プレバイオティクスの機能性については、整腸作用(便通改善)、抗脂血作用、インスリン抵抗性の改善、ミネラル吸収促進作用、尿中窒素低減作用、大腸がん・炎症性腸疾患の予防・改善、アレルギー抑制作用、腸管免疫の増強等が報告されています。

《参考文献:公益財団法人 腸内細菌学会(旧 日本ビフィズス菌センター)》

「脳腸相関(brain-gut interaction)」って何だろう?

出典:ヤクルト

腸は「第二の脳」とも呼ばれる独自の神経ネットワークを持っており、脳からの指令が無くても独立して活動することが出来ます。

また、脳と腸は自律神経系や液性因子(ホルモンやサイトカインなど)を介して密に関連していることが解明されてきています。

この双方向的な関連は『脳腸相関(brain-gut interaction)』または『脳腸軸(brain-gut axis)』と呼ばれます。

消化管の情報は神経系を介して大脳に伝わるため、腹部症状ともに、抑うつや不安などのメンタル的な変化が同時に起こるとされています。

そして、これらの情動変化が副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF: corticotrophin releasing factor)や自律神経を介して消化管へ伝達されるため、さらに消化管の運動異常を悪化させる悪循環に陥ることになります。

例えば、ストレスによって消化管機能障害を呈する『過敏性腸症候群』では、ストレス刺激によって誘発されたCRFは視床下部や脳幹にあるCRF type 2受容体を介して胃・十二指腸の運動を抑制する一方で、CRFはCRF type 1受容体を介して結腸運動亢進を起こします。

逆に、消化管内腔の粘膜細胞に刺激が加わると、この信号は迷走神経や脊髄求心神経を介して延髄や視床、皮質へ伝えられ、『内臓知覚』が形成されます。

このように脳と腸は密接に関連しているが、最近では、腸内常在菌と中枢神経機能との関連が注目されており、 腸内細菌と脳、腸との相互作用に着目した『brain-gut-microbiota axis: 脳-腸-腸内細菌軸』という概念も提唱されています。

《参考文献:公益財団法人 腸内細菌学会(旧 日本ビフィズス菌センター)》

漢方薬の効果にも腸内細菌が関係!

漢方薬の有効成分として多くの配糖体が知られています。

糖がついた結果、水溶性が高くなり、脂質でできた消化管の細胞膜を通りにくいため、簡単には吸収されないのです。

漢方薬の有効成分は下部消化管に届いて、腸内細菌によって糖を外されて初めて体内に吸収されるものが多いのです。

のんびり太郎
のんびり太郎

漢方薬の効果を高めるためには、腸内細菌が大切なんだね!

漢方薬が効く人と効かない人の違いとは⁈

腸内細菌叢(腸内フローラ)の違いが、漢方薬の薬効に個人差がある大きな原因の一つと考えられています!

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