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体力があり、肥満体質の便秘におすすめの漢方薬【大承気湯(だいじょうきとう)】

便秘でお悩みの若年者におすすめなのが『大承気湯』です。

特に、便秘に伴うお腹のガスや精神的な不安がある場合、効果的な漢方薬です。

この方剤は、腸内の熱を冷ます働きがあり、便秘を解消しながらお腹の膨満感を軽減します。

加えて、大承気湯は精神的な症状にも対応しているため、ストレス性の便秘にも有効です。

おならの臭いが気になる場合や、腸に熱がこもっていると感じる方には特におすすめ。

大承気湯は腸の調子を整え、快適な毎日をサポートします。

便秘が続くと日常生活にも支障が出ることがありますので、早期の対処が大切です。

ぜひ、漢方薬の力で腸内環境を整え、健康的なライフスタイルを取り戻しましょう。

体力があり、常にお腹が張っているような常習便秘の人におすすめの漢方薬が『大承気湯(だいじょうきとう)』です。

のんびり太郎
のんびり太郎

便秘以外にも『大承気湯(だいじょうきとう)』は「多汗症」にも使用されることがあります。

多汗症とはどのような状態なの? / 全身も部分も汗の悩み、これで解決!多汗症対策

多汗症には、全身に汗が増加する「全身性多汗症」と、体の一部に汗が増える「局所多汗症」があります。

全身性多汗症には、特に原因のない原発性と感染症、内分泌代謝異常や神経疾患に合併するものがあります。

原発性局所多汗症は、手のひら、足のうらや脇という限局した部位から両側に過剰な発汗を認める疾患です。

(引用:日本皮膚科学会)

多汗症の治療薬にはどのようなものがあるの? / 汗を抑える力、漢方でサポート!多汗症に効く生薬

多汗症に対しては、「抗コリン剤」が使用されていますが、唯一保険適応があるのは臭化プロバンテリン(プロバンサイン?)です。

その他には、オキシブチニン(ポラキス?)、コハク酸ソリフェナシン(ベシケア?)などがありますが、効果の程度にはばらつきがあります。

抗コリン剤には、口の渇きや眠気などの副作用が出ることがあります。

その他注意すべきことに、抗コリン薬は閉塞隅角緑内障、下部尿路閉塞(前立腺肥大など)の疾患があるひとはこれらの症状を悪化させる可能性があるため使用することができません。

多汗症に対して漢方薬では、『防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)』が多汗症改善の効果・効能が認められています。

そのほか、その人の体質に合わせて、『白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)』や『竜胆潟肝湯(りゅうたんしゃかんとう)』などが使われることもあります。

のんびり太郎
のんびり太郎

手のひら・足の裏・脇などに汗をかく局所性多汗症の場合は、精神的な緊張や末梢神経の損傷などが原因である可能性が考えられているので、「 厚朴(コウボク)」「枳実(キジツ)」 などのメンタルに作用する生薬や、「黄耆(オウギ)」などの固表止汗作用といって汗に作用する生薬が含まれている漢方薬に効果が期待できるようですね!

多汗症の症状をしっかり抑える、医療的な治療法を紹介!

医療的な治療法には、多汗症の症状を緩和するためのいくつかのオプションがあります。

以下に、一般的な医療的な治療法のいくつかを詳しく説明します。

  1. 薬物療法:
    多汗症の薬物療法では、発汗を抑制するための薬剤が使用されます。
    主に次の2つの種類の薬が一般的に使用されます。
    • 抗コリン薬:
      抗コリン薬は、発汗を抑制するために汗腺の刺激をブロックする作用があります。
      具体的な薬として、グリクピロール、ギクロピロール、オキシブチニンなどがあります。
    • βアドレナリン受容体遮断薬:
      このタイプの薬は、自律神経系を調整し、発汗を抑制する効果があります。
      プロプラノロールなどが代表的な薬剤です。

  2. ボトックス注射療法:
    ボトックス注射療法は、神経終末に作用して汗腺の刺激を阻害する治療法です。
    ボトックス注射は、一般的に局所麻酔を使用して行われ、効果は数か月から半年以上続くことがあります。

  3. 外科的な治療法:
    重度の多汗症に対して、外科的な治療法が考慮される場合もあります。
    以下に代表的な外科的治療法をいくつか紹介します。
    • 切除手術:
      多汗症の症状を引き起こす汗腺の一部を切除する手術です。
      代表的な方法には、腋窩(えきか)下部切除術(ETS)などがあります。
    • 神経ブロック:
      神経ブロックは、多汗症を引き起こす神経の働きを一時的に遮断する手法です。
      代表的な方法には、シリコンラバーシートやボツリヌス毒素を使用した手術などがあります。

これらの医療的な治療法は、多汗症の症状を軽減する効果がありますが、個々の症例によって効果やリスクが異なる場合があります。

多汗症の治療法には個人の状態や重症度に基づいて適切な治療法を選択することが重要です。

医師との相談を通じて、最適な治療プランを立てることが推奨されます。

また、医療的な治療法には副作用やリスクが存在する場合もあります。

例えば、薬物療法では眠気、口の渇き、便秘などの一時的な副作用が起こることがあります。

ボトックス注射療法では注射部位の痛みや腫れ、一時的な筋肉の弱化が生じることがあります。

外科的な治療法では手術に伴う感染や神経障害などのリスクが存在します。

したがって、医師の指導の下で治療を行うことが重要であり、リスクと利益を十分に考慮する必要があります。

医療的な治療法は一時的な緩和や症状管理に役立つ場合がありますが、対症療法的なアプローチであり、根本的な原因の解決にはなりません。

なお、医療的な治療法の適用については個別の症例によって異なるため、専門の医師に相談し、適切な治療法を選択することが大切です。

のんびり太郎
のんびり太郎

多汗症は、過剰な発汗により日常生活に困難をもたらす状態ですが、幸いにも効果的な治療法と対策が存在します。

クリニックでの専門的な治療を受けるのも一つの方法です。

まずは相談だけでもしてみるのもいいかもしれません。

【大承気湯(だいじょうきとう)】の生薬構成(ツムラ)/ 厚朴、枳実、大黄の自然の力!

厚朴(コウボク)、枳実(キジツ)、大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ)

【大承気湯(だいじょうきとう)】の効能効果(ツムラ)

腹部がかたくつかえて、便秘するもの、あるいは肥満体質で便秘するもの。
常習便秘、急性便秘、高血圧、神経症、食当り

「便秘」に使用される漢方薬!

  • 通導散:気うつ・瘀血がある場合

  • 麻子仁丸
    気うつがある場合・便秘の際のファーストチョイスです。
    高齢者におすすめ!

  • 潤腸湯:硬い便・血虚がある場合

  • 桂枝加芍薬大黄湯:腹痛・お腹の張りがある場合

  • 大建中湯:お腹の冷え・蠕動不穏がある場合

【大承気湯(だいじょうきとう)】の特徴・説明

『大承気湯(だいじょうきとう)』は、湿熱や熱積が原因で起こる腹痛や便秘に効果的な漢方薬です。

脂っこい食べ物や刺激物、アルコールなどが原因で、腸に熱がたまり、便秘や腹痛を引き起こすことがあります。

このような状態に対して、『大承気湯』は非常に有効です。

生薬として、「大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ)、厚朴(コウボク)、枳実(キジツ)」などが含まれており、これらが腸を活性化し、滞った熱や湿気を排出します。

特に、「大黄」の強い効果で腸内の老廃物や便をスムーズに排出し、腸内環境を整えます。

便秘を解消し、腹痛を緩和するだけでなく、全体的に体内の熱を冷ます働きもあるため、熱積による不調を改善してくれます。

体にたまった熱や湿気が気になる方、便秘に悩んでいる方にはおすすめの漢方薬です。

  • 『大承気湯』の構成生薬には「大黄」「芒硝」が含まれており、便秘に対しての作用は強めです。

  • 『大承気湯』・『小承気湯』・『調胃承気湯』”三承気湯” と呼び、「大黄」が君薬とされ、使用法も類似しています。

  • 『大承気湯』には気剤といわれる生薬の「厚朴」「枳実」が含まれているため、神経症や軽度の抑うつ状態にも効果が期待できます。

  • 『大承気湯』の味は表現法が難しいですが、わずかに苦いです。

便秘の悩みに、漢方の力で的確にアプローチ!年齢別・体質別の最適解

以下は、便秘に対する漢方薬の選択肢を年齢別、体質別にまとめた表です。

年齢層体質・症状第一選択の漢方薬補足・追加情報
高齢者弛緩性便秘、乾燥、冷えを伴う虚証麻子仁丸乾燥が強い場合は潤腸湯、冷えが強い場合は大建中湯に変更
若年者熱がある、便秘が硬い、腸に熱がある大黄甘草湯おならが臭い場合は腸に熱があり、大黄甘草湯を使用。硬い便には調胃承気湯、ガスがたまる場合は大承気湯を使用
若年者痙攣性便秘、腸の緊張桂枝加芍薬湯おならが臭ければ、大黄の入った桂枝加芍薬大黄湯に変更
若年者ストレス性便秘、精神症状大柴胡湯漢方の抗ストレス薬である柴胡剤、精神症状がある場合に有効
若年女性女性ホルモンの影響、月経に関連桃核承気湯、大黄牡丹皮湯月経時に便秘がひどくなる場合、末梢循環不全(お血)を改善する薬として有効
若年男性末梢循環不全、腰痛、肩こり、痔桃核承気湯、大黄牡丹皮湯末梢循環不全(お血)を改善し、便秘を緩和する効果があります

この表をもとに、年齢や体質に合わせた適切な漢方薬を選択し、便秘の解消を目指します。

【大承気湯(だいじょうきとう)】のクリニカルパール

クリニカルパール(Clinical pearl)とは、経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。

大塚敬節Dr
大塚敬節Dr

「厚朴」「枳実」を含んでいる方剤である『大承気湯』・『小承気湯』を使用する目安は、”筋肉の緊張が良い” という点になります。

(引用:症候による漢方治療の実際

【大承気湯(だいじょうきとう)】の入手方法

『大承気湯(だいじょうきとう)』は、脂っこい食べ物や刺激物、アルコールが原因で腸にたまった熱や湿気を取り除く効果がある漢方薬です。

便秘や腹痛に悩んでいる方にぴったり!

「大黄(ダイオウ)」や「芒硝(ボウショウ)」などの生薬が腸を活性化し、老廃物をスムーズに排出。

滞った熱や湿気を冷まし、腸内環境を整えます。

便秘を解消するだけでなく、腹部の不快感や痛みも和らげ、体全体のバランスを整えるので、熱や湿気が気になる方におすすめです。

お腹の不調を改善したい方、ぜひお試しください!

  • 病院で処方してもらう
  • 漢方薬局で相談する

自分の体質、知っていますか?漢方的視点で不調を徹底分析!

なんだか疲れやすい、肌の調子が悪い…その不調、実は体質が原因かもしれません!

東洋医学や中医学では、不調の原因を体質のバランスの乱れと考え、漢方体質診断や気血水診断を通じて自分の状態を知ることが大切なんです。

気・血・水や五行バランスを整えることで、未病ケアに繋がり、健康体質へと導けます。

さらに、漢方薬や薬膳生活を取り入れると効果的!

まずは簡単な体質チェックをして、自分の体の声を聞いてみましょう。

日々のちょっとした不調が気にならなくなると、生活がグッと楽になりますよ。

さあ、今すぐチェックを始めて、体質改善の第一歩を踏み出しましょう!

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河邊甲介
河邊甲介

「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。

代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。

漢方相談や薬膳に関するオンライン相談も提供し、遠方の方々も利用できます。

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