大腸を刺激して、便秘を改善するおすすめの漢方薬が『大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)』です。
女性に多いつらい便秘症には漢方薬がおすすめです。
便秘だけではなく色々な体調不良も一緒に改善することも多いです。

便秘が続いていると、気持ちも体調も落ち込んでくるよね。

女性の場合は、女性ホルモンの影響で便秘になりやすいと言われています。
そんな、女性には漢方薬がおすすめなのです。


今回は漢方薬の中で便秘に効果がある『大黄甘草湯』について解説してみます!
便秘が原因でこんなにも様々な症状が起きています!
運動不足やストレス、食生活の乱れなどから腸内環境が悪くなり、便が腸の中に長時間とどまっている状態である便秘になってしまうと悪玉菌が便を腐敗させ、体に有害な物質を作り出してしまいます。

この有害物質が血流にのって全身にいきわたることで、次のような症状が起きてしまうのです。
- 肌荒れ・吹き出物が出やすくなる
- 体臭・口臭が強くなる
- 免疫力が低下する
便秘によって肌荒れ・吹き出物が出やすくなってしまう

便秘になることで腸内で便の腐敗が進み、悪玉菌が増えて「アンモニア」などの有害物質が発生します。
この有害物質は、血液中に取り込まれ「皮膚のターンオーバー」を妨げる原因になるのです。

血液中を流れるアンモニアの多くが腸管由来と考えられいつようなのです。
糞便(ふんべん)の臭いの原因物質であるインドールやスカトールのように、アンモニアが増えすぎると炎症を誘発する一因になるとのことです。
そのため、アンモニアは肌荒れに関係するフェノールと同様に、腸内細菌が作る有害物質と考えられています。
体臭・口臭が強くなる

血液中の有害物質が皮膚または呼気により排出されることで「体臭」や「口臭」の原因となります。

口臭・体臭の対策としてサプリメントや口臭ケアスプレーもありますよ!
免疫力の低下が引き起こされてしまう

「腸内細菌」が、腸に集結する「免疫細胞」と不思議な会話を交わしながら、私たちの全身を様々な病気から守る「免疫力」をコントロールしていると言われています。
便秘によって悪玉菌が増加し腸内環境が悪化すると、「腸管免疫」という仕組みが上手く働かなくなるため、免疫力が低下してしまいまうのです。
痔核とはどのような状態なの?
いぼ痔(痔核)は、その名のとおり、肛門にいぼ状のはれができる状態です。
歯状線をはさんで肛門の内側にできるものを「内痔核(ないじかく)」、外側にできるものを「外痔核(がいじかく)」と呼んでいます。
主に排便時のいきみや便秘などによって、肛門部に負荷がかかることで直腸肛門部の血液循環が悪くなり毛細血管の集まっている静脈叢(じょうみゃくそう)がうっ血して、腫れあがることで痔核が起きてしまうのです。
同じ痔核でも、出来る場所に違いがあるためにその症状は異なります。

【大黄甘草湯】の生薬構成(ツムラ)
大黄(ダイオウ)、甘草(カンゾウ)
【大黄甘草湯】の効能効果(ツムラ)
便秘症
【大黄甘草湯】の特徴・説明
- 『大黄甘草湯』に含まれている生薬で「大黄」の成分である「センノサイド」が腸内細菌叢により代謝されて緩下作用を示します。
この緩下作用は、容量依存的(多いほど効果が高くなる)傾向があります。
『大黄甘草湯』は、大黄の含有量が1日量が4gと多めです。
長期服用すると耐性ができて効かなくなってきます。
- 「大黄」に子宮収縮作用があるため、妊婦は『大黄甘草湯』の服用は避けた方がよいです。
また、授乳中に『大黄甘草湯』を服用すると、乳中に成分が移行するため、乳児が下痢してしまう可能性があります。
- 『大黄甘草湯』の味は表現法が難しいですが、わずかに甘くて渋いです。
【大黄甘草湯】の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
【大黄甘草湯】の入手方法
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
漢方薬のメーカーは「ツムラ」「クラシエ」が2大メーカーです。そのほか、「三和」「コタロー」などあります。どこのメーカーが優れているかは自分は正直わかりません。
同じ方剤名でもその中に含まれる生薬は植物などが原料になっているので、生産地・生産時期・天候などで変わります。ただ、しっかりと厳しい基準をクリアしたものですので心配はありません。
ちなみに、「ツムラ」さんの粉末は、粒子が大きいですがお湯に溶かすときれいに完全に溶けてしまいます。
「クラシエ」さんの粉末は、粒子が細かいですが、お湯に完全には溶けず、粒子が沈殿した感じになります。
実際に飲み比べて、お好みのメーカーを選んでいただければ良いと思います。
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