つらい花粉症がやってくる!スギ花粉症は『国民病』?【対処法とは?】

つらい花粉症がやってくる!スギ花粉症は『国民病』?【対処法とは?】 医療・健康情報

 花粉症といえば、『スギ!』と答えが返ってくる花粉症の代表格ですが、もうしばらくは、このつらい『スギ花粉症』に悩まされなければならないようです。

 この「スギ花粉症」は、日本特有の花粉症とされているようで英語では「Japanese Cedar Pollinosis」と表記されるほどです。

 海外では、アメリカに多い「ブタクサ花粉症」、ヨーロッパに多い「イネ科花粉症」と並び、日本の「スギ花粉症」を合わせて、世界の『3大花粉症』とされています。

 ある調査では、日本人の4人に1人はスギ花粉症という結果が報告されています。もうこうなると『国民病』といってもおかしくはありませんね

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スギ花粉症患者が増加した背景

花粉を多く作る樹齢のスギが増加

 スギは、樹齢が25年以上になってくると花粉を大量に放出するようになってきます。そして、スギの花粉放出は樹齢100年まで勢いは衰えないというのです。

 この樹齢25年以上のスギがなぜ増えてきたのかというと、戦後日本では、高度経済成長により建築用材の需要が増加しました。そのために、沖縄と北海道を除く日本各地でスギの植樹が行われました。

 しかし、次第に国内の木材の需要も減少し、海外から安価な木材が輸入されるようになると植樹されたスギは放置されてしまったというのです。

 林野庁では、花粉対策として、品種開発により、花粉が出にくい「少花粉スギ」「無花粉スギ」の植樹に取り組んでいますが、解決するには時間を要するようです。

日本の公衆衛生が影響???

 「衛生仮説」は、1989年にイギリス人の疫学者「ストラカン」が提唱した概念です。ストラカンは、1958年のある週に出生した英国の小児17414人を23年間観察していった結果を報告し、生まれたときの上の兄弟の数が多いほど花粉症や湿疹が少ないことを示しました。

 その理由として、「感染症が多くなる環境だとアレルギーが少ないのではないか」と推測したのです(※1)。

(※1)Strachan DP. Hay fever, hygiene, and household size. Bmj 1989; 299:1259-60.

 これまで「衛生仮説」は、感染症がへることでTh2(アレルギーに関与する細胞群)に傾きやすくなるという、『Th1/Th2バランス説』で説明されていました。

 しかしその後、Th1(感染症を繰り返すと上がると考えられている細胞群)に関連する疾患であるクローン病なども増加していることを説明できないため、矛盾もあることがわかっています(※2)。

(※2)松田 明生. 基礎から見た衛生仮説の再考. アレルギー 2019; 68:29-34.

花粉飛散情報のおすすめのサイト紹介

日本気象協会 花粉飛散情報

  • 気象予報士による花粉飛散関連記事など知りたい情報がアップされています。

環境省花粉観測システム【はなこさん】

  • 花粉飛散状況を地図と表、グラフでみることができます。
  • 花粉飛散データは、観測地点から自動送信されており、毎時35分頃にホームページを更新しています

花粉症の治療法

抗原回避

 抗原回避とは、簡単にいえば、花粉を遠ざけるような行動をするということになります。花粉に接触しなければ、つらい症状は起こらないという発想ですね!

  • 「マスク」「花粉防止メガネ」などを利用する
  • 花粉の付着しやすい素材の衣服は避ける(表面がツルツルした素材が花粉が付きにくく、払い落としやすい)
  • 洗濯物や布団などはなるべく室内に干す
  • 空気清浄機を利用する

薬物療法

対処療法

  • 抗ヒスタミン剤:眠気が起こりやすい薬剤ですが、近年は眠気が起こりにくいお薬も次々に登場してきました。
  • ロイコトリエン拮抗剤:鼻水よりも鼻詰まりに効果が期待されるお薬です。
  • ステロイド剤(鼻噴霧用・経口):鼻噴霧では、局所にピンポイントで作用するため全身的な副作用の発現はほとんど問題にはなりません。
  • 点鼻用血管収縮剤:連用すると効果の持続時間が短くなるだけでなく、使用を中止した途端に反跳的に症状が悪化することがあります。いわゆるリバウンド状態です。
  • 漢方薬:「小青竜湯」「葛根湯加川芎辛夷」「荊芥連翹湯」「辛夷清肺湯」など

アレルゲン免疫療法

 花粉症の「根治」や「長期寛解(症状が出ない状態が続くこと)」が期待できる唯一の方法です『アレルゲン免疫療法』は、患者にアレルゲンエキスを投与し、免疫寛容へと誘導することを目標とした、アレルギー性過敏症の免疫療法の一形態になります。

まとめ

 花粉症対策は、花粉が飛び始める前の準備も大切だといわれています。

 そもそも花粉症とは、「免疫による過剰なアレルギー反応」で、鼻粘膜が炎症を起こしたり、目が痒くなったりするわけです。

 つまり、免疫力のバランスを整えることができれば、症状が軽くなります。生活習慣を見直して、つらい花粉症を乗り切りましょう!

【花粉症対策】おすすめの生活習慣!
  • 発酵食品を積極的に摂る(腸内環境を良好にし、排泄機能を高め、免疫力のバランスを整えてくれる)
  • 有酸素運動をすることで自律神経を整える
  • 十分な睡眠をとる
  • できれば起床したら30分以内に朝日を浴びる(体内時計のリセット効果)

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