職業がら毎日患者さんと接するのですが、残念ながらマスクを正しく着けていない場合が多いようです。
鼻が丸出しだったり、マスクと顔に隙間だらけだったりしている場合は誰でも間違いに気づくと思いますが、細かく指摘すればマスクの『表と裏』が逆だったりもよく見受けられます。
たまに『上下逆』のひともいますね。
マスクの上下は、プリーツ型であればノーズのワイヤーの位置で確認できます。
表裏の場合は、プリーツ型であれば、マスクのヒダの向きで確認ができます。
マスクの表と裏の解説をしている動画ありましたので紹介しますね！
感染予防のためのマスク着用の意義とは？
通常の不織布マスクや布マスクはウイルスがマスクを通過するため、自分が感染するのを防ぐ効果は限定的といわれていますが、きちんと装着することで一定の効果は認められています。
また、無意識のうちに口や鼻を直接触ることを避けることが出来るため、『接触感染』のリスクを回避する効果もあり感染予防にマスクをすることは推奨されています。
マスクが推奨される大きな目的のひとつは『感染者が飛沫を拡散させないようにするためです』。
感染を拡大させないためには、みんなが『正しくマスクを使用する』ことが大切です。
感染しても症状が出ない『不顕性感染』のひともいますので、症状の有無は関係なく人混みに行く際はマスクをつけてください。
また、マスクの種類によって、飛沫の拡散が大きく異なることが、日本が誇る世界最高のスーパーコンピューターである『富岳』によって証明されました。
ここでは、その結果を紹介してみたいと思います。
「富岳」シミュレーション 飛沫防止効果「マスク」にも性能差（理研計算科学研究センター）
マスクの性能をみる指標とは
粒子の大きさの比較
フィルター部の性能試験法
- 花粉粒子の捕集：試験粒子約30㎛
- BFE（Bacterial Filtration Efficiency）：バクテリア飛沫捕集効率試験。試験粒子約3㎛
- VFE（Virus Filtration Efficiency）：ウイルス飛沫捕集効率試験。試験粒子約1.7㎛
- PFE（Particle Filtration Efficiency）：微粒子飛沫捕集効率試験。試験粒子約0.1㎛
マスクの用途別種類
- 花粉対策用：
花粉粒子の捕集試験を行い、約30㎛以上の粒子をカットするフィルタを採用
- 風邪・ウイルス対策用：
BFE、VFEの試験を行い、99％までのフィルタ捕集効果を表記
- PM2.5対策用：
PEFの試験を行い、99％までのフィルタ捕集効果を表記
N95マスクとは
空気中の微粒子から作業者・医療従事者を守るために使用されることが多いマスクです。
日本の労働安全基準に基づく防塵マスク規格DS2が相当します。
- マスク性能として、粒子試験（0.3㎛）以上を95％捕集できる。
- 米国労働安全研究所（NIOSH）が認定。
- 製品には、認証番号が表示されている。
かぜの感染のしやすさの比較が検証されています
アメリカで検証された『かぜ』の感染しやすさの実験結果を紹介してみます。
- 飛沫（ひまつ）感染：かぜをひいた人と15分間、歌ったり話したりする。
- 接触感染：かぜをひいた人が触ったコップに触る。
- 空気感染：かぜをひいた人と金網で仕切られた部屋で3日間過ごす。
A)３つの中で、感染リスクが一番高かったのは、②接触感染「かぜをひいた人が触ったコップに触る」で、感染の確率が50％でした。
次に高かったのが①飛沫感染「患者のせきを浴びる状況にある」で8%、③空気感染は0％。
以上のように患者から２〜３メートル離れた場所であれば、長時間一緒に過ごしていても一般的な風邪の場合は感染しにくいことが分かりました。
（出典：Annals of Inermal Medicine 88:463-467 + American Journal of Epidemiology 116: 828-833)
ただし、これは一般的な『かぜ』の実験結果ですので、渦中の『新型コロナ』に完全にあてはまるかは正確には不明です。
新型コロナウイルスは、季節性インフルエンザに比べても感染力が強いことは明らかであると発表されています。
新型コロナウイルスの変異株では、感染力はインフルエンザよりもはるかに高く、米紙ワシントン・ポストが報じたCDCの内部文書によると、米疾病対策センター（CDC）のワレンスキ所長は『水痘（水ぼうそう）に匹敵する』との見方を示しています。
おすすめの『日本製不織布マスク』厳選4種！
やっぱり「日本製」は安心感があるよね！
シャープマスク
【シャープマスク】は、液晶パネルも製造可能な三重県多気工場のクリーンルームで製造されています。
立体三重構造で、花粉よりもさらに小さいウイルスや微粒子からもしっかりガードしてくれます！
風邪などの際にも飛沫拡散を防ぐのに効果的です。
VFE試験やPFE試験でも99％以上の結果を確認しています。
マスクが新しい日常生活にとって欠かせないものになった中、「日本製のマスクを毎日使いたい」という要望に応えて、シャープはマスクを定期的に購入できる新サービス「マスク定期便サービス」の申し込みを開始しましています。
シャープマスクの正しいつけ方（裏表・上下）
- マスク下部のアルファベット（SHARP）が正しく読める面を外側にして、ひもを耳にかけます。
- ノーズフィッター（鼻あて）を鼻の形に合わせて、隙間を少なくします。
- 片手でノーズフィッター部を押さえながら、もう一方の手でマスク下部を下へ大きく広げ、プリーツを伸ばしてあごまで覆います。
- 両手でマスク側面を押さえ、マスクと頬の隙間を少なくします。
なお、使用中に外したりつけたりする際には、できるだけひもを持つようにしてください。
（引用：シャープ不織布マスクHP）
マスク下部のアルファベット（SHARP）が正しく読める面を外側だよ！
マスクに「使用期限」ってあるの？
目安として、購入から未開封で3年程度です。
使用期限は特に定めておりませんが、あきらかな汚れ、臭い等がある場合はご使用を中止くださいとシャープさんからコメントがありました。
シャープクリスタルマスクが新発売！
シャープクリスタルマスクは、顔周りに隙間ができにくく、フィットしやすい立体クリスタル形状と、防御力の高い4層構造を採用しています。
ウイルス飛沫や微粒子を99%カットするフィルターは、米国の医療用マスク（サージカルマスク）に使用される材料の性能を表すASTM F2100-19（レベル3）相当の基準を満たしています。
シャープクリスタルマスクについて商品紹介している動画がありましたので紹介しますね！
ミネベアミツミ 高性能不織布マスク
超精密機械加工部品メーカー「ミネベアミツミ」が、スマートフォン・PC・医療機器向けなどの部品製造ノウハウを結集し生産されています。
「ミネベアミツミ 高性能不織布マスク 」は、2021.3.17放送、CBCテレビ『ゴゴスマ』でも紹介されていました！
フィルター性能：ＶＦＥ（ウイルス飛沫ろ過効率）・ＰＦＥ（微小粒子ろ過効率）・ＢＦＥ（細菌ろ過効率）99％カット！ウイルス飛沫をはじめ、0.1㎛微粒子や花粉を99％カットする高捕集効率フィルタを採用しています。 ※試験機関：米国ネルソン研究所
（引用：Amazon）
ミネベアミツミ不織布マスクを医師（内科・皮膚科）友利 新さんも紹介していました！
医師（内科・皮膚科）友利 新さんも愛用されているんだって！
快適リラマスク「株式会社シンズ」
【快適リラマスク】は、柔らかで伸縮性に優れた耳らく紐で、マスクが顔にびっくりとフィット！
赤ちゃんのオムツにも使用されている肌に優しい素材を採用しています。
伸縮性があり、長時間つけていても耳が痛くなりにくいです。
快適リラマスク「株式会社シンズ」は、日本テレビ「ZIP」・テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」でも紹介されていたよ！
防水性もあり、日常生活の抗菌・防臭・消臭対策にも効果を発揮してくれるおすすめのマスクです。
- 日本製99%カットフィルターを採用
- VFE(ウイルス飛沫のろ過効率) 99%カット
- BFE(細菌ろ過効率:3マイクロメートル) 99%カット
- PFE(微粒子ろ過効率:0.1マイクロメートル) 99%カット
- 通気性の良い高品質の素材を使用。
不織布、フィルター、耳ひも全て日本製！で安心だね！
製造・検品・箱詰めまですべて国内工場クリーンルーム内で行っているマスクだよ！
バリエールEXウイルス対策マスク
【バリエールEXウイルス対策マスク】は、大手企業、官公庁や学校、病院、老人ホームなどの医療・福祉機関などにも納入されている「特殊ドロマイト加工」を施したマスクです。
バリエールEXマスクには、人や肌に優しい天然由来の食品原料が使用されています。
天然鉱物のドロマイトから作られたBR-p3加工の高性能ウイルス対策フィルターが内蔵されています。
「ドロマイト」ってどんなもの？
「ドロマイト」は、天然の成分で「カルシウム」と「マグネシウム」を含み、サプリメントとしても使用されています。
天然鉱物のドロマイトから作られたBR-p3加工の高性能ウイルス対策フィルターの主成分はカルシウムとマグネシウムなので、食品としても使われています。
ドロマイト以外の成分は使用していないので、人間にやさしい素材です。
- ウイルスによる侵入を防ぐ、特殊ドロマイトによるダブルブロック構造
- 高性能4層フィルターでウイルスを捕獲
- 優しい付け心地で長時間つけていても疲れない3D立体加工（ダブルオメガ形状）
- 天然由来食品が原料なので肌に優しい
まとめ
マスクの使用はマスク自体の性能も大切ですが、それよりも『正しくマスクを使用する』ことが大切です。
顔の形もひとそれぞれですので、自分の顔にフィットして、顔とマスクの隙間が無い様なマスクを選ぶことも大切ですね！
ちまたには、様々なマスクが溢れています。
まず最初に確認したほうがよいのは、全国マスク工業会会員マークの有無になります。
このマークのないマスクの中には、表示内容と異なるような粗悪品が含まれていることもあるようです。
偽物マークも出回っているようです。注意してくださいね！
「偽物マーク」がついている商品をきちんと見分けないといけないね！
その通りです。初めから人をダマすつもりでいるような人が作っているから、まともな商品ではないことは明白ですよね。
ただ「全国マスク工業会会員マーク」がなくても、必ずしも粗悪品とは限りません。
一言付け加えておきますね！
正式なマークがあれば安心！
付いていなくても会員登録していないだけかもしれないけど、「偽物マーク」は絶対ダメ！ってことだね！
偽物マークはコレ！
参考文献・資料
全国マスク工業会
NHKためしてガッテン
FNNプライムオンライン
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