現在、日本で使用されている新型コロナワクチンは「ファイザー製、モデルナ製、アストラゼネカ製」の3種類です。
実際のところ「どのワクチンが優れているの?」という疑問があると思いますが、今回は3種類のワクチンを薬剤師的な視点で比較をしてみました!
今回の新型コロナワクチン比較のポイントは、3種類の優劣をつける点ではなく、ワクチンの取り扱い上の面から考察してみました!
まずは、基本的な比較は東京新聞からわかりやすい表が記事になっていましたので紹介します。
3種類ともいずれも接種後の主な副反応として、発熱、接種部位の痛み、疲労、頭痛、筋肉痛、悪寒、関節痛等が報告されています。
発熱に関しては、厚生労働省の研究では、モデルナ接種後に発熱した人の割合はファイザー接種後の2~3倍に上るとのこと。
この現象は、諸外国より突出して多く、日本特有の現象のようです。
調査によると、ワクチン2回接種で37.5度以上の熱が出たのは、ファイザーが約4割に対し、モデルナは約8割。
38度以上では、ファイザー約2割に対し、モデルナは約6割で3倍の開きがあったとのこと。
また、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン接種後、数日から1週間後くらい経ってから、接種した腕のかゆみや痛み、腫れや熱感、赤みが出てくることがあります。
これは「COVIDアーム」呼ばれています。ファイザー社のワクチンでも稀に起こりますが、モデルナ製の方が多く報告されています。
そのため、「モデルナアーム」と呼ばれることも多いです。
アストラゼネカ製のワクチンは、「ウイルスベクター」という種類のワクチンです。
接種後の「血栓症」が報告されている点が特徴です。そのほとんどは60歳未満の女性で発生しています。
ワクチンの取り扱い上の面では、ちょっと注意しないといけないことがあります!
これは、接種する側のことなのですが。
「m(メッセンジャー)-RNAワクチン」は振動・温度上昇で効果が減弱する!
ファイザー製、モデルナ製の新型コロナワクチンは、ともに新型コロナウイルスの遺伝情報の一部を使う「m(メッセンジャー)-RNAワクチン」と呼ばれるタイプです。
このタイプのワクチンは非常に繊細で、『m-RNA』と呼ばれる遺伝情報の伝達物質は不安定で、揺らすと化学反応が起きて分解されやすくなってしまいます。
そのために、超低温で管理して、輸送の際も振動が加わらないようにしなければいけません。
ファイザー製の新型コロナワクチンは、使用する前に生理食塩液での希釈が必要!(モデルナ製は希釈せず原液のまま使用)
ここでのポイントは、ファイザー製ワクチンは希釈しなければいけないということです。
そこでポイントとなるのが、人の手が加わることで希釈ミスなどのヒューマンエラーが起こる可能性があることと。
- 希釈時に生理食塩液と混ぜる時はゆっくりと丁寧にしなければ『m-RNA』が破損して効果が減弱する。(強く振り混ぜてはいけない)
- ワクチンのバイアルを扱うときは丁寧に振動を加えないようにしなければいけない。(床に落としてしまったりした場合は使用しない)
このような情報をきちんと周知徹底できていないと、効果のないワクチンを接種してしまうという状況になるのです。
大規模接種会場などでは、このようなワクチンの取り扱いについて指導している管理者がいると思われますが、個人クリニックなどでの場合は、医療従事者の手技の差が出てしまう可能性も否定はできないかもと思われます。
あってはならないことですが、知らずに強く振り混ぜてしまったとか、手が滑ってワクチンのバイアルを落としてしまったけど見た目は破損していないのでそのまま使用したなど・・。
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新型コロナワクチン接種後の副反応として具体的には、注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等の症状が確認されています。
こうした症状の大部分は、接種の翌日をピークに発現することが多いですが、数日以内に回復していきます。
そうは言っても色々な情報が巷には溢れていて、心配になることってあるよね…。
そんな時に専門家のひとに相談できるようなシステムはないのかな?
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一人で悩まずに相談してみると安心できると思います。
まとめ
結局のところ3種類の新型コロナワクチンの優劣は個人的にどうなんでしょうというしかないかもしれません。
自分の場合は、ファイザー製のワクチンを接種しましたが、1回目の接種後5日目くらいから湿疹が全身に出ました。その後5日くらい湿疹は続きました。
もしかしたら、モデルナ製だったら湿疹は出なかったのかもしれませんし、接種してみなければわからないというのが現実だと思います。
ただ、間違いないのは色々な操作が加わる回数が多くなればなるほど、どうしても何らかのエラーが起きてしまうということです。
ワクチンの取り扱いやすさから順序を付けるとファイザー製が一番問い扱いが難しく、その次がモデルナ製、取り扱いが簡単なのがアストラゼネカ製という順序になります。
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