特別な後発医薬品⁉オーソライズドジェネリック(AG)って何?【オーソライズドジェネリック医薬品とジェネリック医薬品との違いとは】

オーソライズドジェネリック(AG)って何?【後発医薬品】 豆知識・生活情報
オーソライズドジェネリック医薬品とジェネリック医薬品との違いを解説

 最近は、調剤薬局でお薬をもらうときに「ジェネリック医薬品」にしませんか?とか、健保組合・協会けんぽや国民健康保険などからジェネリック医薬品に変えるとこのくらい安くなりますなどの通知が来ることが多くなったと思います。

のんびり太郎
のんびり太郎

なぜ、こんなに「ジェネリック医薬品」に変えるように言われるか深掘りしてみますね!

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「ジェネリック医薬品」に変更するように促される理由とは?

ハルくん
ハルくん

調剤薬局に行くと、何度も「後発医薬品に変えませんか?」ってよく言われるんだけど・・。

のんびり太郎
のんびり太郎

「ジェネリック医薬品」に変更するように促される理由には、大きく分けると2つの側面があります。

  • 国が漸増している医療費を抑制するため
  • ジェネリック医薬品に変更すると調剤薬局の収入アップにつながるから

ジェネリック医薬品変更を促される理由その1【国が漸増している医療費を抑制するため】

出典:厚生労働省

 毎年、増加していっている国民医療費を少しでも抑制したいという国の施策のひとつが、ジェネリック医薬品推進です。

のんびり太郎
のんびり太郎

 医療費全体における医薬品の割合は無視できるものではないのです。これから日本は超高齢化社会に突入するため国の財政に大きな負担を及ぼす医療費の抑制に躍起になっているのですね。

ハルくん
ハルくん

この問題は、「国民皆保険制度」を維持していくうえでも重要な問題だよね!

ジェネリック医薬品変更を促される理由その2【ジェネリック医薬品に変更すると調剤薬局の収入アップにつながるから】

のんびり太郎
のんびり太郎

調剤薬局では、『後発医薬品調剤体制加算』といって、後発医薬品を使用した割合によって調剤薬局に入ってくる利益が変わる制度があるために、収入アップのためになるべく後発医薬品に変更しようとするのです。

ハルくん
ハルくん

そんな仕組みだったんだね!

のんびり太郎
のんびり太郎

『後発医薬品調剤体制加算』は、細かい規定があって今回は詳細は省略するけど後発医薬品の割合によって調剤薬局ごとに決まっていて、「処方箋1枚につき150円~280円」が調剤薬局の収入アップにつながります。

ハルくん
ハルくん

1日100人分の処方箋を受ければ、数万円の収益になるから大きいね!

のんびり太郎
のんびり太郎

そうなんだ!国はそうやって調剤薬局に報酬を与えることで、後発医薬品の使用促進を促すように制度をつくります。

病院・診療所などにも後発医薬品促進の制度があります

のんびり太郎
のんびり太郎

医師が発行する処方せん料には、いくつか加算があります。 その1つが『一般名処方加算』です。

これは、後発医薬品がある医薬品について、お薬の商品名に代えて有効成分の名前で処方した場合に算定されます。

※処方箋に書いてあるお薬の名前の前に【般】と書いているときは、『一般名処方加算』が加算されていると思ってください。

出典:厚生労働省
ハルくん
ハルくん

わかりやすく言えば、医師から調剤薬局の薬剤師に向けたメッセージで、「このお薬はジェネリック医薬品に変更してもいいですよ」っていうことなんだよ。

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは?【昔は、皮肉っぽく『ゾロ品・ゾロ薬』とも呼ばれていました】

 ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、先発医薬品と同一の有効成分を同一量含み、同一経路から投与する製剤で、効能・効果、用法・用量が、原則的に同一であり、先発医薬品と同等の臨床効果・作用が得られる医薬品をいいます。

のんびり太郎
のんびり太郎

ジェネリック医薬品は、「後発薬」「GE薬」といった略称で呼ばれることもあります。

以前は、先発品の特許切れの後にゾロゾロたくさん出てくる様子から「ゾロ薬」「ゾロ品」と皮肉っぽく呼ばれることもありましたね。

ハルくん
ハルくん

 ジェネリック医薬品は、”先発医薬品と完全に一緒”というわけではなくて、使用している添加剤が異なるんだって!

のんびり太郎
のんびり太郎

 同じ有効成分のお薬でも、製造しているメーカーによって、お薬を構成している添加剤が異なります。正確には、全く同じお薬ではないのです。治療効果は、きちんと厚生労働省によって担保されているので安心してくださいね!

医薬品の添加剤とはどんなもの?

 添加剤とは、製剤に含まれる有効成分以外の物質です。 製剤化を容易にする、品質の安定化を図る、有用性を高めるなどの目的で、ほとんどすべての医薬品に添加されています。

 用途により、賦形剤、安定剤、保存剤、緩衝剤、矯味剤、懸濁化剤、乳化剤、着香剤、溶解補助剤、着色剤、粘稠剤などと呼ばれています。

オーソライズドジェネリック(AG)とは

 オーソライズドジェネリックとは、添加剤を含め、『全てが同一なジェネリック医薬品』のことを指します。要するに、有効成分、原薬、添加剤、製法が同一です。

 場合によっては、先発医薬品と同一の系列会社(子会社)によって、先発品と同じ工場や生産ラインで製造され、オーソライズド・ジェネリック(AG)として、他の後発品に先駆けて発売されています。(医薬品の特許切れの半年前に発売できるため)

その場合は、お薬の製造過程において、最後に「識別コード(数字やアルファベット)と商品のパッケージだけをかえている」ということになります。

ハルくん
ハルくん

なぜ、系列会社(子会社)は、販売単価が安くて利益の少ないオーソライズドジェネリックを販売するの?

のんびり太郎
のんびり太郎

いい質問だね!

確かに先発品を売った方が、利益が高いからよさそうだよね!

のんびり太郎
のんびり太郎

医療費削減が喫緊の課題である高齢化社会において、国は安いジェネリック医薬品を積極的に使用してもらいたんだ。

それで、国は病院や薬局に対しては、ジェネリック医薬品に変更したら、その対価として報酬を与えるような仕組みにしているんだよ。

ハルくん
ハルくん

そうなんだ~!

先発品のメーカーは、お薬の特許が切れたら、もう先発品から後発品に変更されてしまうことは仕方がないと諦めているんだね。

のんびり太郎
のんびり太郎

ハルくんは、理解がはやいね!

それなら、先発品のメーカーは、利益率は低くなるけど、医薬品の特許が切れる半年前に発売できる「オーソライズドジェネリック」を子会社に作らせることで、他の後発品メーカーに、シェアを奪われてしまわないようにしているんだね。

ハルくん
ハルくん

そうは言っても、患者さんはジェネリック医薬品に変更するのを嫌がらないの?

のんびり太郎
のんびり太郎

そう!実際のところ嫌がる患者さんも多いんだよ。

ハルくん
ハルくん

そんなとき、どうするの?

のんびり太郎
のんびり太郎

そんなとき、大活躍するのが「オーソライズドジェネリック」なんだ!

いわゆる販売名とパッケージを変えているだけなので、現場の薬剤師として、自信をもって「全く同じ薬で、安くなるだけです」と説明できるから、患者さんの理解が得られやすいんだよ。

のんびり太郎
のんびり太郎

そのため、調剤薬局は、オーソライズドジェネリックを積極的に採用することが多いですね。

自分が飲んでいるお薬が「オーソライズドジェネリック」か調べる方法とは?

のんびり太郎
のんびり太郎

自分が飲んでいる薬が、オーソライズドジェネリックかどうか確認したい場合は『オーソライズドジェネリック一覧』というキーワードで検索していただくと、最新の情報が入手できると思います。

ハルくん
ハルくん

ジェネリック医薬品について、わかりやすくまとめられた記事があったよ。

ジェネリック医薬品の疑問に答えます(厚生労働省)

どうしてもジェネリック医薬品(GE)変更に抵抗感があるひとに薬剤師からのアドバイス!

ジェネリック医薬品に対する抵抗感が拭えない場合には!

ジェネリック医薬品は品質が悪いからと変更拒否される方がおられますが、その場合はオーソライズドジェネリックに変更することをお勧めします。

のんびり太郎
のんびり太郎

オーソライズドジェネリックは、名前(『有効成分の一般的名称(成分名)+剤形+含量+「会社名(屋号等)」』)と識別コードパッケージが変わるだけです!

ハルくん
ハルくん

オーソライズドジェネリックに変更するときのデメリットはないのかな?

のんびり太郎
のんびり太郎

強いて言えば、薬の名前が変わるので馴染み感がなくなるくらいですね。

のんびり太郎
のんびり太郎

逆にメリットは大きくて、薬価(お薬そのものの価格)において先発医薬品の50%くらいが相場で、支払いがかなり安くなります。

 ただし、調剤薬局での支払額は、いろいろな手数料のようなものも含まれていることと、自己負担額は保険適用により1~3割負担なので、今まで支払っていた金額が半分になるわけではないので注意してください。

ハルくん
ハルくん

また、すべてのお薬にオーソライズドジェネリックが発売されているわけでは無いので、処方箋を調剤薬局で受付するときに確認しておくといいよ!

ジェネリック医薬品(GE)に変更する際のデメリットとは【ジェネリック医薬品変更時の注意点】

 先発医薬品からジェネリック医薬品に変更する際は、オーソライズドジェネリック以外の場合を除いては、お薬の添加物が異なります。

 そこで、患者さんの体質によっては、添加剤の変更が原因で、アレルギー反応などの副作用等を引き起こすことがまれにあります

のんびり太郎
のんびり太郎

添加剤が原因で起きるアレルギーは、先発医薬品であってもジェネリック医薬品であっても、同様に起こりうることです。

のんびり太郎
のんびり太郎

ジェネリック医薬品の添加剤が粗悪なものになったからというわけでは無く、その使用されている添加剤が、そのひとの体質的に合わなかったということなのです。※先発医薬品の添加物の方が、副作用が出にくいというわけではありません。

まとめ

 後発医薬品に変更すると、基本的には患者さんも同じ効果のお薬が安く手に入れられるため金銭的にもお得!

 調剤薬局・病院・診療所などの収入アップになり、医療機関の経営に下支えになって、医療機関もお得!

 ただ、大手の医薬品を開発している製薬メーカーは特許が切れると後発医薬品の波にのまれて大幅に売上ダウン。この状態が行き過ぎると製薬メーカーは新薬開発に対する費用を捻出できなくなるために新薬の開発が遅れる可能性も懸念されます。

ハルくん
ハルくん

この場合はちょっと違うかもしれないけど、世の中「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」の「三方良し※」の実現はなかなか難しいのかな・・。

(※ 売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。 近江商人の心得をいったもの)

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