下腹部痛をともなう生理痛・産後の腹部症状・過敏性腸症候群・痔核におすすめの漢方薬『当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)』です。

女性は生理痛などが酷くてもなかなか理解してもらえないことも多いようだよね。


自分も男性だから正直、本当に理解しているとは言えないかもしれません…。
女性同士の場合であっても、個人差が大きく理解されていないことも多いようなのです。
生理痛がひどい人は動くことさえ出来ないような場合もあるみたいです。

実際に自分で経験してなければ本当の理解は難しいのかもしれないね!

痛みは見た目だけでは分かりにくいので、他人には理解してもらいにくい症状の一つです。
自分は頭痛持ちなのですが、外見からは全く分からないので周囲に理解してもらうのは難しいと感じることも多いものです。
当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)の生薬構成(ツムラ)/ 貧血・月経痛に、自然の恵みを凝縮した当帰建中湯
当帰(トウキ)、桂皮(ケイヒ)、生姜(ショウキョウ)、大棗(タイソウ)、芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)
当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)の効能効果(ツムラ)
疲労しやすく、血色のすぐれないものの次の諸症:月経痛、下腹部痛、痔、脱肛の痛み
当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)の特徴・説明
『当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)』は、『桂枝加芍薬湯』に「当帰」を加えた漢方薬です。
「当帰」は血液を補い、血流を促進する効能があり、月経痛や下腹部痛、貧血、痔による痛みなどに効果的です。
特に、筋肉の収縮が関わる痛みに対応し、消化管や子宮、尿管など平滑筋の多い部位の痛みを緩和します。
構成生薬が6種類とシンプルで、効きが明確かつ早いことが特徴です。
女性の健康を支える代表的な処方として、月経トラブルや産婦人科領域で広く活用されています。
- 下腹部痛をともなう生理痛・産後の腹部症状・過敏性腸症候群・痔核にです。
腰痛にも効果がある場合も認められています。
- 生理痛の際は、生理後半まで痛みが続いてしまう場合によいとされています。
- 『当帰建中湯』を痔核で使用する際は、『乙字湯』で下痢してしまうような場合に使用すると良い漢方薬です。
- 体質的に虚弱傾向で、疲れやすく、冷え性の女性に使用されます。

『当帰建中湯』は、『当帰芍薬散』よりもっと華奢で虚弱な体質の人が生理について困っている様な場合におすすめの漢方薬です。
松田邦夫先生は次のように話されていました!

『当帰建中湯』は『当帰芍薬散』に比べて生理痛が主訴で痛みが強い場合に使用するとよいですね!
(引用:漢方.jp)
当帰建中湯(とうきけんちゅうとう):月経痛や下腹部痛に特化した漢方薬
『当帰建中湯』は、腹痛や貧血などの症状に対応する漢方薬で、特に月経痛や下腹部痛、痔や脱肛による痛みを緩和する効果が期待されます。
当帰建中湯の特徴
- 生薬構成
- 『桂枝加芍薬湯』を基盤とし、「膠飴」を除いて「当帰」を加えた処方。
- 使用される生薬は6種類とシンプルでありながら、効果が明確で発現が早いことが特長です。
- 当帰の薬能
- セリ科の植物で、血液を補い、血行を促進する作用を持つとされています。
- 貧血や血色不良の改善に役立つため、産婦人科領域でよく使われる生薬です。
- 適応症状
- 月経痛、下腹部痛、貧血。
- 消化管や尿管、子宮など平滑筋由来の痛み。
- 痔や脱肛による痛み。
古代から現代へ続く当帰の由来と物語
古代では、女性が貧血による体調不良や容姿の衰えに悩むことがありました。
「当帰」を服用することで血色を取り戻し、健康を回復したエピソードが伝えられています。
この生薬の名前には「家族を呼び戻す」という願いも込められており、古典や『三国志』にもその記述が見られます。
当帰建中湯をおすすめする理由
- 月経痛や貧血の症状に即効性が期待できる。
- 生薬の種類が少なく、作用が明確。
- 産婦人科領域だけでなく、痔や脱肛などの幅広い症状にも対応可能。
現代女性の月経痛や貧血といった悩みに寄り添う『当帰建中湯』は、古代の知恵を活かした漢方薬として注目されています。
駆お血剤(くおけつざい)の分類と代表的な漢方薬
分類 | 漢方薬名 | 読み方 | 適応体質 |
---|---|---|---|
実証 | 桂枝茯苓丸 | けいしぶくりょうがん | 血の滞りが強く、比較的体力がある場合 |
桃核承気湯 | とうかくじょうきとう | 血瘀があり、便秘を伴う場合 | |
大黄牡丹皮湯 | だいおうぼたんぴとう | 炎症や膿を伴う下腹部痛、便秘の場合 | |
虚証 | 当帰芍薬散 | とうきしゃくやくさん | 冷え性や疲れやすい体質、月経トラブルがある場合 |
加味逍遙散 | かみしょうようさん | ストレスや不安、イライラが主症状の虚弱体質 | |
温経湯 | うんけいとう | 冷えや血行不良による月経異常、不妊症 | |
当帰建中湯 | とうきけんちゅうとう | 虚弱体質、冷え性、腹痛を伴う場合 |
▶説明:
- 実証:体力があり、症状が強い場合に用いられる処方。
- 虚証:体力が低下しており、症状が軽度から中程度の場合に適した処方。
この表は、体質や症状に応じた漢方薬選びの参考にできます。
- 味は表現法が難しいですが、甘いです。

なかなか治りにくい『尋常性白斑(白なまず)』に対して『当帰建中湯』が効果があったという事例が発表されていました。
- 当帰建中湯を服用し始めて9か月後には、新しい皮膚が再生して、10か月たつとどんどん再生してきたとのこと。
そして初診の1年9か月後には、白斑は初診時の約半分くらいにまで小さくなったようでした。
(※佐々木小児科医院 佐々木 静一郎医師より)

『尋常性白斑(白なまず)』ってどんな病気なの?

『尋常性白斑(白なまず)』とは、皮膚の基底層に分布するメラノサイト(色素細胞)が何らかの原因で減少・消失する後天性の病気です。
メラノサイト(色素細胞)は、紫外線から皮膚を守るためにメラニン色素を産生しますが、その減少、消失により皮膚の色が白く抜けていきます。
(引用:日本皮膚科学会)


赤ちゃんの全頭の脱毛(頭髪・眉毛など)に『当帰建中湯』が効果がありました。
3か月くらいから発毛を認め、1年くらいで改善してきました。
当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)の注意点
むくみ・体重増加・血圧上昇などが現れた場合は医師・薬剤師に相談するようにしてください。
当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)の入手方法 / 通販で買える!:楽天とAmazonのおすすめ商品一覧
『当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)』は、女性特有のトラブルをサポートする漢方薬です。
月経痛や下腹部痛、貧血、痔による痛みなどに効果を発揮。
『桂枝加芍薬湯』に血液を補い血流を促進する「当帰」を加えた処方で、筋肉の収縮が絡む痛みを和らげます。
6種類のシンプルな生薬構成で効きが早く、産婦人科領域で幅広く活用される信頼の処方です。
- 病院で処方してもらう
- ドラッグストアや楽天・Amazonなどのインターネットで購入できます。
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