免疫を整える漢方的養生法!

免疫を整える漢方的養生法!

古代の知恵が脈々と受け継がれてきた漢方医学は、自然の力を借りて体のバランスを整え、免疫力を高める方法を提供しています。

現代の忙しい生活においても、漢方的な養生法はその効果を発揮し、健康な日々を送る手助けとなることでしょう。

この記事では、「免疫を整える漢方的養生法」と題し、古来から伝わる知識と現代の科学的知見を融合させながら、免疫力を向上させるための有益な方法を探求していきます。

自己免疫疾患の予防や風邪・インフルエンザなどのウイルス感染症から身を守るために、ぜひ取り入れていただきたい漢方の知恵に迫ってみましょう。

のんびり太郎
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漢方の基本的な考え方は、”バランス” です。

中医学的に言えば「陰陽のバランス」になります。

ちょうど真ん中くらいという意味で「中庸(ちゅうよう)」という言葉もあります。

のんびり太郎
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例えば、暑がりの人にはからだを冷やす作用のある食べ物や漢方薬をお勧めします。

逆に冷え性の人には、からだを温める作用のある食べ物や漢方薬をお勧めします。

漢方的養生は、その人に合った方法があり、十人十色なのです。

のんびり太郎
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とは言え、基本的に誰にでもおすすめしたい漢方的な養生法もあります。

今回は、その中のいくつかを紹介してみたいと思います。

誰にでも当てはまる免疫を整える漢方的養生法とは

十分な睡眠時間を確保する

「健康な身体は健康な睡眠から」と言われる通り、十分な睡眠時間を確保することは健康維持において極めて重要です。

以下に、睡眠時間を確保する大切さをまとめてみました。

  • 体の回復と再生:
    睡眠中に体は修復・再生作業を行います。
    細胞の修復や免疫系の強化、ホルモンの分泌などが行われ、身体の機能が正常に維持されます。

  • 認知機能と集中力の向上:
    十分な睡眠を取ることで、脳の機能が向上し、記憶力や学習能力、問題解決能力、判断力、創造性などが向上します。
    集中力が増し、効率的な仕事や学習が可能となります。

  • 心理的健康の促進:
    睡眠不足はストレスや不安の増加と関連しています。
    十分な睡眠を取ることで、心理的なバランスが保たれ、メンタルヘルスの向上に繋がります。

  • 免疫力の強化:
    睡眠不足は免疫機能を低下させる要因となります。
    十分な睡眠を確保することで、免疫系が適切に機能し、病気や感染症に対する抵抗力が高まります。

  • 体重管理:
    睡眠不足は食欲を増加させるホルモンを活発化させ、食事摂取量の増加や健康的な食事選択の低下に繋がることがあります。
    十分な睡眠を取ることで、体重管理がしやすくなります。

  • 疲労回復:
    日中の活動やストレスによる疲労を十分な睡眠で回復させることができます。
    質の高い睡眠を通じて、日々の疲れを癒し、次の日を元気に迎えることができます。

  • 心臓と血圧の健康:
    正常な睡眠は心臓の健康を保つのに重要です。
    睡眠不足は血圧を上昇させ、心臓病のリスクを増加させる可能性があります。

  • 健康寿命の延長:
    定期的な十分な睡眠を維持することは、健康寿命を延ばす要因となります。
    健康的な睡眠習慣が長期的な健康と幸福感をサポートします。

総じて言えることは、良質な睡眠は身体全体の健康とバランスを保つために不可欠であるということです。

自分の体調や生活スタイルに合わせて、睡眠時間を十分に確保する努力をすることが大切です。

のんびり太郎
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中医学では、体内時計と内臓の働きには深いかかわりがあるとする “子午流注(しごるちゅう)” の考え方があります。

“子午” は時刻、”流注” は体の中の「気・血・水」の流れという意味です。

1日24時間を2時間ごとに12等分し、それぞれの時間帯に活発に働くとされる臓腑、さらに、その時間帯に何をどうするべきかも指南しています。

“子午流注” の考え方によると、23時~午前7時位までが睡眠のゴールデンタイムになります。

漢方的養生ではおすすめの就寝時間は、23時頃です。

人肌くらいの温かさの飲食物を摂る

適切な温度の飲食物を摂ることは、消化や代謝、体温調節などの健康面で重要です。

以下に、人肌くらいの温かさの飲食物を摂る大切さをまとめてみました。

  1. 消化促進:
    食べ物や飲み物が適切な温度であると、消化酵素の働きが助けられます。
    冷たいものや熱すぎるものを摂ると、胃腸への負担が増え、消化が妨げられることがあります。
    人肌くらいの温かさの食事は、胃腸の健康を保ちながら効率的な消化をサポートします。

  2. 血流促進:
    温かい飲食物を摂ることで、血管が拡張し血流が促進されます。
    これにより、体内の酸素や栄養素が効率的に運ばれ、組織や臓器の健康が保たれます。

  3. 体温調節:
    適切な温かさの飲食物を摂ることで、体温を一定に保つ助けになります。
    特に寒い季節や寒冷地域では、温かい食事が体温を保ち、寒さから身を守る役割を果たします。

  4. 神経系のリラックス:
    温かいものを摂ることで、神経系がリラックスし、ストレスの緩和や安定した気分を促進します。リラックスした状態で食事を楽しむことは、食事の消化吸収にも良い影響を与えます。

  5. 胃の保護:
    適温の食事を摂ることで、胃の粘膜を保護する効果があります。
    極端な温度の食べ物や飲み物は、胃の粘膜を刺激し、胃痛や不快感を引き起こす可能性があります。

  6. 食材の風味を引き立てる:
    適切な温度の食事は、食材の風味や味わいを最大限に引き出します。
    温かさが食材の特徴を際立たせ、食事の満足感を高めます。

総じて言えることは、適切な温度の飲食物を摂ることで、消化や体温調節、リラックス、健康維持などのさまざまな側面で恩恵を受けることができるということです。

日常の食事において、食材の温度に気を配りながらバランスの取れた食事を摂ることが大切です。

のんびり太郎
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中医学的では、脾胃(胃腸)は「後天の元」と言われ、生命を支える大事な役割を担っていると考えます。

脾胃は、暴飲暴食、脂っこいものや味の濃い食事の摂りすぎ、ストレス、加齢や病気による衰え、冷たいものの摂りすぎや、梅雨時期や夏場の湿気などで不調になってしまいます。

脾胃は冷えに弱いため、冷たい飲食物の摂り過ぎに注意しましょう!

抑目静耳(よくもくせいじ)を意識する

抑目静耳(よくもくせいじ)とは、目を抑え耳を静めて外部からの刺激を減らすことは健康に有益となるという教えです。

この「抑目静耳」は目と耳を休めるだけでなく、“考え過ぎ“で気血を消耗した脳を休めることにもつながります。

現代社会において外部から過度な刺激を受け入れ酷使されているのが目と耳です。

漢方では「目は血(けつ)を得て見える」と言われます。

目の酷使は ”肝“ の失調につながります。

スマホの見過ぎなどは要注意です!

座禅や瞑想などは目や耳の休息になり、心身を癒してくれます。

のんびり太郎
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目と関わりが深いのは、血(けつ)の貯蔵庫である五臓でいう「肝(かん)」です。

中医学には「肝は目に開く」という言葉があり、これは肝と目に密接な関係があることを示しています。

肝に蓄えられている血は、目の大切な栄養源となると考えるのです。

そのため、目を酷使すると血の消耗が激しくなり、目に栄養が行き届かず目の疲れや痛みなどの症状が現れるようになると考えます。

のんびり太郎
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肝と腎は互いの働きをサポートし合う関係にあり、「肝腎同源(かんじんどうげん)」とも言われています。

そのため、肝の機能を高めるためには、合わせて腎を補うことも大切です。

のんびり太郎
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仏道での座禅や瞑想、マインドフルネスなどは、この考えと見事にマッチしていますね!

スマホをしまって、数分間でも目を閉じて呼吸に集中してみてください。

それだけでも効果は感じられるはずです。

免疫力を整える臓腑は ”肺” と ”腎” がポイント!

のんびり太郎
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「衛気」とは、体表を保護し外邪の侵入を防御するバリアのことで、人体が本来持っている免疫力の中でも、特に皮膚や粘膜といった体表部分に作用していると考えられています。

この衛気を主っているのが中医学でいう ”肺” です。

のんびり太郎
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肺を補う食材は、「白い色」の食材が多いですね!

のんびり太郎
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”腎” は生命力の源と中医学では考えられています。

腎は精を蔵し発育・生殖に深く関係しています。

腎には精気を貯めておく作用があり、精気とは生命エネルギーなどを指しています。

子供の発育不良・不妊症・精力減退・老化現象などは腎の機能低下・腎の精気不足によるものと中医学では考えます。

のんびり太郎
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腎を補う食材は、「黒い色」の食材が多いですね!

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