春の訪れと共にやってくる花粉症の季節。
その微細な花粉が私たちの鼻を刺激し、目をかゆくし、くしゃみが止まらなくなりますよね。
空気中に漂う花粉は、まるで見えない敵と戦っているかのようなつらさを感じさせます。
鼻水やくしゃみの連続で、気づいたらティッシュが手放せない日々。
漢方的養生でつらいこの季節を乗り切りましょう!
花粉症はもはや国民病⁉
花粉症は春の到来とともに国民病と呼ばれるほど、多くの人々に影響を与えています。
花粉の舞い散る季節になると、鼻水やくしゃみ、目のかゆみが国中で共通の悩みとなります。
そのため、薬局や医療機関は花粉症対策の需要で賑わい、マスクやティッシュが必需品となります。
国民病と言われる花粉症は、社会全体に広がり、個々の日常生活にも大きな影響を与えています。
これを踏まえ、対策や理解が一層求められ、花粉症対策は国民的な関心事となっています。
花粉症には漢方薬が出番です!
春の訪れは美しい自然を楽しむ一方で、花粉症の苦しみも同時に招く季節です。
このような症状に苦しむ方々に漢方薬が効果的な支援を提供してくれます。
漢方薬は古くから伝わる自然由来の成分で構成され、体の調和を整え、抗アレルギー作用を持つものもあります。
複数の生薬が組み合わさり、個々の体質に合わせたアプローチが可能です。
漢方薬は副作用が少なく、持続的な症状緩和に寄与するとされています。
自然治癒力を高め、花粉症の辛さを和らげる漢方薬の可能性についてご紹介します。
漢方薬には眠くなる成分が入っていない安心して飲めるのも嬉しいところです。
受験生や車の運転をされる方には特に漢方薬がおすすめです。
あなたの花粉症のタイプにピッタリの漢方薬はどれ?
花粉症とひとくくりに言っても、とめどなく滴ってくる水のような透明な鼻水、ネバネバした黄色い鼻水、鼻が詰まって呼吸も苦しいような鼻閉、また軽い症状から辛い慢性的な症状まで症状のタイプは多岐に渡ります。
漢方薬は何種類もの処方があり、それぞれのタイプに合った処方を上手に選ぶことが出来るのもメリットのひとつです。
症状が出始めた時に多いサラサラ透明の寒証タイプ
- 花粉症の初期
- 無色透明な水のようなサラサラした鼻水
- くしゃみが多い
- カラダが冷えると悪化する
- 朝起きてからしばらくが症状がつらい
サラサラ透明の寒証タイプにおすすめの漢方薬は『小青竜湯』です!
小青竜湯は花粉症漢方薬の代表格です。
冷えたからだを温め、水分の巡りを促し余分な水を体から排出することで、花粉症など鼻炎の症状を改善します。
小青竜湯に含まれている「麻黄」のために胃もたれしたり、動悸を感じてしまう方には小青竜湯の裏処方とされる『苓甘姜味辛夏仁湯』がおすすめです!
花粉症が出始める1月や2月頃から飲み始めるのが効果的だよ。
症状が激しくなる前に、早め早めの対処が良いと言われています。
症状が慢性化してきた時に多い鼻づまりが強い寒証タイプ
- どちらといえば鼻づまりがつらい
- 鼻水は無色~白色で少し粘り気のある感じ
- お風呂などに入りからだが温まると、鼻づまりが改善する
- くしゃみ、鼻水が治まっても鼻づまりだけが残る
- 症状が慢性化している(慢性鼻炎、蓄膿症/副鼻腔炎など)
どちらかというと鼻づまりが中心で、鼻がつまって出て来なくてつらい…。という方におすすめなのが『葛根湯加川芎辛夷』です。
症状が慢性化してきた時のネバネバ黄色の熱証タイプ
- 黄色~緑色のネバネバした濃い鼻水
- 鼻水をかんでもなかなか出ない
- 頬~前頭部の痛みや頭重感がある(慢性鼻炎、蓄膿症/副鼻腔炎)
- 慢性化し、治りづらい
- 化膿しやすいニキビやのどの炎症がある
- 花粉症の後期
炎症が強くなり、からだに熱がこもってしまった熱証の症状におすすめなのが、熱を冷ましながら鼻炎を改善してくれる『荊芥連翹湯』です。
化膿したり炎症が強いようなときに活躍してくれます。
赤ニキビなど膿がたまっているような皮膚炎にも使用されます。
匂いが分からなくなってしまった熱証タイプ
- 鼻の乾燥感が強く、鼻づまりがつらい
- 頭痛や鼻の奥の痛みがある
- 匂いが分からない
- 鼻の奥に熱感があり、黄色~緑色の粘り気のある濃い鼻水
- 慢性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)
「宮崎県川南町」に位置する「ほどよい堂」において、「薬剤師×中医薬膳師×ペットフーディスト」として、健康相談を行っています。
代表の河邊甲介は、漢方医学、薬膳、そして腸活を組み合わせた独自のアプローチで、個々の健康に寄り添います。
漢方相談や薬膳に関するオンライン相談も提供し、遠方の方々も利用できます。
また、わんこの健康も見逃しません。
わんこ腸活に関するアドバイスも行っています。
「ほどよい堂」で、健康に関する様々な疑問や悩みを解決しませんか?
コメント